取るに足らない枯木に
カシミア混の古いコートを着せて
目抜き通りのほとりで
タクシーを拾おうとしていた

通り過ぎていくのは
回送の名札を得意気につけた
ハイブリッドな北風ばかり
 ....
ひとには


負け戦と分かっていても


戦わなければならない


時がある
  事が終わると君は
  床に落ちた下着を拾い
  なまぬるい脚をとおした
  ブラジャーをつける前に時計を巻き
  白いシャツを着る前に
  メンソの煙草に火をつけて
  事が終 ....
そして真白な夜が明けて
霜、サフランの開く音は
夜中積もった雪に吸い込まれて
窓の中まで届かない

光は反射しながら落ちてくる
雲、菫色の雲をわって
シナモンを焚くけむりが部屋に満ちて
 ....
デリカのハイル−フが僕の儚い夢を載せて走っていたあのころ

僕は孤独だった

家族に見捨てられて行き場のない猫のように彷徨っていた


はしごをはずされた愛という幻想を必死で ....
まだ幼い頃
家族で夜の海へ
泳ぎに出たのだろう
若い夏草のような
家族で
私は玩具のように
小さな浅黒い生き物
だった

海もまた
生き物だと
生々しく感じたのも
それが初めて ....
訪れるひともないわよ
迎えてくれるひともないわよ
まるで淋しいお嬢さんのようだと歌うひともいるわ

もちろん路地で生きていく方法なんて
大嫌いな寄宿舎生活の学校で
教えてくれなかったわ
 ....
きみが傷つき力が入らなくなる

無理をしているきみも

息抜きしているきみも

ぼくが抱きしめ支えているから

地球のおもてでこんなに淋しい

うまくいかないときも

うまくは ....
(ふるる 街に
リルケが 今宵も
遠く
灯りに (ふるる
砂の十字架
闇のブーケに
光る ) 壊れたリルケが
(ふるる 白い はら
 ....
息深く下げ、 古路辿り水、ゆるやかに分けいる峡谷の
蝋梅白く、梟に響く鐘

(手車の弾かれたる銀繭に
水ひけども乱れシテ舞うゆびさきの糸たぐらえば金散りぬる衣ずれに
秘スレバにほ ....
ぼくは7にんの子供を持つろくでなしだ

僕の精子は世界中の女の子のパンティに染みをつける狂気なのだよ

いつもアウトサイダ−だったしヒーローは似合わないみたい


缶けりの鬼はい ....
やまない雨

ひとりぽつんといる

すべては遠のいているし

この部屋できみという花が萎れてゆくのをじっと見ている


ふりしきる雨はやがて氷雨となって

言葉を紡いでゆく
 ....
やさしい、アンパンマンは、あたまから、あんこがぼろぼろ
おちても、たべてねといって、はらぺこのひとを
たすけてくれる。
あたしは、できないな
だって、かおがへんになっちゃうもの。

やさし ....
あなたの心は暖かい
幼い頃あなたはそれをお日様にもらった
大人になって忘れているだけ

寒い日は雲の奥に隠れたお日様を思って泣くのもいい
暖かい涙はあなたの心を温めてくれるから

でも思 ....
がんばりんさい きばりんさい
けれど ちからを ぬいてきばりんさい
どうしても 我慢ができんときは うちを おこりんさい
あんたになんもしてやれん
あんたの出すもんを うけとめて
 ....
竹のように のびました 手足
それはそれは すくすくと
あなたの引く弓は
あなたのように しなやかです
あなたは的を射抜く人のように すずやかです

きようも笑ってます
トムとジェリーを ....
ぼくは愛を信じるよ
例えそれが腐乱したものであっても
本当の愛の遺体なら
ぼくは喜んでそれを食べるよ

綺麗事に聞こえるかい
絵空事に想えるかい

ぼくはきみにも誓ったはずだ
絶対に ....
地下に埋設された暗渠の中には
一条の光も届かない
真っ暗闇の水路を
とうとうと水は流れていく

行くあても知らず
後ろから後ろから 押しだされて
暗渠の中を盲目的に進む水
ここから抜け ....
ねぇ いつまでも拗ねてないで
正直に話し合いましょう
嘘 誤魔化し 意地っ張りはダメだよ

どっちが悪いかじゃないの
ケンカはひとりじゃできないんだから
ふたりとも悪い所があったはず

 ....
若者たちよ
もっと?未来?に手を伸ばしておくれ
部屋の中に閉じ籠っていないで
広い世界で呼吸をしようじゃないか

君たちの大好きなゲームは
確かにリアルよりも安全で楽しい
何度死んでもリ ....
ない

時間がない

眠りがない

ことばがない

つく 嘘もない

打ち明ける 真実もない

積み上げる 思想もない

吐き出す 幽霊もない

絶叫する 空白もない
 ....
さいしんがたの
ひこうきをみおくる

あのひとおなじ
さいしんがたのわたしを

みおくるたびに
きゅうがたになっていく

わたしはいつも
あのひこうきにのれない

 ....
いつか見えていたはずのなにかを見失って

何者でもない私は
何者にもなろうとしない


乾いた空のカップと
虚無を食らい続ける秒針が

私を生きることにあきらめた私に

無限に重 ....
春を待てば
冬を追いかけることもなくなる
空が白い
雪も
ことばもどこか
白濁するような気がして
ガラスを磨くように
推敲してしまう

幾重にも層ができ
こころの内は形を失う
 ....
どれほどに恋焦がれしも
添えるか添えぬは
ひとには分からぬ浮世の定め

永久なる硬き契りを交わしても
いつかは千切れしこの世の定め

惚れて惚れられ来世も共にの
誓いし言葉も虚しきまほ ....
ぼくはポールマッカートニーだ

レットイットビーを聴くたび

いつも勝手にそう思ってしまう


解散したくなかった

みんな

遠い心になっていた

奔走したんだ

ねえ、母さん

ぼくは分かりません ....
ドビュッシーがながれる

そぼくな悲しみが

山のなかの

森のなかの

鏡のようなところに

妖精になって集まりだす

音楽は時間だ

時間のひとつの愛し方だ

コン ....
いつからだろう
わたしがわたしに
なれてしまったのは

やわらかなしかくい世界で
まるくなったとしても
とがってみたとしても
しか ....
なぜあなたは顔を少しだけ見せて
ほかの所へ行ってしまうのですか
諭吉先生は僕を嫌ってるのですか

聖徳太子はそうじゃなかったのに
僕に寄り添いつづけてくれたのに
聖徳太子は僕を愛してくれた ....
あなたは明るいけど明るすぎる
あなたは元気だけど元気すぎる
あなたはとっても素敵だけど
ちょっと疲れる
見ているだけで疲れる
弱ったわたしには

ごめんね
回復してから また話しをしま ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春のタクシー- nonya自由詩20*12-2-18
為すべき戦い- HAL自由詩312-2-18
事が終わると- 草野春心自由詩7*12-2-18
- カワグチ ...自由詩10*12-2-18
接続先- 梅昆布茶自由詩1912-2-18
黒い海- 真山義一 ...自由詩40*12-2-17
淋しいお嬢さん- HAL自由詩412-2-17
地球のおもてで- 吉岡ペペ ...自由詩712-2-17
ふるる- アラガイ ...自由詩19*12-2-17
サラバンド- アラガイ ...自由詩6*12-2-17
はなみずき- 梅昆布茶自由詩9*12-2-17
もう戦争には行かない- 梅昆布茶自由詩712-2-17
あんぱんまんとあたし。- じじ自由詩10+*12-2-16
思い出して- たにい自由詩212-2-16
便器愛- るるりら自由詩20*12-2-16
若竹愛- るるりら自由詩9*12-2-16
あ・い- HAL自由詩512-2-16
【_暗渠_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-2-16
【_仲直り_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-2-16
【_"未来"に伸ばす手_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-2-16
ない- ただのみ ...自由詩20*12-2-16
空港- 小川 葉自由詩312-2-15
いつか見えていたはずのなにかを失って- euyih自由詩312-2-15
星々に促されて- かんな自由詩11*12-2-15
平成_曾根崎心中- HAL自由詩212-2-15
ぼくはポールマッカートニー- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-14
そぼくな悲しみ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-14
『やわらかな四角』- あおい満 ...自由詩9*12-2-14
おそれながら- HAL自由詩912-2-14
太陽野郎- たにい自由詩412-2-14

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