この街に雨なんていらなかったはずなのに
梅雨が来たからってだれひとり喜ぶ術もなかったのに


転ぶようにして降りる戸越公園駅のみじかいホームは
いつも苦手だった
ドアカットがなかったころの ....
現実なんてひとつの夢でしかない
硝子の瓶の色は青
その一辺を叩いてみる
そう
僕は瓶の外で無くて
瓶の中でもがいている
瓶の外はブルー
そんな意味で色が重要でないことはわか ....
小さな薪がいつまでも燃えているような
雑然とした部屋の中で
冷たい風が僕の傍にあった
艶やかな声の為に白墨を幾つも食べた
僕は狼よりも孤独だった

僕の愛の歌はどれだけの人の傍を ....
僕たちは原始的な歓びの中で生きている
僅かな偶然の縺れ合いの世界
神様から授かった贈り物をカエシテゆこう

バスターミナルから繋がっている電話から雨の音が入ってくる
アンジェノアール ....
箍を外すとほうていがへいていしましたが霊気でぬれそぼりました
、箍を外すとらららん星団がシャチのあいだをながれていきまし
た、箍を外すとすでにありづかの収益構造ができあがっていま
した、箍を外す ....
あとかたもなく崩れゆく遠い果実を見つめている

Hのしろい指がりんごの皮をむく
どこまでも切れることなくつづく紅い航跡はこの星を
ひと回りしてわたしのからだのやわらかい節々にから
みつく
 ....
窓辺に頬杖ついてひとりぼっちの夜に
どこからか漂う甘い誘惑
私の胸はざわめいて夜を彷徨い始める
忘れていたせつない愛が今宵蘇る

白い花に抱かれながら
失くした愛を嘆き続けるわ
あんなに ....
大きな欅の木のしたで
乾いた蚯蚓が八の字を描いて死んでいる
無から生まれた宇宙の話しを聴きながら


きみはもう死んでしまったから
こんな話しはおもしろくないかもしれないけど
きみに残さ ....
きょうび ここらの 界隈で
まともなもんが あるのなら
わたしは そこの よんちょめ あたりを
歩いてみたい ものなのです

ちびた下駄を ひっかけて
からん ころんと 歩くのです
 ....
澄んだ水にウチは住めぬ

これだけは言っとくよ

by ウチ
線路沿いの桜並木は君の町へと続くから、いつだって居心地が悪いんだ
ティッシュの山に埋もれた初恋を掘り返しては苦笑い
背の低い僕より背の低い君のことを誰より愛おしく思ってた
大好きな人にも必要とさ ....
雨も忘れるほど唇を求め合った夜

そこに忘れてきた傘一本

今も時々探してみるけれど
そこを曲がると、雨が降る

ずぶ濡れのふたりが駆けてゆく

それは遠い昔のこと
私がよく行くインポート専門のブティックがある。
ショップ名は「armoire caprice」
(アーモワール・カプリス)
もしかしたら御記憶の方もいらっしゃるかもしれないが、
以前この現代詩 ....
僕はまだひとりぼっちを探してる夕暮れ帰る道の途中で

一番星ジャングルジムのてっぺんで見上げた空はなんて大きい

懐かしいあの日のメロディくちずさむ二人の影が夕日に揺れて

黄昏はいつでも ....
窓の無い、心の底
重苦しい空気に
自身を溶かしていた
光すら届かない場所に
気分を沈めていた

魂の存在を五感が感じている

あまりにも暗いから
目醒めているかもわからない
胸だと ....
あたしの好きだった世界は
こわれてしまった
あたしの好きだった歌は
こわれてしまった
あたしの好きだったあの人は
こわれてしまった

どうやっても直らないのです
それらはすべてわたしの ....
たんねんに こさえた ゆきうさぎ

あなたが ふりむいてくださらないから

きょうも 赤い目の ゆきうさぎ
重い荷物を背負って
物憂い坂を上る
一番好きな歌を
でたらめに歌いながら

*

押入れの中には
持て余した夢の残骸
潔く捨ててしまえ
できそこないのガラクタなんか

*

 ....
縦横無尽に うちのチャリ

それがすべてよ マイワールド

五里霧中なんかじゃないんだからね


 
永遠が何だって言うんだろう
そんなことを考える暇があるなら
今すぐこの喉の渇きを癒して欲しい

君の首筋に咬みつきたい
それが僕のすべてさ

暗闇の中で求め続けるもの
それはこの喉を潤 ....
年二回の定期刊行物である其れが
冷たい丸い石に寝ている猫のようにひっそりと届いていた
其れは小さな宇宙
僕の掌の中で命が明滅する

ゆぐどらしぐ
ヴぇずるふぇるにるに逢ったのもこ ....
あんたぁ ちょっとぉ みかけに よらない 日本一のくるくるぱぁー

ってなぁ

あほぉいうたひとがあほぉなんですぅ、あほぉ
ひとり酒は 心をさます

今宵だけ つきあってあげる

あたいの温もり すこしあげる
うちが一度は惚れたあんたや

男やったら一生守ってみせて

彼女は、うちのダチやから
あんたはカスカス

うちはスカスカ

ふたりそろおて、ほな、さいなら
また愛を怠って

また後悔などして

わたしは、いまだ愚かです
思い出の扉は

天瓜粉

慈愛に満ちた、そんな日々
街は涙であふれかえり

あんたはもらい泣き

あんたには、あたいの涙、まだもったいない
切れるのではと、怯えるより

切れたら、繕えばいいと

わたしは、そのつもりだ
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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白亜- 透明な魚自由詩511-6-13
雨の夜- 透明な魚自由詩111-6-13
モニュメント・エックス_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩22*11-6-11
午後の果実- たま自由詩23*11-6-8
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十一次元の詩人たちへ- たま自由詩17*11-5-27
おさいせん- 月音自由詩7*11-5-13
これだけは- 殿上 童自由詩11*11-5-1
春風- ボトルシ ...自由詩111-3-9
傘一本- 殿上 童自由詩11*11-3-1
ふたり- 殿上 童自由詩14*11-2-20
クローゼットの秘密- 渡 ひろ ...自由詩16*11-2-15
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沈降- モリー自由詩6*11-1-13
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ゆきうさぎ- 殿上 童自由詩21*11-1-4
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マイワールド- 殿上 童自由詩11*10-11-23
ヴァンパイア- 未有花自由詩7*10-11-4
春秋分点- 透明な魚自由詩210-11-3
あほぉ- 殿上 童自由詩12*10-10-27
あげる- 殿上 童自由詩10*10-10-16
守ってみせて- 殿上 童自由詩9*10-10-10
さいなら- 殿上 童自由詩12*10-9-12
愚かです- 殿上 童自由詩11*10-9-1
天瓜粉- 殿上 童自由詩8*10-8-18
あたいの涙- 殿上 童自由詩6*10-7-15
わたしたちの糸- 殿上 童自由詩11*10-7-10

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