優しいだけで十分だ 窘めを含んだ雨よ
優しすぎる
それだけで 十分だ

怒りの下らなさにだけ 煩わしさを感じる

年輪の結界に守られている
層が優しさの環になって 窘めを含んだ雨よ

 ....
紫陽花は泣くのだよ
七色にかわってゆく自分を
雨の中でしか輝けない自分を
泣くのだよ

ももいろに咲くひは
あれど
うすむらさきの想いで
ばかりは
せんなくて
なんだよ
心をば
 ....
ぼくはあなたの死に目に逢わなかった
嫌 死に目に逢いたくはなかった

戦争を懐かしみ笑って話するあなたを
もう死んだのにいまもあなたを憎んでいる

今更あなたの冥福など祈る気持ちは
 ....
自分のことを棚にあげてヤジる  
思い出の国に目覚める眠り姫

映画を観たり、キスしたり、

その度、僕の胸はキュッと痛くなる



 
陽のかたまりが
荒れ地の斜面を流れ落ちる
何もない場所が
何もない拍手に華やいでゆく


指に沈む 爪の長さ
雪でできた肉厚の葉に
花は無い 花は無い


多 ....
おれは殺風景
 がらんどうで埃濛々


 だから昼の檻に閉じ込められた
オオミズアオなんか見つけると
こんな錆びついた工具のような手をしながら
そっと 捕まえてみたくもなるものさ

 ....
私がその色を好きなのではなく、
その色が私を好いているから画面で美しく輝いてくれるのだと
そういう自惚れた考えかたをしていた10代の頃

私とその色とが共鳴しているのだ、と思っている今

 ....
言えなかった言葉が余りに多過ぎて
溢れようとする言葉で喉が詰まる

失わなかった愚かさが余りに多過ぎて
嘔吐を覚えるほどに胃がせり上がってくる

落としてきたのものが余りに多過ぎて
どの ....
心がしんどい時は同じ風景を見たとしても感じ方がまったく違ってくる

風景は目に映るもの
自分は風景に映るもの

ベンチの小さな青虫にゆっくり休んでって感じたのなら
風景があなたにゆっくり休 ....
水飛沫だけは一人前の
まるで推進力がないバタ足で
取り付く島を探し回る毎日

学校の水泳授業を
見学してばかりいたツケが
今頃回ってくるとは思わなかった

後輩の回遊魚達には
軽 ....
車に乗り込むと会社に向かう
いつもの出勤時刻
晴れた朝は 陽ざしがまぶしい
光を避けて 道路を走る

段々と 車列がのびていく
大きな車も小さな車も車間距離は同じ
列のスピードに合わせて ....
増毛剤カタログふえても髪増えず

亜麻色の髪の乙女に足踏まれ

夜が来る妻の叱咤の恐ろしさ

おじ散歩犬と一緒に立ち小便

借金のかたに妻をいらないか?

足摺岬とこずれの母思い出 ....
月の浮かぶ湖が淡い光に染まる

指の隙間から
流れ行く黒い水

心を映す鏡なのだろうか

冷たい手の指先から
光が生まれていく

光は体を伝い
抱くように包み込んだ

 ....
{画像=120616222037.jpg}



季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
似たものばかり 重なる油絵の厚み
偏ってゆくけれど 分野を分けたくない 

 乾く前に重ね塗る 皮膚呼吸に気がつく

似たものばかり 増えて 要約に飽きる
バランスの軸だけで 死角を生き反 ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
ママー
ピノ半分づつせーへん?

午後六時の買い物時
小さな女の子は
大声出した

ママはきっと負けるだろな
首をかしげる女性を
見つける

アイス買ってとさわぐ坊主たち
やっ ....
アングラな思想に
陰雨は益々逆上し
渦巻く不条理と
液状化する倫理の狭間を
横行していく出任せの正義

快楽の行く末は
琴線に触れもせず
狂い咲く恥じらいと
計算された愛憎を武器に
 ....
汚れちまった悲しみに……
中也の悲しみは
なんだったんだろう?

彼は孤独人
人を欲っしながら
人を拒絶していた

誰にも理解されない
運命を受け入れた
その引き換えに
神から創 ....
目覚めると夜が転がっている 朝の声を小鳥が一番乗りしている
きっと屈託なく啼いている
と信じてみると
ほがらかな朝だ

はにかまないで鏡に向かって
自分を確かめる
大丈夫、かもしれない
程度の信心のままの

 ....
夢ならさめないで

少し肌寒い朝に
ほうりだされたみたいな
いかなきゃいけない気分は
背後の太陽のように熱い

だれかがだれかの
噂をしている
その中で知らないふりはむずかしい

 ....
かなしみの陽光の許
ひとり公園のブランコで
揺れるでもなし
揺れないでもなし

あなたは
来ない
約束の
正午

やがて傾きかけた日差しが
わたしをみちびくように
家路を

 ....
小鳥が自由になった
梅雨空にぽっかり穴が開いて
誰からのギフト?
知らない

知らなくってもいい
青が微笑む
聴きたかった歌が
謳歌する、ここ

を懐かしい、と決めつける
それは ....
カレンダーを捲ると標語が書いてある
『向上する意思があれば道は拓ける』
自信たっぷりのその言葉に釈然としない

テキトーに世間ではそう言うけど
さも正しい事みたいに言い切れる
その根拠は ....
バカ バカ バカ バカ バ〜カ!
まったくもってバカ ほんとバカ!
バカ過ぎて どこがバカか分からないバカ!
迷惑なバカ うっとうしいバカ 自己中バカ
目指せ! 完全無欠の大バカ者

バカ ....
「バナナツリー」

少しでも腐らないように
バナナツリー
立ちっぱなしが
程好く深呼吸

いつも立ち止まり
溜め息混じりで深呼吸
腐らないよう心がけしてみるが
格好悪さは相変わらずの僕

遠く南国か ....
世界を構築しているものが何なのか
やっと 気が付いたよ
この宇宙の存在 生物の誕生
全ては奇跡
この世界は奇跡で創造されている

末期ガンの患者の完治や 戦争のない世界ばかりが奇跡なんじゃ ....
トラックのエレメントとオイル交換をしてもらう
33万キロも大地をかけぬけた偉大なポンコツだ
いきつけのスタンドの早川さんとちょいしもねたジョークで
あいさつして笑いあう

こんな日常もいいか ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8177)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
結界- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-6-19
紫陽花のころ- 草野大悟自由詩5*12-6-18
亡き父へ- HAL自由詩2+*12-6-18
自分のことを棚にあげてヤジる- 北大路京 ...俳句8*12-6-18
眠り姫- 殿上 童自由詩20*12-6-18
未季明- 木立 悟自由詩512-6-17
光が煙のように立ちこめていた- ただのみ ...自由詩17*12-6-17
プルシャン・ブルー- aria28thmoon自由詩312-6-17
FLUCUTUAT__NEC__MERGITUR- HAL自由詩3*12-6-17
Re:- ガマパッ ...散文(批評 ...312-6-17
バタ足- nonya自由詩23*12-6-17
光る車の窓- 砂木自由詩13*12-6-17
哀しみのおやじ- 梅昆布茶川柳1712-6-17
- 暗闇れも ...自由詩412-6-17
通り過ぎる春に_/_駅裏の空地で- beebee自由詩25*12-6-16
斬新には今は届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩8+*12-6-16
はんぺん踊り- 灰泥軽茶自由詩19*12-6-16
おんなじょうず- 朧月自由詩5+12-6-16
人よ一夜と洒落頭- faik自由詩15*12-6-15
【_プラスチックな夜_】- 泡沫恋歌自由詩14*12-6-15
目覚めると夜が転がっている- 北大路京 ...俳句15*12-6-15
六月の朝のスケッチ- もっぷ自由詩912-6-15
適温- 朧月自由詩612-6-15
ゆめ- もっぷ自由詩512-6-15
記すべき日- もっぷ自由詩312-6-14
【_標語_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-6-14
【_バカについて108の反省文_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-6-14
バナナツリー- 乱太郎携帯写真+ ...16*12-6-14
世界観- 無限上昇 ...自由詩512-6-14
古書店- 梅昆布茶自由詩20*12-6-14

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