鳥取砂丘を見ると
頭の中でハミングしてしまう曲がある
 {引用=月の沙漠をはるばると
旅のらくだが行きました}
異国の世界を唄った
この童謡が小さい時から好きだった

よく「月の砂漠 ....
指でなぞる雲

指先から放たれる感覚は

自由自在に空を飛ぶ鳥のよう

ひゅいと懐かしい風が吹く

雲をなぞったように眉毛をなぞり

瞼を閉じれば暖かい光が

残像を呼び起こし ....
窓から覗くこころ

静謐と違えるような濃紺の夜空に
規則正しい月の呼吸音
今ここにあった形はもうここに無く
冴えた輪郭は残像でしかない

バスルームにたゆたう湯気

水面の上下で冷た ....
果てのない母なる海よ琵琶の湖よ すべてを生んで すべてを愛す いつか何処かで――  
あなたに逢った気がする 

あなたのお母さんと 
歌に生涯を捧げたあなたの思い出を 
初めて語り合った日の夜 

生前のあなたも来たという 
故郷・朝霞にある  ....
前衛的という言葉でのりきる 蒼然古色霜夜の廃城
その回廊を音もなく飛び歩く
惨劇の後の静寂は、ひたと夜闇に寄り添って
風ばかり、眠れる草木をあやしている

石は変わらず乾いてそこに在る
お前は
どのストーンヘンジか ....
「こっ、これは
 ただの糸電話じゃないですか?」
「そう見えますが違います
 iPhoneは誰とでもつながりますが
 itoPhoneは一人としかつながりません」
「持ち出して外で使えなけれ ....
浮かぶ白い半月

黄昏れいろをふくんで

風たなびく青空

金木犀の香が懐かしい


バケツに水を注ぐ

その音がこの世を映している

秋の墓参り日和だ


浮かぶ白い ....
母の作る
遠足のお弁当
いつでもそこには
りんごのうさぎ

黄色い躯体に
赤い耳

役に立たない耳の端(は)を
世界に
ぴん、とそばだてて

ああ
君がい ....
東北東の風が父さんを目指す秋晴れの午後
生きていればきょう何歳だったの
数えるのはやめている
教えてくれるのを待っている

東北東の風よ教えて
父さんはいまどこで何歳のお誕生日を
東北東 ....
遠い海を思う日
すべての手足が色あせて見えた
博物館に展示された金飾の棺のように
自我という幻が何かを閉じ込めているようだ

風化させるままに人生を問えば
その答えもまたかさこそと音をたて ....
今日 一つの悪意がとぐろを巻いていた

子供の頃に見た陰鬱な景色のよう
すべてが蠢く暗号のように

見慣れた街並みがそのまま
仄暗い陽炎にゆがむ悪夢のように

今日 一つの悪意がとぐろ ....
猫轢いちゃったんです
先月あたま
駐車場から出てきた車をよけようとしたとき
草むらから飛び出してきたんですよ急に

轢いちゃったんですおれ
一瞬のことでどうしようもなかった
二輪で猫を轢 ....
今日 屋上から飛び降りた少年

   他人を撃ち殺した兵士

   幼女を襲った教員

   引き金を引いた密猟者

   轢き逃げをした若者

   盗みを働いた少女

   ....
ならないとわからないことがある


行かないと見えないものがある


触れないと感じられないものがある


机の上で
文字は書けるけど
詩は書けない


だから、母さんは
 ....
悲惨防止フィルム 占いを信じていない占い師 僕の中の水
君の中の魚

穏やかな流れにさえ
魚はとどまらない

僕の中の土
君の中の花

地面に黒い影を落として
花は咲き誇る

僕の中の空
君の中の鳥

どんなに ....
心の晴れ間は錯覚だから


いつも本当はどんより曇った空より

淀んでいること 

誰も知らないわけじゃない


知らないふり?


できるわけない

心の中なん ....
くたくたにくたびれ優先席で寝入っていた高校生

に傲慢な老人が席を譲れと激しく言い寄っていた

悲しかった
この粗末な杖で
渓谷の深さを探りながら
対岸に渡り
平らな岩の上に荷物を置いた

紅葉は始まったばかりで

枝は葉を乗せて
上下に ゆったりと揺れ

葉は揺れながら 左右に小刻 ....
いつもMDのラフマニノフは家に帰ると鳴りっぱなしで乾いた道と渇いた人にちょっと疲れた心をなぐさめてくれるのだが。
現実派ではもともと無いのではあるが独りの家計はあらためて可処分所得の少なさをしっかり ....


耳なし芳一
壇ノ浦に座す
撥は海風
火の肌をなぜる
赤い藻屑と沈んだままの(旗たち切れの)
悔いの嵐の そのなかの



めくらの芳一 どこへゆく
雨滝のよう 夜闇のよ ....
にわか雨陸橋下は人だかり とししたのメンズは
いどんでくるから
つかれちゃうのよ


かちたくもないけど
かつし


かてばかったで
つぎから
てきよばわりされるし





そう ....
つらい暗い夕暮れ
ひとりを噛みしめる時間
あとにしたカフェで飲んだ
クランベリーソーダを思い返している

霧雨のなか
あえてテラス席で
はじめたばかりのタバコ
慣れない手つきをごまかし ....
知り得ない核心 知ったかぶりに高ぶる驕り

ああ まだまだ透けない濁り経由 ぬるま湯に至る

向上心 意識だけ逆上がりの練習を くるくるさせる

回転を速めて 全てを祓い散らす
回転を遅 ....
{ルビ月極=げっきょく}さんは資産家だ
日本全国に空き地を持っている
でも、どこに住んでいるのだろう
月極さんのお家がない
そう思うと、ちょっとかわいそう

パートさんになった
月極で働 ....
―適応―
異国で生き抜くために身に付けた術

外国なのだもの、
文化も生活習慣も考え方も
違って当たり前
違いにいちいち目くじら立てていたって
所詮何ひとつ解決しない
抵抗は余計な葛藤 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8373)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_砂丘_—_雑記帳_—_】- 泡沫恋歌自由詩13*12-10-9
すじ雲- 灰泥軽茶自由詩13*12-10-9
機械と水- 中村葵自由詩12*12-10-9
- 北大路京 ...短歌612-10-8
盃の音ー蕎麦屋・吾平にてー_- 服部 剛自由詩712-10-8
前衛的という言葉でのりきる- 北大路京 ...自由詩1612-10-8
おゝ、フィーリア- salco自由詩5*12-10-8
itoPhone10- イオン自由詩14*12-10-8
秋の日和- 吉岡ペペ ...自由詩912-10-8
りんごうさぎ- umineko自由詩28*12-10-8
はざかいの風- もっぷ自由詩312-10-8
世界のなまえ- 梅昆布茶自由詩1912-10-8
今日_一つの悪意がとぐろを巻いていた- ただのみ ...自由詩19*12-10-7
集金- 三田九郎自由詩312-10-7
愚かさを愛して- まーつん自由詩6*12-10-7
教えたいこと/教えてほしいこと- 小原あき自由詩5*12-10-7
悲惨防止フィルム- 北大路京 ...自由詩512-10-7
占い- 北大路京 ...川柳212-10-7
さよなら- nonya自由詩21*12-10-7
もう一度だけ- 芦沢 恵自由詩18*12-10-7
優先席- 三田九郎自由詩5*12-10-6
落葉- ぎへいじ自由詩15*12-10-6
生活者のうた- 梅昆布茶散文(批評 ...21*12-10-6
耳なし芳一- 乾 加津 ...自由詩23*12-10-6
散歩中- ペポパン ...川柳6*12-10-6
ゆううつ- 鵜飼千代 ...自由詩20*12-10-6
- もっぷ自由詩912-10-5
片言意識- 朝焼彩茜 ...自由詩712-10-5
月極のひと- たま自由詩37*12-10-5
蕁麻疹- 夏美かを ...自由詩17+*12-10-5

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