コトバは音声と意味を結びつけるしくみの総体である
コトバの本質は意味を伝達する道具
それはぼくの頭の中の愛という概念を体の生理的機能にしたがい
aiという2音素の物理的波動に変換してきみの鼓 ....
愛したひとのお父さん
ぼくはあなたに似てました
黙っていても
たぶんふたりで泣けました
愛したひとのお父さん
あなたが壊した数ぐらい
感情の手鞠唄
ぼくも ....
愛したひとのお母さん
そろそろ寒くなくなりましたか
愛したひとのお母さん
膝や腰を勝手に心配しています
あなたの歴史を知りたかった
愛したひとにつながる歴史を
....
おいおいそんなに簡単に
孤独になりたいなんて言うなよ
孤独はそんなに親切じゃないぜ
きみが想う程やさしくもないぜ
きみは親しくつきあえると想っている様だけど
孤独にだってね 選ぶ権利はあ ....
熊の冬眠のように
僕は夢の中でぐうぐうと眠りたい
この世の全てを失って
打算と利害を放棄して
愛したいだの愛されたいだの
何かが足りない、何かが大きすぎる
そんな言葉を捨て去って
僕は永 ....
詩って編もうとして
編めるもんじゃ焼きじゃないですよね
或る時 或る場所で
何かを見たり
ぼんやりとしている時に
或る言葉が躓く様に突然浮かんでくる
その時に
ずっと眠っていた自 ....
乾燥注意報だらけ
途方に暮れる街角
掌がからっぽ、というわけじゃない
するべき宛はある
ありすぎる
したい宛はある
ありすぎて
踏み出せない
なにもできない
白々と ....
死神を副業にする桜守
満開の冷えた桜に沈む船
堕天使も枝垂れ桜で白くなり
漆黒の翼の痕に桜KISS
JOKERが姿を消して花吹雪
夜桜の影で小悪魔服 ....
降らずの空は高すぎて
手を伸ばしても届かない
花曇りの憂鬱ならば
....
馬は
人を踏まない
人は
人を踏み台にする
時折 背負った荷物をすべて下ろしたくなる
そしてまぼろしの中の風のように
異邦人たちの衣を揺らしながら
何も持たずに消滅したい
時折 鳥となって旅路の終わりへと飛び去りたくなる
....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる
突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
あなたの回線の端に立って
一生終わりそうにない
ダウンロードをしてる
ものに名をつけるのは ひとの営み
ときに名をつけるのは ひとの奢り
ことに名をつけるのは ひとの悲しみ
げっそりと白豚になれ四月馬鹿
入学にいくらかかるの払えない
シクラメン泪を落とす場所がない
治聾酒が心の穴から漏れている
若草をサンドウェッジで根こそぎ
朝きても生きる意 ....
さて今日も朝からユウウツなスタート
具体的には寝坊に遅刻に忘れ物
もっと言うとおかんとケンカ、というか一方的な罵声のシャワー
運悪くお天道様もご機嫌斜めっつかほぼ直角
気づけば両足にゃガム ....
病院のベッドに三日間泊まった
聖なる牢獄に三日間も居たんだぜ
すごいことさ
可愛い看護師さんは小首を傾げて言った
何処に居たってあなたの生きる不安は同じでしょ
そう彼女はとても魅力的でセ ....
{画像=120408072250.jpg}
春、春、春、桜吹雪
ひらりと花びら
僕の掌に 舞い落ちた
そっと 握りしめて
指の隙間に閉じ込める
―― 縛ることが愛だ ....
なにも考えずに
いや、なんにも考えることができずに
夜の歓楽街をぶらぶら歩いていると
道の端っこ
下水道のコンクリートから
白い泡が溢れだしており
近づいてみると
ぬくっと泡の中から ....
哲学が郷愁なら
私は常日頃哲学している
哲学が郷愁なら
私が哲学のことを思わぬ日はない
私はどこにいても郷愁を覚える
もはやないものに思いを馳せる時、
そのとき私は常に死んでいる
....
優しくなれよ
朴訥な悲しみ
雫のような光
僕はしずかに
死んでゆくよ
寄り添う通りに
街路樹に
月の光架かるよ
優しくなれよ
朴訥な悲しみ
雫のような光
涙をかなでる
生き ....
{画像=120407235731.jpg}
その一本の桜の木は
古い民家の門扉の横にあって
左右に大きな枝を広げていた
ごつごつとして人を寄せ付けず
大地の力を漲らせ
雨風にそ ....
君は不器用だって
全部君のせいにしてきた
でも
ほんとうに不器用なのは
私のほうだったんだよ
私はいつだって
「愛される」ことが
最優先
君に愛してほしくて
「安 ....
底辺てね
どこだろね
もう あかんと
おもえるとき
上みても
そらがあり
下みても
自分しかみえん
両手のひら
覆いたいのは
あたしの顔や
だけど咲いているよ
....
四月 灰色の午後
湿った雪が舞っている
人生で何度目のことだろう
心は鉛の錨となり
失望の海に深く下ろされてい ....
とうとうきみは声を出してくれなくなったね
ぼくが死ぬまで一緒に声を聴かせてくれるかと
想っていたけれどやはり来る日は来るんだね
きみはきみの生んだ会社の
50周年を記念して誕生したものだっ ....
冷たく尖った風とか
蛍光灯みたいにぎらついて凍る日差しとかが
自分をいじめているみたいに感じるのは
あたしもうぢき駄目になる
あたしどんどん老いてゆく
あたしどんどん朽ちてゆく、と思い込 ....
頬の中に
餌つめるだけつめて
ハムスターのほっぺ
でこぼこのほっぺ
あとであじわう
さみしくなったら
君の言葉をおもいだして
まえむきだけが
ゆるされるから
心だけこっそり
....
彼は弟子とグランドツアーに出掛けた
行く先々で詩を調え
彼の自我はそのあいだ
宇宙の奥へと追いやられた
詩を調えるたび
彼の自我は宇宙の奥へと旅をしていたのである
....
鞄から引っ張り出したノートの角が
勢いあまって目に入り
白目に赤い線がひとすじ入った
思わず両手で片目を抑え
あいたたたたた・・・とうずくまり
まったくついてねぇや、と目医者に ....
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