忘れる人がいるかもしれないふたつ持っていく 住む人の居ない
山の墓地

お盆には賑やかに花々が供えられている
生まれ故郷を訪れた人の形跡が
風に揺れる

たった今まで
誰かがそこにいた証拠
ロウソクの炎が
消え残り
線香の ....
あなたはもっと自信を持て

あなたはそんなもんじゃない

あなたに期待して

かつて地球におられた方々が

一心に合掌しているのだから


激流がしめされる

あなたは岩だ
 ....
Gからはじまる朝テンションコードのうえで踊るコーヒータイム

断裂の金属弦のはじける悲鳴うたが終って反転する夏

ジョンレノン忌 愛こそはすべてを歌う夜 ニューヨークの夏は優しい

アスフ ....
きみはなぜ生まれたときに
あれほど大きな泣き声を挙げたのだろうか

この厳しくやさしくない世界を
きみはすでに知っていたからだろうか

それとも笑うことは難しいから
その代わりとして泣き ....
葬儀屋からダイレクトメールが届いた
      人形供養の案内状である      

  そうだ そうだ おもいだすなぁ 

        遠の昔は 昭和初頭
   二人の妹たちが 愛玩 ....
あなたの立てたポストは脆く
内も外も、やまない雨に濡れそぼつ
底冷えに、這いつくばった無音の小部屋の
差込口は狭く
取出口は固く
錆びた金具
動かない


 こころの番地(アドレス) ....
特急の窓から美少女見える度向上してる動体視力 真っ赤な
パラボラアンテナは
今日も恋をする

南の島の
センチメートル波を
受け取りながら

灼熱の
コンクリートの上で
鮮やかに咲う

真っ赤な
パラボラアンテナは
 ....
   下駄をはく爪さき紅くはにかんだほら朝顔がしじまに惚れた
           
              

   かなしみのかなしみの声聴こえたら痩せた背中の骨なぞらえる ....
下町の団地の小さな台所で
母が作ってくれたホットケーキには
必ず人参のすりおろしが入っていた

海を隔てた異国の地で
日曜日の朝私が作るパンケーキも
やはりほんのり柑子(こうじ)色

 ....
くずれた コンクリート
身でたどる 無
囲う羽に 野が歩む

キミドリ草 と 居留守メモ文字
続きの光 撫でて 振り返って

きれの裾 メモに はさまれて
何所へも行けない 行きたくな ....
 男がいた
 一度は膝を屈し生まれ在所へ戻った
 そこまではよくあるはなしだ

 だけど男は
 厩へ戻ってきた
 きっとそのとき思ったのだろう
 もう俺にふるさとはないと

 体を鍛 ....
今日プリンタのトナーカートリッジが届いた
いま遣ってるMacにトナー残量警告のダイアログが出たためだ
用紙も少なくなっていたので5,000枚を箱買いをした

それは明日も書いたコピーをプリンタ ....
からっぽをからっぽで埋めからっぽで蓋をしててもあふれるからっぽ やつあたり巡り巡って戻るもの解ってながら放つデコピン 飼い犬に噛まれた手が人を癒している 知り合いかもしれない人に会釈に見えるか見えないかの位置まで体を曲げる 僕は君をスキャンしてもう一人君を作ってしまった
とても素直で良い娘だ ちょうど昔の君みたいに

3Dプリンターは存在しないものは作れないんだ
僕はまた恋をするだろう 3Dの君に

そして携 ....
哀しい村を過ぎて丘を下る 教会の鐘が鳴る午後 マリアは涙を流す

礼拝堂は空虚で まるで僕の心みたいに 遠近法を失っている

君の庭園はとても静かだ 静謐という名の永遠

遥か高みを鳥が横 ....
  頭と心と後ろの者 散乱の言葉になれない象徴まで掘り下げることの
困難なダイヤモンドダストが滞ることなく 手を伸ばし 溢れている

  ただそれだけのこと 生きを背中から知らせ 前へ倣う最前列 ....
ぼくが温めていたのは
翡翠色でつむじ曲がりの卵
アイスクリームにはボートを浮かべ
溺れるふりして幽霊女とキスをする
ポケットに隠した一人分の蠍をひらり
素顔の道化師に変えてご覧に入れまし ....
あなたたちは自ら望んで
戦地に赴いた訳ではない

ただ父や母や祖父や祖母を
そして幼き子と愛する妻を護るために

玉砕覚悟で銃火飛び交う島々へと
海では一機一艦の命を受け空で散華された
 ....
大人の階段を昇る筋肉がない 人びとが輪郭をつけた街とゆうのは
たいていどこかで矛盾していて
ビルのうらがわにまわってみるとよくわかる
ありえない影のおちかたをしている

景気よく噴き上がっては散る水の向こうがわで
 ....
夕焼けは空全体が燃えることだった
そんな日々からずいぶん経って
いま夕空のどこを探しても
みつけられない六歳の空

大人なのに泣いている理由がわかって
こんな場合にこの気持ち
どう切り替 ....
てのひらの水 手のひらの水
生まれては還る
消えては還る
響きを含み 吹き出しながら
虹のかけらに火傷しながら
失くした金と緑を見つめ
渦をひらき 放ちながら
水の壁を倒 ....
 冷房をきかせた部屋で、少しずつ冷めていくベッドのシーツを撫でながら、吐くように泣いた。体の中の悪いものが外に出たがっていて、こらえきれずに涙になってあふれた
 白い布地に落ちた雫がブラックライトに ....
空を滑り落ちた小鳥のように
翼をたたんで
ムクゲが地面に死んでいる

ぽとり
ぽとり
眼をとじ
命を閉じて

どこまでも拡がっていく夏空の下
次々に開く
新しい花達のふもと

 ....
「男女七歳にして 席 同じゅうすべからず」この精神に則って 国民学校と呼ばれていた現小学校の三年生からは男女別学になった。担任も女先生から 自らを在郷軍人と名乗って憚らなかい男先生になった。新学期にな ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8374)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘れる人がいるかもしれないふたつ持っていく- 北大路京 ...自由詩613-8-18
お墓参り- Lucy自由詩19*13-8-18
あなたは岩だ- 吉岡ペペ ...自由詩613-8-18
はぐれうた- 梅昆布茶短歌513-8-18
誕生賛歌- HAL自由詩7*13-8-18
木琴を叩く男(二)- 信天翁自由詩213-8-17
ポスト_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩9+*13-8-17
特急の窓から美少女見える度向上してる動体視力- 北大路京 ...短歌213-8-17
ハイビスカス- nonya自由詩16*13-8-17
ひとつぶ- 石田とわ短歌11*13-8-17
柑子色のパンケーキ- 夏美かを ...自由詩29*13-8-17
つぶ_草- 砂木自由詩10*13-8-16
心に鞭_—加賀武見へ—- 平瀬たか ...自由詩10*13-8-16
『カット!_』- HAL自由詩8*13-8-16
からっぽ- はるな短歌913-8-16
やつあたり巡り巡って戻るもの解ってながら放つデコピン- 北大路京 ...短歌513-8-16
飼い犬に噛まれた手が人を癒している- 北大路京 ...自由詩413-8-16
知り合いかもしれない人に会釈に見えるか見えないかの位置まで体 ...- 北大路京 ...自由詩613-8-16
3Dプリンターの悲劇- 梅昆布茶自由詩11*13-8-16
千の丘を下る- 梅昆布茶自由詩1513-8-15
片目の露骨- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-8-15
熱帯抱卵節- ただのみ ...自由詩21*13-8-15
御霊(みたま)への歌- HAL自由詩8*13-8-15
大人の階段を昇る筋肉がない- 北大路京 ...自由詩813-8-15
読点- はるな自由詩813-8-15
六歳- もっぷ自由詩1013-8-15
ノート(ひらく_ひらく)- 木立 悟自由詩413-8-14
Hotaru_hotelのほとりで- 木屋 亞 ...自由詩4*13-8-14
「ムクゲの咲く朝」__(詩人サークル「群青」8月の課題「漠」 ...- Lucy自由詩17*13-8-14
フクロウと呼ばれた少年- イナエ自由詩7*13-8-14

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