あと何度海を見ようと
あと何度夏を迎えようと

あなたと過ごした夏は
最初で最後の
わたしの永遠の夏だ

寄せる波も
流れる星も
上がる花火も
じりじり太陽も  ....
 こんなところで


ベビーカーを押すお母さんが
コーヒーショップに入ってきた
乗っている赤ん坊は周囲への目配りが鋭い
スマホで大声で話している人がいたが
赤ん坊はまるでカメレオンみたい ....
コトバなんか信じちゃいけない
コトバになんて
あなたの思いを託してはいけない
コトバに
命なんか
絶対に預けてはいけません

それは持っていかれてしまう
たちまち浚われて
悪魔の手先 ....
マッチ棒2本動かして君を追い出す方法を考えている 玄関からちょっと全裸で出ただけ 困窮と退屈のはざまに
気高き朝を見つけたならば
それはもう、入り口である


その朝を慎重に迎え入れ
ささやかな疲れを知るならば
それはもう、幸せである


ひび割れた手をかばい
 ....
空の遥かに
光る雲あり

積乱雲の崩れたあたり

擦れて浮かぶ記憶を尻目に

遠くから呼ぶ
声があり

夕立ちの切れ間に
キノコ雲の翳が崩れて

大上段に正しいことだけを言お ....
【 君の居場所 】

三丁目の角の突き当りの
有刺鉄線の向こうには
なにがあるのだろう
あの奥には 殺伐とした広陵たる 荒野がありそうだ


漠然とした目標に俯く 君に ....
じいちゃんが死んだ病院で娘が生まれる 一九七〇年八月
母は二十何年かぶりの帰省を決行した
復帰前の沖縄
前回は渡航制限とフトコロ事情で
密航とはいえ鼻息荒いものだった
東京で贅沢させてやるとたぶらかし
花もはじらう妹二人に掃除 ....
僕は世界に愛されているのだろうか ずっと不安だった
母の瞳の中に 僕はいたのだろうか そしてあなたの瞳のなかに

それらは僕の生を映す鏡 だからずっとみつめていたかったのだ
おなじものをお ....
テラス越しの涼しい風が私に知らせる初秋の朝。
こんな朝の友はモーツァルトにかぎる。
まろやかなホルンの音も、鋭角でありながら優しげな存在感を示すフルートの音も
煌びやかで明るいピアノの音も、 ....
錆びたトタンの切れ端を腹に巻いた彼には、まだ、顔がなかった。二十もすぎて今更もう顔なんて要らないよォ、という。が、顔がないので当然、話すのにも口がない。にもかかわらず、「家に住むのに屋根がナインだよ」 .... ひぐらし
ぐ〇●●
ら●○●
し●●○


    しず○
    ず倍○
    ま○音
    る○○   
         レ○○○  ....
働いていたら多くの時間を失ってしまった
僕に得られるお金は少ない
これからも きっと そうなのかもしれない
詩を書くことに 時間をかけたいと
ぼんやりと僕は手のひらを見つめていた


 ....
 


全米が泣いたあの映画は
実話を元にした
フィクション映画

わたしはポップコーンをかじりながら
どこまでが真実なのかしらって
ずうっと考えてたわ

隣に座るあなたは
コ ....
 
名残の夕立に

消えていく

あなたが消え去っていく



 
絵を描いたゆでたまごをレンジにいれた ゴロゴロ鳴って
色とりどりの
ヨーヨー風船が落ちてきたような
夏の破裂音

軒下も見つけられずに
人気のない家の庭先にある
大きな木の下へ滑り込むと

浮世絵の世界が音も吸いこんでい ....
蝶は夏の光を泳ぐ

ふわり ふわり

目には楽しげで 

花を愛し

仲間と戯れて

ときに人にも寄り

いのちの季節を謳歌する



さて黒い揚羽がまるで
 ....
ゴツゴツと背中の骨が浮いた犬。
白く濁った乾いた瞳。
パサパサの毛をそこら中に散らし、
しょんぼりと首を引かれて歩く。

そんなに下を向いて、
息を切らせて、
熱いアスファルトで爪を ....
波の音は

異国のことば

こどもたちが海に入ってゆく

カメラが海に潜り込む

水のなかは

ことばのない異国

それがえんえん繰り返されて

ぼくたちは眠るのだ

 ....
天使の絵をくれた
女の子は
七年たって
三度堕胎を経験している
嫌いな子の
上履きをなげすてたあの子は
ふたり目の女の子を妊娠している
あかい眼鏡をかけていたあの子とか
いつも違う ....
ひもじいといって、啼く蝉はいない

白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そのひもじさに耐えて、恐竜から逃れて
生き延びることのできる生きものだったという

生きて
生 ....
夏の宵 風鈴さえも物静か 誰に別れを告げて過ごそう

すべてを溶かして夏が逝く 遠く僕らを置き去りにして

朝顔にそっと問いかけ返事待つ あの恋の行方こころの行方

短信の むこうに見 ....
拡散する
薄く透明に広がって止まない 大地は世界は 逗留するには狭すぎるから

陽光は優しく乾いた匂い 風の中に見えるもの それを慈しんで生きてゆきたい

心は風 すべての物の中に 僕は生き ....
バッカスの感謝状には新月も悩みも数字も酔っていました 私のいないパーティーが盛り上がっている 「あなたは幸せね」と言われ
迷わず怒らず
「はい、幸せです」と
今、答えることができますか?

もし、できないのならば
何が足らず
何を欲しているのか
今一度
自分に問うてみて下 ....
ぼくは もちろん きみじゃない
ぼくは もちろん あなたじゃない

きみも もちろん ぼくじゃないし
あなたも もちろん ぼくじゃない

けれどたったひとつ
ぼくにもきみにもあなたにも
 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8374)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「永遠の夏」- ともりん自由詩3*13-8-29
こんなところで/大相撲珈琲場所- 壮佑自由詩13+*13-8-28
もっていかれる- Lucy自由詩11*13-8-28
マッチ棒2本動かして君を追い出す方法を考えている- 北大路京 ...自由詩113-8-28
玄関からちょっと全裸で出ただけ- 北大路京 ...自由詩713-8-28
樵と夏の終わり- ストーリ ...自由詩413-8-27
8月の青い空_- Lucy自由詩8*13-8-27
【漠】君の居場所_- るるりら自由詩10*13-8-27
じいちゃんが死んだ病院で娘が生まれる- 北大路京 ...自由詩413-8-27
ネゴシエーター- salco自由詩7*13-8-26
- 梅昆布茶自由詩1213-8-26
モーツァルトの朝- ヒヤシン ...自由詩9*13-8-26
Mein_Sohn,_was_birgst_du_so_ba ...- atsuchan69自由詩6*13-8-26
沈むと_思っていた- るるりら携帯写真+ ...9*13-8-26
回遊魚- 番田 自由詩413-8-26
ノンフィクション- 自転車に ...自由詩3+13-8-26
夕立- 殿上 童自由詩17*13-8-26
絵を描いたゆでたまごをレンジにいれた- 北大路京 ...自由詩313-8-26
夏のハレツオン- 灰泥軽茶自由詩1513-8-25
仕舞蝶- ただのみ ...自由詩21*13-8-25
お互い年をとったのね。- 時子自由詩213-8-25
フランシス・アリス展にて- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1113-8-25
日曜日の雨- はるな自由詩713-8-25
朝の日記_2013夏- たま自由詩34*13-8-25
晩夏へようこそ- 梅昆布茶短歌913-8-25
拡散する- 梅昆布茶自由詩1813-8-25
バッカスの感謝状には新月も悩みも数字も酔っていました- 北大路京 ...短歌113-8-24
私のいないパーティーが盛り上がっている- 北大路京 ...自由詩813-8-24
大きさ- hiroto22自由詩1*13-8-24
ぼくらは誰にも似ていない- HAL自由詩6*13-8-24

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