古くなった蜘蛛にまだ稲妻が引っかかっている もの言わぬピエタを前に
ぼくはすでに言葉を失っっていた

何を語ることもなく
鼓動だけはゆっくりと打ち続けていた

螺旋の彼方に消えて往ったおかあさん
ぼくは何かを伝えたかった
も ....
無関心無関心夜のままのセロファン 千円の絵馬に大きく書くことがあした天気になりますように そして
翳りなく空はかがやきを増して
ゆくりなく月日をもちさる
あなたの舵でもって



トー
という音がきこえて
それは地鳴りのようでもあった
つられて飛びたつ鳥 ....
誰かを磔にしたまま錨は静かに沈む
 泥めく夢の奥深く月の眼裏火星の臓腑まで
黒々と千切られた花嫁が吹かぬ風に嬲られる
 カモメたちは歓喜と嘆きをただ一節で歌った
私刑による死刑のための詩形おま ....
  



言葉を
全力で守る

シュプレヒコールを唱える事が
ハロウィンのパレードと
どれだけ同じに見えようと

発言するほど
唇寒く
弱点を突かれ
攻撃されることになる ....
鏡のなかの、
少女のままの彼女に
メールをする。
液晶の水面は、
音もたてずに目を閉じる。
鏡のなかの少女は私だ。  ....
いつか説明できる自分になりたいとおもったが
いつも途中でひきかえしてばかり

丘の上の教会の牧師さまを質問ぜめにし
彼の額の皺がひとつ増えたのをみとどけて
それでもつぎなる質問をかんがえつづ ....
きみが奏でるインプロビゼーション
太陽がさししめすデスティネーション

私はずいぶん整理されたのかもしれない
まるで骨格のように洗われるだけになりたいと

素朴な島人でありたいと心底おもっ ....
ヒノキのカウンターの向こうから柔らかな湯気が香る
銅鍋が静かに舌の記憶を誘う
今夜は何にしようか…

まずはこんにゃくとダイコン

え と…

里芋に牛筋にガンモだな

冷え ....
 
月曜日の朝はよほど嫌な顔をしてるのだろう

だからか、いつもより少し長めのいってらっしゃいのチュー

それがぼくのビタミン愛



 
銀杏の葉が落ちる
一葉 また一葉
かすかな気配がする(するはずだ)
木との繋がりを絶たれる
そっと地に触れ横たわる
――オト

わたしには聞き分ける耳もなく
世界は喧噪に満ちていた
 ....
山椒はけなげな樹だ
人に若芽を摘まれ
実を横取りされても
再び芽を出し花をつける

山椒は優しい樹だ
青葉に隠して
揚羽の幼虫を育て
幼虫に臭いをすり込ませ
ああこの臭い
幼虫はこ ....
窓の内を飛ぶ鳥が
ますます大きく ますます遅く
重なる紋を浴びながら
粉の光を泳いでゆく


触れることなく覆う雨
横へ横へすぎる雷鳴
見え隠れする鳥たちの
波ばかり ....
「Call My Name」(金子ノブアキ氏作詞の引用)
「ふと見上げれば伝う一筋は
 あなたを讃え流れる祈りの涙」

特にここが好き
オノ・ヨーコ展で感じた
私を肯定してくれている感覚
 ....
 
闇がさらけだされる

十三夜

君ものぞき見しているだろうか



 
 モダンな詩   Modern
 ダ   語   Modern
 ン   か   Modern
 な詩集かモダンは死   Modern
     ダ   語   Modern
     ン  ....
覚め切らない皮膚 あまおとの影ふみ
ギターはたどる言葉のない遺言を

心から剥離した音は捨て猫のように理由を探さない
薄物のヒューマニズムを着せてはまた脱がす
週末の脈略は絶たれどこか乾いた ....
今 冷静に考えればおかしなことは幾つもあった
学生服のボタンが陶器に替わったのは良いとしても
疎開先の山村に棲む父の従兄の大工小屋で
兵隊さんたちが材木を使って
角形の潜望鏡のようなものを ....
いますよ

--------------
私の神さまって居るよね?
おまえは夜がこわいと言った

夜はおれも
ちょっとこわいかな…

冷えたおまえのひたいを静かになでた

あしたは何が食べたい?
甘~ぃ デニッシュ…

おれはあちこちのベーカリ ....
水のない球体

光のない反射


あかく くねったり

きんいろに あがめられたり

輪っかや虹や黒ずんだりして


きれい とか 不気味 とか

好かれたり 嫌わ ....
私は褐色がかった指に
マニキュアを塗る
輝く爪を手に入れるため

これまでは
手をほめてくれる
人達がいた

大切にしていた
私の白い手は
褐色になりつつある

鋭角の風のよう ....
こどものころ 戦争は いつかなくなると 思っていた
実際の話 古代や中世の時代と比べたら
安易な理由では、人は人を殺めたりはしなくなったのだろうか

むかし 中世の時代に 真鍮の牛という処 ....
ポタージュ     柔らかい母の手のひらが舞う
ポトフ       冬の楽しさテーブルを前にして
ミネストローネ   鮮やかな色は夕日のように
オニオンスープ   琥珀のぬくもり今日を慰める ....
風の車内に、
弾丸が飛び交っている。
女の鋭い視線に、
私の眉間は打ち負かされる。
ここでは、
誰もが皆、
小さなスライド硝子のなかに弾丸を隠している。
ある男は弾丸を飼っ ....
   たくさんの街が存在すること


   昨日 仕事帰りに職場の人と飲みに行った
   焼き鳥屋の二階 座敷に座った
   最近知り合った人たちは
   それぞれに可愛か ....
ちょっとだけ君の布団にもぐろうかあした天気になりますように 3分で終わらなかったクッキングあした天気になりますように
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
古くなった蜘蛛にまだ稲妻が引っかかっている- 北大路京 ...自由詩615-11-7
母の肖像- レタス自由詩13*15-11-6
無関心無関心夜のままのセロファン- 北大路京 ...自由詩515-11-6
千円の絵馬に大きく書くことがあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌215-11-5
光と時間- しもつき ...自由詩16*15-11-4
あんぐれら- ただのみ ...自由詩19*15-11-4
沈黙が力を持たない時代に- Lucy自由詩17*15-11-3
- あおい満 ...自由詩5*15-11-3
クープランの墓- 梅昆布茶自由詩1215-11-3
いつか失ったものたちへ- 梅昆布茶自由詩18*15-11-3
おでん- レタス自由詩215-11-2
月曜日の朝- 殿上 童自由詩10*15-11-2
沈黙へ捧げる秒針- ただのみ ...自由詩15*15-10-31
山椒は優しい樹だ- イナエ自由詩15*15-10-30
迂回路と虹- 木立 悟自由詩515-10-26
ライブに行くぞ!!!- 小川麻由 ...自由詩2*15-10-26
十三夜- 殿上 童自由詩17*15-10-26
Modern怪談- ただのみ ...自由詩10*15-10-25
理由のない虹- ただのみ ...自由詩12*15-10-24
【HSM参加作品】狂気の時代- イナエ自由詩14*15-10-24
RE:_(または「いのちのメール」)- もっぷ自由詩315-10-24
みずえ- レタス自由詩2*15-10-23
渇いた月.- つきのい ...自由詩715-10-23
マニキュアの存在意義- 小川麻由 ...自由詩7*15-10-23
【HSM参加作品】真鍮の牛- るるりら自由詩15+*15-10-23
液体幻想- レタス自由詩4*15-10-23
ささくれ- あおい満 ...自由詩6*15-10-22
スミノフ、ウォッカ- 崎山郁自由詩5*15-10-22
ちょっとだけ君の布団にもぐろうかあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌515-10-22
3分で終わらなかったクッキングあした天気になりますように- 北大路京 ...短歌615-10-22

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