叔父が川で釣ってきた魚を
金魚の水槽に入れておいたら
次の日には金魚が一匹いなくなっていた
その次の日にはもう一匹
さらに次の日にはもう一匹
しまいには金魚はすべて消えてしまって
うす黒い ....
 僕は一人では立てない
 見えない杖があり
 支えられている

 絆は 時に
 ロープとなって
 絶望の海から
 僕を 引き揚げ

 時に 鎖となって
 生贄の十字架に
 僕を  ....
死体って本当に動かないんだ
父さんの死体は 父さんと言っても動かず
とても不思議だった

死体だけども 父さんと変わらずに呼び
唇を水に浸した綿で拭いたり
保冷剤を取り替えるのを 成る程と ....
LDだの、ADHDだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に 世間は余計な名前を被せたがる
だけど お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上 e が入る
 ....
町の外れの思い橋 誰を想って茜色 心を寄せた思い橋 泣くのをやめて通りゃんせ

日暮れのいろのこの身には 微笑みは遠く はれぼったい眼で見る世界は 素知らぬふりしているようで

通り雨の様 あ ....
褒めた店がつぶれた 35000フィートの
高さで
時速580マイルの
速さで
華氏ー45度の
冷たさで
まっすぐ伸びていく
今日の航跡を

昨日の
何処かから転がり出て
一昨日の
坂道に置き去 ....
愛は心臓ではありません
ひと刺しくらいで死にません
悶え苦しみ血を流し
こと切れるまで幾日も
血が乾くまでに幾月も
断末魔のその姿
もとに戻るには幾年も


愛は蛙じゃありません
 ....
リビングのドアも
    ウインドゥも締め切って
空調で森閑となった
    四次元に息を殺している
(南海トラフの
      まどろみを切望して)
庭先のぺんぺん草よ
   お前も息 ....
僕はロボット 1953年生まれだ ガラクタを適当につなぎ合わせてできている
だが僕の父は天才科学者ではなかったので かなり杜撰な構造だがなんとか生きているさ

僕が生まれたのは三丁目の夕 ....
ラウンジの女の子が

ハナミズキを歌っている

男のとなりで

ハナミズキを歌っている


君と好きなひとが、

女の子がそこを歌うとき

ふたりは軽く触れ合っている

 ....
【ロゼット風】


 両手両足は よく動く パペットマペットをつけたみたいに
 たんぽぽの根は 大地に動く
 たんぽぽの種は 空に動く
 いまは 雨で どこにもたどりつけないよう ....
誰にも必要とされない仮面をかぶる 問【食べ物を残すと祟られるのだろうか】
答【ライオンに きいてみました】

ライオンとして 食べ残しは ハイエナにあげました
すてきな死肉でしたが ハイエナは かみさまに感謝したでしよう
先 ....
(波が、足もとで。)

うまれたばかりの波の子らが
ころころと笑いあう
くるぶしの
ちいさな砂が
星のかたちの足あとをつけながら
ひそやかにのぼってくる
ふくらはぎの

わすれてし ....
   象

ふるさとの草原も夕日も君は知らない。君の母親も父親もふるさとを見たことが無いからその広大さも見事さも話に聞いたことすらない。そこに憧れることもなく、ただ与えられたスペースを歩き与えられ ....
お盆が近づいてきたせいなのか

お母さん 無邪気に連れてゆこうとした

ラスベガスの弾けたネオンとアフリカ大陸の空
淡い紫の時空の煌く粉が斑に残像を残す 夢からの目覚め

南米のペルーの ....
コーヒーショップで冷コ中
窓の外ではトウモロコシが
半被を着てイカ下足を焼く夏祭り
駅前広場に設営された
野外ステージではカラオケ大会
たまにはこういうのもいいな
近くの信用金庫のOLが
 ....
誰でも救われる訳では無いけど。

でも救ってくれたあなたは、
あと少しで炎が消えそうに
揺らいでいます。

幼いわたしは坂に向かって開かれた窓から
あなたの名前を呼びました。
親があな ....
僕に良いことがなくても 君に良いことがあれば 今日は良い日  消えた
 増えて爆発して透けて頭に何かピュンと出して
 今日とうとう消えた

 テーブルの上 虚空に浮ぶコーヒーカップ
 円を描くように回ってたのは香りを楽しんでたのね
 今ゆっくり傾い ....
小学生の頃
教師が
尊敬する人は誰
と聞いてきたとき
両親とかエジソンとか
シュバイツァーとか
みんなが答えるなかで
タイガー・ジェット・シンって
言ったら
元活動家の教師は
明ら ....
相手は運命と思ってない 夕方になっても
蝉が鳴きやまない

うちの玄関先にある蝉スイッチは
OFFにしといたはずなのに
いつの間にかONになっていた
(ヒグラシスイッチなら歓迎するけどクマやアブラは勘弁してほしい ....
         130715


詩集の挿絵とは
絵画にどんな照明を与えるか
ということに似ていると思いますと
若い作者が言う
そんなものかなと初老の男は半ば狼狽えながらも
うなず ....
外でスカート履くの禁止な  
向日葵がすっくと一本

お天道さまにごあいさつ

わたしも真似てごあいさつ



 
帰ってごはんを食べたら
すぐ寝てしまい
足がつって起きる
しばらく悶えて
無性にアイスが食べたくなって
夜道を自転車で走るのがとても心地が良い

新鮮な空気がヒタヒタと肌を潤す
そうい ....
雨は、あなたを育むでしょう 
私もいろいろな雨に、降られました 
きりさめ 
にわかあめ 
長い長い雨だれの音が 
ぽつり、ぽつり、と滴るごとに――  
潤う土の根を伝い 
茎を伝い 
 ....
とろんとろに
とけはじめてる
ゆでめんのような道端で
ひまわりの言語が
じりじりと焦がされてゆく

夏 ですね

いつかの遠浅に
置き忘れたままの
白い椅子に腰かけて
ちょっと  ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8177)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水槽- 春日線香自由詩213-7-21
境界線- まーつん自由詩8*13-7-21
わたす- 砂木自由詩18*13-7-21
マリはマリなのだから- 夏美かを ...自由詩40*13-7-21
通りゃんせ- 梅昆布茶自由詩613-7-21
褒めた店がつぶれた- 北大路京 ...自由詩613-7-20
飛行機雲- nonya自由詩19*13-7-20
ひとつの愛の死- ただのみ ...自由詩21*13-7-19
大地へ戻る旅- 信天翁自由詩213-7-19
昭和ロボット伝- 梅昆布茶自由詩1013-7-19
ハナミズキ- 吉岡ペペ ...自由詩613-7-19
【風】夏風オムニバス- るるりら自由詩14*13-7-19
誰にも必要とされない仮面をかぶる- 北大路京 ...自由詩613-7-18
食べ物を残すと祟られるのだろうか- るるりら自由詩11*13-7-18
七月砂丘- 佐東自由詩8*13-7-18
動物園(2)- Lucy自由詩19*13-7-17
お盆前の丑三つ時の夢- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-7-17
夏祭り- 壮佑自由詩16*13-7-17
姉弟(してい)- ……とあ ...自由詩19*13-7-17
僕に良いことがなくても_君に良いことがあれば_今日は良い日- 北大路京 ...自由詩1413-7-17
インビジブルお父さん- 平瀬たか ...自由詩8*13-7-17
タイガー・ジェット・シン- 花形新次自由詩1113-7-16
相手は運命と思ってない- 北大路京 ...自由詩713-7-16
蝉スイッチ- 佐東自由詩8*13-7-16
挿し絵- あおば自由詩8*13-7-15
外でスカート履くの禁止な- 北大路京 ...自由詩713-7-15
ごあいさつ- 殿上 童自由詩22*13-7-14
夜風とアイス- 灰泥軽茶自由詩813-7-14
水彩画_- 服部 剛自由詩613-7-14
夏の伸びしろ- 佐東自由詩6*13-7-14

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