漂泊の路は白く乾き
振り返ってみれば
足跡は曲がりくねり
彼方に霞み 消えてゆく

あれから{ルビ幾年=いくとせ}経ったのだろう

春は桜の花びらに埋もれ
夏の陽はヒマワリを照らし
 ....
豊羽鉱山で働いてた高橋のおじさんと
おばさんの家のみゆきちゃんは
ボクが小学校の時
泊まりに行って
夜中におしっこに起きて怖くて
動けなくなった時に
「一緒に寝るかい?」と
声をかけてく ....
関西風のだしがおいしかったうどんの店は
コロナが始まってすぐのころ店を閉じた
よくお世話になってたのになあ
売り上げが落ちてかどうかは知らないよ
四月にはなくなってたから
それで、ちょっとし ....
何か一歩踏み出したら 素敵な何かに出会えるかしら

きっと 何かあるのでしょうね 確率はゼロじゃない

でも その素敵なコミュニティに 迷惑をかけない自信がない

素敵なものは須らく 私と ....
――外気温2℃。
深夜の阪和自動車道を
オートクルーズで突っ走る
後部座席には竿がある

目的は、磯釣りだ
前回の屈辱を晴らすべく
ウキをハリス側にセットした
これで仕掛けは撒き餌と同 ....
イタコ、暖炉、雲の姿。ガスの目論んだ固体。
いたこ だんろ くものすがた がすのもくろんだこたい


重く語ってったか、蜘蛛を。
おもくかたってったか くもを


餅の命の要素。滅ぼそ ....
 カーテン開ける
 東の窓辺は柔らかな
 柳の芽吹き おもわす光

 三度目に
 鳴っていた携帯のアラーム消して
 私を 執拗に抱きしめるコットン毛布から
 這い出してきた脳みそが
  ....
ぬれた星を見上げ
渇きをいやす
眼球は
キリギリスを歌う
風見の舌と睦みながら
吐血の祈り
内視鏡では
さかしまに蜷局を巻く
死は累々と
あどけなく惨めに
染みはそのまま
母の着 ....
ひこうきぐも、
それは、ひこうきが飛んでゆくように、
あっというまに経過してゆく、
とても楽しい、
ひとときのあとの余韻、


ひこうきぐも、
それは青空にもきざみたい、
ぼくのよろ ....
天竺の哲学者は言った
零は無であり有でもある

零は円周率の計算が果てしないのと同じなのですか

彼は言った
零は起点ではない無量大数と同じこと

メビウスの輪と同じものですか

 ....
旅の句。カタカナの眠る胸の中、高く伸びた。
たびのく かたかなのねむるむねのなか たかくのびた


留守番で嘘以下の回想。伝播する。
るすばんでうそいかのかいそう でんぱする


堕天 ....
こんにちわ、
北風さん
扉のない家にようこそ

ひとつしかない部屋には
暖炉があって、
メラメラとよく燃えているだろ

冷っこいおまえさんを
ポカポカにしてあげたいから
しばらく暖 ....
 
 夏の日の
 薄い日暮れに
 山裾を 退屈な貨物列車がめぐる
 段々畑に 
 くっきりと動いている
 働く人の影
 
 歌を忘れたら何が残るだろう
 長い貨物列車のリズムを
  ....
透きとおった言葉を口にして
目をそらした無意識の砂浜へ
甘露は溶けてかんかんの椅子の上
赤らむ空気を肺に吸い

ウミウシのあんぽんたん
原罪を浄化したからって
洗われた皮膚がきれいでも
 ....
やわらかい、
手でひきながら、
にぎわいへとみちびく、
そのひとみに、
よく跳びはねる、
活発な、
ちいさなウサギ、
が、二ひき棲みついて、
だから、きみはよくまばたきをする、
その ....
黄昏の空に雷鳴が轟いた

光と闇の螺旋が宙を舞いながら昇天してゆく
それは二匹の龍だった

恐ろしく
美しく
渦巻いている

ぼくは背中の翼を開き
龍を追いかけた

銀河を越え ....
屍とダンス。衰退進んだ都市。
しとだんす すいたいすすんだとし


魂亡き人面犬? 面識無いしまだ。
たましいなきじんめんけん めんしきないしまだ


妬み。妄想も見たね。
ねたみ  ....
〔前回までのあらすじ〕
ペットショップで。一目惚れした。白い犬。彼=ダンスケ。
を。買い取った。年金詩人の。Kは。その後。彼の。養育
費を稼ぐために。海水浴場で働くことになった。


三月 ....
始発の朝に
腹を割いたら
群青があふれだし
膝をついたまま
脱落を選んだ

履歴書はよく燃えて
約束された未来は焼失した
何者にも名づけられない自分が
裸で社会に投げられ
すりむい ....
今日はあちらこちらを彷徨ってみたけれど
やはり此処がいい

恥ずかしくて
恥ずかしくて

此処に舞い戻った

夜毎繰り返す波の騒めき
夜空に降る星たちの囁き

一からやり直せと大 ....
風の言葉に誘われながら
月日をかぞえ春を待つ

呪文が解ける若葉の季節

水はぬるくなり
汚れた手のひらを洗い
ソフトクリーム舐めながら
木々の木漏れ日に歌おう

日々の些細な幸せ ....
犬は臭い
お隣の犬は知らないけど
少なくてもうちの犬は臭い
フランス製のシャンプーを買ってきて
風呂場で洗うが
ひと月もたつと臭い
犬は臭くて当たり前だけど
どうしても我慢できないのは
 ....
 バスターミナルで
 ステップ降りるパンプスに
 纏いついてくる
 外気の 重み

 耳の端 掠める
 年明けの駅前で戯れている人達の談笑は 
 夜陰に白いレース開いた
 烏瓜の花
 ....
 七回忌を過ぎた夜
 寝入る微睡に
 だれかの 手が触れてきて
 髪を撫でるのです

 幼い頃 してもらった様な
 手のひらの温もりは貴女なのだ 
 と 気付き

 うっすら 消 ....
内蔵が結晶化する
ラピスラズリの夜
膵臓に付随する
未発達の器官は
白鳥の飛来を予感する
湖を遠く離れ
過去世から持ってきた水色の宝石

 泣いたって
 聞いたって
 わからないこ ....
命をかけた病魔を打ち破り
遥かなる壁を越えて
やっと此処までやって来た

秘密の呪文を唱えながら
また明日の壁を打ち破る
決して辛くはないのだ
生老病死は当たり前

毎日が楽しくて  ....
よし!黒白くしよ!
よし くろしろくしよ


舞う。マジでシマウマ。
まう まじでしまうま


余分を減らそう。空へおんぶよ。
よぶんをへらそう そらへおんぶよ


良くて今朝 ....
ノーベル経済学賞のアルビン・ロスが
結婚生活で守るべき法則として
「配偶者より幸せになってはいけない」
と言っていたという記事を読んだ

結婚当初家内は
私を幸せにしてあげたいと言った
 ....
大雪の日
山間の住宅地を車で抜けてゆく
止まったら動かなくなりそうな上り坂
アクセルを踏みこむ
対向車が来ないことを願いながら
暗い空 黒い樹々
水墨画の中に迷い込んだような──
その時 ....
 このところ何も
 ほんとうに 話す事が無く
 彼の微笑に
 「はい。変わりなく過ごしています。」
 とだけ

 困っている事も
 迷っている事も
 どうにかしたいと希むことも
 彼 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- レタス自由詩6*24-1-28
泥沼の華- 板谷みき ...自由詩3*24-1-28
繁忙期の放心と、周縁の人々、一部に含まれること- うめバア自由詩424-1-28
独り言5- 短角牛自由詩2*24-1-28
ボウズ街道- atsuchan69自由詩10*24-1-28
古代にいた子- 水宮うみ自由詩4*24-1-27
朝暘- リリー自由詩10*24-1-27
よみがえる- ただのみ ...自由詩5*24-1-27
ひこうきぐも- 本田憲嵩自由詩1224-1-27
生滅問答- レタス自由詩4+*24-1-26
回想文- 水宮うみ自由詩3*24-1-26
北風の部屋- atsuchan69自由詩9*24-1-26
ソレイユ- リリー自由詩8*24-1-25
十四行のシーグラス- トビラ自由詩2*24-1-25
まばたき- 本田憲嵩自由詩1224-1-24
- レタス自由詩4+*24-1-24
回文と踊り回る- 水宮うみ自由詩1*24-1-24
終の犬_5。- たま自由詩3*24-1-23
ただ働き- トビラ自由詩4*24-1-22
還る場所- レタス自由詩5*24-1-22
皐月- レタス自由詩5*24-1-21
犬を洗う- たま自由詩524-1-21
回送バス_- リリー自由詩5*24-1-21
リインカネーション- リリー自由詩8*24-1-21
空白- トビラ自由詩3*24-1-21
明日へ- レタス自由詩4*24-1-20
白黒詩- 水宮うみ自由詩1*24-1-20
配偶者より幸せになってはいけない- イオン自由詩3*24-1-20
うさぎとカケス- ただのみ ...自由詩3*24-1-20
診察室- リリー自由詩5*24-1-20

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