夢から覚めると
午後は陽炎の中 寡黙に佇んでいた
翻る あなたの影だけが冷たい魚


見も知らぬ者同士 これが
いつかの夢ではないと言えるでしょうか


ひび割れた心象が決壊する時
 ....
予備校にはリフレッシュにとテニスコートがあった

そこで僕らはほぼ一日中ダブルスをした

コートの周りの新緑は日々その影を濃くしていった

予備校に似つかわしくない汗まみれの僕ら

6 ....
偶然のすれちがい

微笑み挨拶するけれど

何かを伝えたくて

何も伝えられなくて

優しい風が吹くだけで

明日の気配に

ふわりと衣が

背筋を撫でる
机の上のオレンジ達は 
傾いた皿に身を寄せあい 
なんだかとても、楽しそう 

(日常が、ちょっとずらした視野になる 
 そんな軽みに、立ってみたい    )

いくつもの小さい太陽達は ....
割れたコップの破片
触って流れた赤い淋しさも
拭き取る温もりあれば
やがて
指切りげんまん
約束は絶対だからね
なんて
笑って薬指
淋しがりやさんが
零したお水
拭いておくね
 ....
窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
ぼくは昔 転がる石だった
ぼくを握った手の熱さを
ぼくを投げたその手の強さも
まだ忘れていない

でもいまのぼくはただの石だ
転がった所にただいるだけの
単なる石になってしまった

 ....
のみかけのコーヒーにまた水足して待つ午後の日差し

16分音符じゃ足りないと時間まで切り刻むピアノ白い指

白鍵と黒鍵は隣り合わせの不幸だねって笑うきみ

ドアをあけてから遠い時間をあ ....
僕の愛したその窪みは
どこにも通じることはなく

僕の愛したその丘は
なにを眺めることもなく

ただ僕だけを映し返して
それでもいいよと微笑んだ

僕の愛したその風は
なにに阻 ....
仲間からはずれてひとり夏の下

風の歌を聞かされし人新樹かな

軽快な暴力喰らい青葉潮

鹿の子のおめめに映る朝の月

笛の音が闇を引き締め薪能

エメラルド色の泉に身を投げる
 ....
主張は残虐だ

妄想は救済だ

自虐は城壁だ

虚勢は生く術だ

陶酔は気晴らしだ

感傷は嗜みだ

憂鬱は居場所だ

孤独は飾りだ

表現は受け売りだ

 ....
かろやかな韻を踏んで彼女はやって来る
きせつのすべてを引き連れて
草原や潅木の露をあつめたりミツバチたちと
あかしやのはちみつをつくるんだとか

神殿の壁はまだひんやりとして小さな蛇がやすん ....
何を
描いてきたのか
いつまで
描き続けるのか


分からない


生き様を
刻もうとしているのか
ただの
石ころ遊びなのか


分からない


突き動かされた ....
  四月、僕は
  川のある町に
  あたらしく暮らし始めた
  水をふくんだ日の光を
  吸いこむと、眼には涙が滲んで



  黄色い床に積まれたままの
  段ボールをつ ....
クラムボン
それはクライムボーン
眩むほど真っ白に洗われた犯罪の骨
かぷかぷ笑うホネホネ生物

それから賢治
これは世界樹のドングリ
猫が短くニャニャと鳴くとき
世界中のドングリのひと ....
言葉が嫌いになりそうです。

と、書いているのも言葉であるので、


書くのが嫌になりそうです。

と、伝えるのにもやはり文字が必要でして、


伝えるのが面倒になりました。

 ....
君がたんぽぽなら 僕もたんぽぽ たんぽぽか向日葵 向日葵か太陽 太陽なら たんぽぽとの距離は遠い 約1億5千万キロメートルもある だから太陽はなし。たんぽぽなら、横で咲く。   #恋文


君が ....
3000年まえの昨日が
光子のひとしずくとなって
表象の湖の水面をゆらす

今日の日常は
いつかみた夢の果て
こはく色のあめ玉

今日の夢は
彼方の日の明日
永久にそそぐ流れの一滴 ....
きみはひとの途を
きみはひとの絆を
きみはひとの義を

いつも見下す目線で見ている
だからだろうね

きみはいつも憤懣を抱える
きみはいつも逆鱗を覚える
きみはいつも偽善を責める
 ....
愛するものに あらんかぎりの表現をあたえるために
図書館はある

道の途中で
トンビがピープルって 巻き舌ぎみに 私を呼ぶ


鳥に言われるまでもなく 私は人間さ
書物のよさ ....
「日食の朝」

太陽の闇に隠れる月明かり光と影と表と裏と
あなたの手を見ているとき
わたしは時折、魚のようだと思うことがある
別れ際にひらひらと
暗い海へとかえっていく

来た場所も行く先も知らないわたしたちが
誰かに与えられた名前を呼び合いなが ....
まぶたを 閉じれば 海は すぐそこ
関門海峡の潮の音

あっちのほうが長門そどな
長門には 鯨さんのお墓があるそどな
おおけな鯨のちいさな墓に 南無阿弥陀仏を奉じると
波をみな飲み込んでき ....
目覚めているのは心だけだろうか
雨が降っていた あなたのように
見知らぬ顔でドアをひらいて
涙で濡れたその頬に触れる


  息ができないの
  あなたでなければ、


雨の降る窓 ....
ひとが声を出さずに

絶叫するときは

そのまま連れ去られるか

逃れられるか分からなくとも

死神にやさしく抱擁されたときだ

やさしく抱擁する死神ほど

凄惨なこの世の別れ ....
今日という日ほど

あなたのいのちを

祈ったことはない

いままでの気持ち

浅くて浮かれてた


今日なんど泣いた

今日なんど祈った

今日なんど愛した


 ....
私は

白檀であり
伽羅であり
石榴姫であり
デザードローズであり
富倉 咲夜であり
無花果のジャムであり
無限上昇のカノンでもある

真実の私はここにはいないし
そもそも 私に ....
生温いラブソング
みたいな雨が
無骨な傘を叩く

手頃なセンチメンタル
みたいな歌が
鳥肌にまといつく

南風に押されるままに
よろよろ歩き出す
曖昧な記憶

傷つけたこと ....
机上の聖書の上に置かれた 
ひとりの骸骨が 
遥かな明日の空を視て、笑ってる。 

骸骨は、恐いものと思っていたが 
全てがそうではないらしい 

どんな人もいつかきっと骨になり 
顔 ....
学生服で横浜野音のロックフェスティバルにはじめて友達と行ったのは
田舎からでてきたばかりの冴えない俺

両想いだったかもしれない恋も風に紛れてどこへやら
彼女は僕とは別のさわやかな青春のむれの ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8373)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心の向こうで絵を描いているあなたへ- ただのみ ...自由詩36*12-5-28
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淋しん坊- 乱太郎自由詩18*12-5-28
【_切子硝子_】- 泡沫恋歌自由詩21*12-5-28
転がる石- HAL自由詩6*12-5-28
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あさきゆめみし_えいもせすん- faik自由詩9*12-5-27
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ひとでなし- HAL自由詩5*12-5-25
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約束- 瑠王自由詩8+*12-5-25
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抱擁- HAL自由詩4*12-5-24
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あたたかい雨- nonya自由詩25*12-5-23
あかるい骸骨ーセザンヌ展にてー__- 服部 剛自由詩812-5-23
Woodstockと宇宙船- 梅昆布茶自由詩712-5-23

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