じゃんけんをせずに葛餅五等分 西日に揺れる色褪せたカーテンの隙間から
焔に焼かれた夏の葬列を見送る
背を丸めて折れ下がるだけの向日葵は
昼に立ち止まり、夜に顔を奪われたまま
晩夏を歩む
背骨を晒し腕も手も顔も腐 ....
誤作動で落ちてくる雨。質量のない感傷でゆれている喉

痛みって色も形も無いだろう。きみに触って少し傷つく

劣情がわたしのうでを引いている。平たい瞼。熱い瞼だ。

かなしんだことがいち ....
君の取扱説明書

注意書きに

愛だけじゃ動きませんのメッセージ
雨 いつのまにか
静かな吐息のように 
染まりはじめた黄葉から
ひとつ ふたつ しずく おち
{ルビ中空=なかぞら}はしっとりして
往くトンボたち
ゆるやかに すこし乱れて


   ....
力による勝利は、人間性の敗北だ 悲しむことが得意だ
なにも言わず
悲しむことが得意だ

そんな自分がずるくて
嫌いだった昨日もあるけど
それすら悲しむことにしている

とてもとても悲しくて
風呂の底に沈んでいるよう ....
  ながい階段が その夜
  わたしの内に滑らかに延び
  喉の辺りで途切れていた


  笑えるほどにせせこましい
  悲しみなど疾うの昔に
  桃色の床で何者かに
  踏み ....
       ー年を取るとはこういうことか7ー

若者よ ズボンをはくとき
ベッドに腰掛けなくても履けるか

家中の者が畳の上で生活していた頃から
立って履くのが常だった
布団の上で寝転 ....
ながすぎたうたが
ながされていった
しぶきゅうふは
かもめになってそらをとぶ
わたしたちのすごしたはまべに

おとこたちのゆうべは
おんなたちのあしたで
くずされたすなが
ふたたびた ....
 
通販サイトのタイムセールを見るたび

欲しいものリストが増えていく

ぽっかり空いた穴は満ちやしないのに



 
友人のライブに
行ってきました
友人、とまでは言えないほどの
顔見知り、くらいの範疇の

ライブのタイトルは
何年か前の
大震災のチャリティーだ
本日の入場料の幾ばくかを
明日
フ ....
酒や!酒!酒こうてこい! (ヒマラヤに)やけに激しい風が吹いてる 朝の光が問いかける
空ろを残して辿る海辺で
初めから抜け落ちた地図が飛ばされる
一日か百年かも分からない始まり 

わたしは呼び起こす わたしを
塵ひとつ動かすこともない精神で
囚われた ....
曼珠沙華
いまなき人の
魂を
華に映して
涙ひとすじ
毎晩電話越しに幾つもの愛の言葉を
君だけには贈ってきたというのに

詩を書いて欲しいなんてどうして言うのだろうか
僕が作詞苦手なのを知っているくせに


空、雪、虹
命、死神、桜
そ ....
よごれた皿を洗うことはたやすくできる
こころを洗うことは容易ではない

精神のよごれが頂点に達して
いつもこわれっっぱなしの回路をさらに脅かす
どこの惑星で治療をうけたらよいのか

基本 ....
悪びれることもなく時は捲れ
ゆるゆると確実に老いてゆく
胸に立ち込める冷たい霧
晴れる間もない
季節より早く深まったあなた
色づく言葉が黙々と
忘れ去られた詩人の墓を覆う頃
斜陽に目を細 ....
何かを書こうと考えるとき、私は大概「過去」を思う。記憶の片隅に置いてきた大きなものや小さなものの過去という時間。光が闇から生まれるように、私も過去から生まれてきたのだ。未来を見つめるにも過去の目が必要 .... マチルダその名に惹かれ
やはらかなドレスはオーガンジー
淡い薄紅のグラデーション

俯きがちな優しい微笑み
丸い瞳は少し淋しげ
見開いたまま
散り落ちる

マチルダ
虫に食われ
 ....
やがて九月、と声が耳もとをかすめてゆく
窓辺にはレースのカーテンがひるがえり
夏の少年が静かに微笑む


君はどこからか来て何も言わずに去って行った
知らない言葉だけがわたしをさみしくさせ ....
私から、
なにかが抜け落ちている。
そんな気配がして
足元を見ると、
枯れたことばの欠片たちが
犇め ....
『物差し』

幸せとか、不幸とか
いったい誰の
基準で決めるのですか

その基準となる物差しを
いったい誰が
持っているのでしょうか

あなたですか
神さまですか?


『 ....
 
キスは

するとされる より

するとする が、いい



 
リセットを押したつもりがコンティニュー、なんて無慈悲なタイム・トラベル





失くせない言葉のような「あのひと」に会える夜です、月が積もれば



果てるなら果てよロマンス ....
木の葉が
風に散っていく
表になり裏になり
葉脈の流れをとめて
秋の波紋がひろがっていく

セコと呼ばれる河童が
山へと帰っていく季節だった
雨が降ったあとの小さな水たまりが
河童の ....
コスモス
風にゆれる
何を言っても
遅いと揺れる

コスモス
風に散る
何を喚こうが
間に合わないと
散る

コスモス
風に折れる
ただ真っ直ぐに
延ばそうとした
腕のか ....
暗い夜の底から
柔膚を剥ぐように奪われた
土と草の匂いと、
家族の笑いを灯した明り

 安穏な日々
   を
  揺さぶり壊して
一瞬が、
      全てを奪った

星々をも掴 ....
公園のベンチに座っていた
そよ風が恋人のように寄り添っていた
古いノートの中で
ことばは悶えた
それとも窮屈な服を着せられて
詩がのたうち回っていたのか

その時ひとひらの蝶が
記憶に ....
 坂を上りきったところには思い出が宿る。
 僕は持ってきた手帳を開き、使い古した万年筆でそっと言葉を描く。
 生命の継続。生命の継続。生命の継続。
 三回繰り返すと不思議とその場所には新しい ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(8437)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
じゃんけんをせずに葛餅五等分- 北大路京 ...俳句415-9-24
夏の葬列- 為平 澪自由詩815-9-24
センチメンタル誤作動- 初谷むい短歌315-9-24
君の取扱説明書- 北大路京 ...自由詩615-9-23
秋・湿傷- ただのみ ...自由詩12*15-9-23
勝利とは- まーつん自由詩6*15-9-22
悲しみ上手- 朧月自由詩315-9-22
ながい階段- 草野春心自由詩415-9-22
物を両手には持たないで- イナエ自由詩21*15-9-22
かもめ- kaz.自由詩4*15-9-21
満ちない- 殿上 童自由詩15*15-9-21
未来族- umineko自由詩8*15-9-20
酒や!酒!酒こうてこい!_(ヒマラヤに)やけに激しい風が吹い ...- 北大路京 ...短歌115-9-20
いつかロマンス風の- ただのみ ...自由詩7*15-9-19
散華- レタス短歌315-9-19
花、鳥、風、月- 北大路京 ...自由詩1215-9-19
ちっちゃな宇宙船にのって- 梅昆布茶自由詩1815-9-17
秋・滑落- ただのみ ...自由詩18*15-9-16
過去- あおい満 ...散文(批評 ...3*15-9-15
マチルダ- Lucy自由詩15*15-9-15
九月の少年- 石瀬琳々自由詩9*15-9-15
ペン- あおい満 ...自由詩815-9-14
【_基準_三詩_】- 泡沫恋歌自由詩18*15-9-14
関係- 殿上 童自由詩13*15-9-14
◆タイム・トラベル- 千波 一 ...短歌415-9-12
秋の魚あはれ- yo-yo自由詩13*15-9-11
コスモス- Lucy自由詩16*15-9-11
水葬- atsuchan69自由詩7*15-9-11
わたしのメルヘン- ただのみ ...自由詩13*15-9-9
生命の歌- ヒヤシン ...自由詩9*15-9-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282