現実は甘くない 
からくてあまい

白鷺が けたたましく鳴いている
もっと 離れるなら 争わなくてもいいものを
特定の岩をめぐって 争っている
 
川沿いを ずっと歩いてきた ....
やさしくもなく平和でもない
あなたの周囲や眼にするもの
耳にするものがそうであるだけに過ぎない
僅かな痛みすら止めて貰えないひとびとが
何十億人もいることをあなたがただ知らないだけだ

比 ....
いつも追いかけている
あなたの幻影
おさげにできない
短い髪と
冬になれば凍傷にすらなる
無防備な手の指
泣きながら追いかけている
わたしの手には数枚のあなたが

なぜ
笑えるの
 ....
万華鏡で迷子になっている その日
私は独り鉄棒に腰掛けて
夕日を眺めていたいだけだった

鍵を掛けて体の奥に仕舞っていたはずの
シキュウという箱の中に
エイリアンの胎児が
突如侵入してきたみたいで
ただ不快で気 ....
背筋を伸ばしたスタンドの顔が 
ジイドの古書の開いた頁を照らす時 
長い間つけていない 
TV画面に映る自分の顔と、目があった 
あなたはいつも雨降りで
子猫みたいに濡れそぼち
そのくせ強く匂わせる
刃物を当てた乳房のように


ぼくの真顔の疑問符も
蒼く滲んでインクのよう
何時のころから遺書めいた
ことば遊び ....
暗闇の航路を照らすあの灯台に
あなたは、詩人を観るだろう。 
立春やListen to me.I hate you 同じ沈黙でも

声が途切れる
そしてまたその声も
しかしまだ口琴を鳴らした手は
動いている
ゆっくり下に
降りてくる
見守る静寂は張りつめている

溶暗―すべての人工的におこし ....
丁寧に折りたたんだ紙のなかに
光る砂があるのを見つけました
最初はちらちらと
またふと
角度を変えると柔らかい閃光も時々見ることができます
これは思いの砂といい
神様
あるいは誰かの思い ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく

希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている

それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ

そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
凍てついた北風に
千切れそうな私の耳が
ちぢこまって 蝸牛

冬枯れた街には
緑も少なく 小鳥もいない
鉛のような 空が重たい

春がこないかなあ……

声に出したら
一歩だけ  ....
さよなら
東口にて

 
ひかりの複線は尾を散らし
僕を底知れぬやみへとおいてゆく
風つよく
背筋から心臓へ
夜更けにはきっと雪になるだろう
新月の雪だよ
青白いはかなさだ
照ら ....
触れた時だけあたたかい
そんな関係でいい

いっぽんと
いっぽんでささえあう

そんなくににしたいなあ
ほどほどの空間を
あいしている
よるにいて
自分が書きたい詩を書くこと
読みたい詩が読めること
それだけの為に
命をかけていた



「おしん」の最終回のように
かつて、我慢に我慢を重ね
頑張る姿が人の感動を
呼 ....
視力検査暗記して答えている ふところ広いあの人と
度量のちいさなあの人の
中ほどあたりが
わたしです

勇猛果敢な眼差しと
こわごわ逸らす上目遣いの
中ほどあたりが
わたしです


ひとの間に
ひ ....
うたの放課後にボクたちは
コートを脱いで話しかけよう
水色の液体の中にゆっくり広がる魔法の声で
あの頃生まれたボクたちの右手の指は透きとおっていた

テーブルの上に並んでいる白い皿にもりつけ ....
ひとつの問いが
私の上に落ちてくる
飛ぶ空を失くした
鳥のように

無数の鳥が
私をめがけて落ちてくる
羽のない
石つぶてのように

私が空へ投げ上げた石
虹色の放物線のむこうか ....
閉じていた扉を開けて
出かけた 散歩道
Y字路の 右
いつもは知らない方角へ


桜の木が立ちふさがった
思い出すことのできない道で
名前も知らない誰かの家の前で
心に 4月が訪 ....
 


乾いた河の上を

一匹の虫が飛んでいる

虫は、思想を知らない 言葉を知らない

音楽を聞いた事もなければ、誰かを愛した事もない

でも、僕らよりは自由だ

ふと、そ ....
心が干からびる前に
できることはあっただろうか?
言葉を失くしてしまう前に
言うべきことはあっただろうか?

伸ばした手は虚空をつかむ
無数の手が天に伸ばされる
それぞれの手は繋がること ....
海を知らないのに 波のように
風に這われた雪が空中に駆け上がる

道路から 枝から 積もった雪の壁から
風の爪となり 冬の刃となり

波から眼をそらせば とらわれたハンドルが
凍る道に  ....
好きなものが一緒の場合よりも
嫌いなものが一緒の場合の方が
男女間だけでなく永つづきする
磨ぎ研究を澄ます この頭を傾けずに
切磋卓越魔物

比較ほど死んだものもなかろう ひひひ

真面目に面と向かうお面もリアルさ ひひひ

笑いの壷に油も混ざる そんな卓越魔物切断の清らかな ....
電波塔の鉄骨が乱反射した
夜明けの星を{ルビ戴=いただ}くにも
夜の{ルビ帳=とばり}が降りるにも
まだ早い

まるで白昼夢を見ているような感覚であった

誰を愛そう
何を信じ ....
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう

少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない

でもトークブルースとしては
とても素敵だ

NHKで放映されたドノバンやジョ ....
雨に濡れてるブランコはいつもより空が近くにありますから、楽しいですね。でも、片道切符で乗ってはいけないと書いてあるのは何故でしょう。
風がふくたびシーソーが揺れるので、目に見えない何かを計れるよ ....
風は光にあこがれる
道が光る
海が光る
光が光る

風は光を持たない
風は色を持たない

わたしたちが見ているのは
風ではなく
風の通った跡
風の通り道
風の過去の姿

そ ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- るるりら自由詩17*13-2-7
世界は- HAL自由詩10*13-2-7
免許証のみる夢- もっぷ自由詩713-2-7
万華鏡で迷子になっている- 北大路京 ...自由詩713-2-7
その日- 夏美かを ...自由詩29*13-2-7
自画像_- 服部 剛自由詩5*13-2-6
雨の鳥籠- ただのみ ...自由詩19*13-2-6
灯台ノ道_- 服部 剛自由詩6*13-2-6
Listen_to_me.I_hate_you- 北大路京 ...俳句413-2-6
沈黙- tomtom_poem自由詩113-2-6
光る思いの砂- 風呂川渇自由詩213-2-5
響き- 梅昆布茶自由詩24*13-2-5
【_冬の吐息_】- 泡沫恋歌自由詩20*13-2-5
⇄(複線)- 凛々椿自由詩513-2-5
よるの空間- 朧月自由詩413-2-5
あの時、生きることが第一だった- 鵜飼千代 ...自由詩24*13-2-4
視力検査暗記して答えている- 北大路京 ...自由詩613-2-4
人間- 千波 一 ...自由詩8*13-2-4
うたの放課後- 玉木空覚自由詩213-2-4
ひとつの問いが- Lucy自由詩15*13-2-4
ありふれた春- 番田 自由詩313-2-4
_職と虫- yamadahifumi自由詩213-2-4
Hands_Up!- 凪 ちひ ...自由詩7*13-2-3
地吹雪- 砂木自由詩12*13-2-3
永さ- HAL自由詩2*13-2-3
脳チャンネル_ひひひ- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-2-3
たとえ同じ朝陽を浴びなくとも- 川上凌自由詩3*13-2-3
ボブ・ディランの肖像- 梅昆布茶自由詩23*13-2-3
ルーレット- 月形半分 ...自由詩713-2-3
風の通り道- カワグチ ...自由詩313-2-3

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