螺旋階段 転がりながら
あなたの影を追っていく
底なしの不安に 脚がすくむ

独り占め出来ない男は
わたしの心を蝕んでいく
あなたが優しいから
いっそう 悔しくて憎らしい

 ....
      ちょっとすりむけて
      血がにじんでて
      痛いだろうけど
      絆創膏になって
      ぺったんって
      あなたの人生に
  ....
  {ルビ転寝=うたたね}をしながら
  ピーナツの殻を割る
  眠りと目覚めの隙間には
  すこしずつ雪がつもってゆく
  ひどく無口で、
  愛らしい雪が切れ間なく
  ピーナ ....
銀色の矢が空から墜ちて来るそんな夜

僕は系統樹のほとりに佇んで生命の音を聴いていた

風がちいさく闇を巻き込んで通り過ぎていった

ときはすでに多くを語らず寄り添っているような気がした
 ....
海であったかもしれない、その水たまりを、誰かは容易
に跳び越えてしまう。とめどなく溢れながらこぼれなが
ら変遷していく歴史だったかもしれない、それが映す風
景の色味について、語ることもなく。
 ....
夏の香りがする鉢を
あなたは両手で持っている
鉢の中にはひまわりの
枯れた
ひまわりの花だけがひとつ


えんじ色のマフラーには
秋が詰め込まれている
冬のよう ....
「人を愛するということと 人に合わせるということは 多分 全く別のことだ」

「空気を読もうとするのは いい加減やめにして
 空気を 創り出してみたらどうだい?  」
天国から地獄
たった一日のうちに
よくもまぁ これほど浮き沈みできるものね

楽しかった時間も
幸せな気分も
たった一つの悲しいことに
覆い隠されてしまった

もったいないと思う
 ....
現実は甘くない 
からくてあまい

白鷺が けたたましく鳴いている
もっと 離れるなら 争わなくてもいいものを
特定の岩をめぐって 争っている
 
川沿いを ずっと歩いてきた ....
やさしくもなく平和でもない
あなたの周囲や眼にするもの
耳にするものがそうであるだけに過ぎない
僅かな痛みすら止めて貰えないひとびとが
何十億人もいることをあなたがただ知らないだけだ

比 ....
いつも追いかけている
あなたの幻影
おさげにできない
短い髪と
冬になれば凍傷にすらなる
無防備な手の指
泣きながら追いかけている
わたしの手には数枚のあなたが

なぜ
笑えるの
 ....
万華鏡で迷子になっている その日
私は独り鉄棒に腰掛けて
夕日を眺めていたいだけだった

鍵を掛けて体の奥に仕舞っていたはずの
シキュウという箱の中に
エイリアンの胎児が
突如侵入してきたみたいで
ただ不快で気 ....
背筋を伸ばしたスタンドの顔が 
ジイドの古書の開いた頁を照らす時 
長い間つけていない 
TV画面に映る自分の顔と、目があった 
あなたはいつも雨降りで
子猫みたいに濡れそぼち
そのくせ強く匂わせる
刃物を当てた乳房のように


ぼくの真顔の疑問符も
蒼く滲んでインクのよう
何時のころから遺書めいた
ことば遊び ....
暗闇の航路を照らすあの灯台に
あなたは、詩人を観るだろう。 
立春やListen to me.I hate you 同じ沈黙でも

声が途切れる
そしてまたその声も
しかしまだ口琴を鳴らした手は
動いている
ゆっくり下に
降りてくる
見守る静寂は張りつめている

溶暗―すべての人工的におこし ....
丁寧に折りたたんだ紙のなかに
光る砂があるのを見つけました
最初はちらちらと
またふと
角度を変えると柔らかい閃光も時々見ることができます
これは思いの砂といい
神様
あるいは誰かの思い ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく

希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている

それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ

そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
凍てついた北風に
千切れそうな私の耳が
ちぢこまって 蝸牛

冬枯れた街には
緑も少なく 小鳥もいない
鉛のような 空が重たい

春がこないかなあ……

声に出したら
一歩だけ  ....
さよなら
東口にて

 
ひかりの複線は尾を散らし
僕を底知れぬやみへとおいてゆく
風つよく
背筋から心臓へ
夜更けにはきっと雪になるだろう
新月の雪だよ
青白いはかなさだ
照ら ....
触れた時だけあたたかい
そんな関係でいい

いっぽんと
いっぽんでささえあう

そんなくににしたいなあ
ほどほどの空間を
あいしている
よるにいて
自分が書きたい詩を書くこと
読みたい詩が読めること
それだけの為に
命をかけていた



「おしん」の最終回のように
かつて、我慢に我慢を重ね
頑張る姿が人の感動を
呼 ....
視力検査暗記して答えている ふところ広いあの人と
度量のちいさなあの人の
中ほどあたりが
わたしです

勇猛果敢な眼差しと
こわごわ逸らす上目遣いの
中ほどあたりが
わたしです


ひとの間に
ひ ....
うたの放課後にボクたちは
コートを脱いで話しかけよう
水色の液体の中にゆっくり広がる魔法の声で
あの頃生まれたボクたちの右手の指は透きとおっていた

テーブルの上に並んでいる白い皿にもりつけ ....
ひとつの問いが
私の上に落ちてくる
飛ぶ空を失くした
鳥のように

無数の鳥が
私をめがけて落ちてくる
羽のない
石つぶてのように

私が空へ投げ上げた石
虹色の放物線のむこうか ....
閉じていた扉を開けて
出かけた 散歩道
Y字路の 右
いつもは知らない方角へ


桜の木が立ちふさがった
思い出すことのできない道で
名前も知らない誰かの家の前で
心に 4月が訪 ....
 


乾いた河の上を

一匹の虫が飛んでいる

虫は、思想を知らない 言葉を知らない

音楽を聞いた事もなければ、誰かを愛した事もない

でも、僕らよりは自由だ

ふと、そ ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8299)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_螺旋階段_】- 泡沫恋歌自由詩6*13-2-9
転んだっていいじゃない- 石田とわ自由詩8*13-2-9
ピーナツ- 草野春心自由詩613-2-9
親父の暇つぶし- 梅昆布茶自由詩1613-2-8
内陸- アオゾラ ...自由詩713-2-8
季節のあなた、そして、季節のぼく- ホロウ・ ...自由詩4*13-2-7
ランダムな独り言_1- まーつん自由詩9*13-2-7
天国と地獄- 凪 ちひ ...自由詩7*13-2-7
- るるりら自由詩17*13-2-7
世界は- HAL自由詩10*13-2-7
免許証のみる夢- もっぷ自由詩713-2-7
万華鏡で迷子になっている- 北大路京 ...自由詩713-2-7
その日- 夏美かを ...自由詩29*13-2-7
自画像_- 服部 剛自由詩5*13-2-6
雨の鳥籠- ただのみ ...自由詩19*13-2-6
灯台ノ道_- 服部 剛自由詩6*13-2-6
Listen_to_me.I_hate_you- 北大路京 ...俳句413-2-6
沈黙- tomtom_poem自由詩113-2-6
光る思いの砂- 風呂川渇自由詩213-2-5
響き- 梅昆布茶自由詩24*13-2-5
【_冬の吐息_】- 泡沫恋歌自由詩20*13-2-5
⇄(複線)- 凛々椿自由詩513-2-5
よるの空間- 朧月自由詩413-2-5
あの時、生きることが第一だった- 鵜飼千代 ...自由詩24*13-2-4
視力検査暗記して答えている- 北大路京 ...自由詩613-2-4
人間- 千波 一 ...自由詩8*13-2-4
うたの放課後- 玉木空覚自由詩213-2-4
ひとつの問いが- Lucy自由詩15*13-2-4
ありふれた春- 番田 自由詩313-2-4
_職と虫- yamadahifumi自由詩213-2-4

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