すべてのおすすめ
田舎の夜道は、月が無いと、
ほんとうに歩くのも怖いくらい、
暗いから。

─────────────────────────





 
 『生きたい』《改》

ゆっくりと ....
 
 緑梅雨 ホームの端に濡れ雀 
  きみと待つ身の通勤電車


 前並ぶ 白シャツの背を歩く蜘蛛
  声掛けはらう小さな勇気


 蒸す朝に 真向かうホームの待人が
  あおぐ ....
ネ ジ を 巻 き ま た 駆 け て ゆ く 縁 日 の 玩 具 の よ う な 休 日 出 勤


力 つ き 眠 り ま た 起 き て 出 勤 ま た 帰 り 赤 子 は 父 を 知 ら ....
  

急ぎつつ
ただ透明なアリの群れ
探しているまに日暮れる寂しさ


虚ろという
遊びにできない悲しみが
甘いと感じる夜ココア飲む


憎しみを
風呂場の鏡のまえ ....
祈ってる 誓いが折れて近くから違う言葉になっていくのを


限りなく透明に近いプードルと散歩している透明人間


記録的小雨 最後の一冊を君が見つけて崩れた黄色


曖昧にあまいアイ ....
のり弁の米だろ 多分 Tシャツを七分丈へとかえているとき

婆さんがワン・ツー・スリーと犬に言う 逆光だけど信号は青

ディランかけ掃除をしてる いつの日か目覚めない日が来ると思った

 ....
マッチ擦り尽くしても鎮まりきらぬものわが内にあるを知るか君

一プラス一の答えにたどりつくまでの迷宮なのか人生は

言の葉の裏を返して見てみたい 時には長い手紙を書いて

見えていてすでに ....
眠たくて曖昧になるその日々に黒子のように星が散らばる。



電気信号が信仰した天使 電信柱たちに遺伝子。



根も葉もない花を咲かせて尾鰭付き一人歩きするみんなの肴。


 ....
文字化され数値化されてなお残る水蜜桃があるかどうかだ 蜃気楼
その名で呼んだ色街に
架かって照れてる、夜の虹かも



その過去の
醜聞まみれで死ぬ人生、
夜のうわさの拡散する街


このなみだ
風の奏でる優しさで
洗い ....
黄の蝶と白の蝶とが連れ立って渡る線路に光倒れて


風も無く半旗を垂れたわが心空は高くてなにも見えない


あてどなくふるえて迷う小さな蛾人に纏わりなにを思うか


説明も言い訳もも ....
翅を欠く揚羽と並び歩く道白磁と見紛う骨の白さ


すずやかな朝にまどろむ娘たち夏の火照りを蓄えたまま


安全も安心も不安あっての約束手形不渡りもある

今朝はまだ世間の目には止まらな ....
互いから目を反らすため見るテレビテープを貼った風船に針

見開いて水に倒れた金魚の目土葬にした日の絵日記帳

酒が止み雨に酔ったら{ルビ螻蛄=ケラ}の声死ぬまで愚直に夢を掘り

四十万にも ....
兄笑い弟泣いた花火は海へ闇へ消え何も残らず


カブト虫カバンに隠し学校へ死んだ弟靴音軽く


廃屋の塀からおいでおいでする夏草に咲いた少女の指


死んでやる孫に向かって言う母をさ ....
彼岸から呼び続けてる猫がいる、いいや、あの子はいま膝にいる
{引用= 気温二九度。湿度六〇%。さあこれからだ、というときに、抑えつけるものがまたやってきた。いいかげんにしてくれいったい誰なんだ ....
夜明け前から降る雨に冷やされて知らず固化するわたしであるよ

いえぬちにいるとき雨は沁みてくる。知ってる、外に出ればいいのだ

見上げれば雨がざーざー降っている 染みひとつないしろうい天井
 ....
陽炎をゆびにからめて帰りませ 朝月浮かぶ狭霧の径を あたたかさもつめたさも失って星空が瞳を閉じる


流星になった君という言葉からはらはらと鱗粉が落ちる


太陽が瞬いて人知れず右手が夜を掴む


手紙が飛び交う、空みたいなイ ....
ほしいものなんにもないの 軽いなと言われて笑ってしまったりする

大勢の中で二足で立っていてえらいわたしは。 ここどこですか。

なんにもいらないそれは苦しいおもっているだけでみずのな ....
真夜中に口笛を吹く庭先で 待てど暮らせど 蛇が出ない


鰻食べ梅干食べてみたけれど 山椒のほうがやはり合います


風邪をひき嫁にうつしてしまったが 治ったころにうつし返され


 ....
優雅なるおのが自虐の洗礼に母性あなたは鏡のごとく

聖典を真夜にひらけば一本のわが少年の髪ユダにありき

さようなら僕のジュラ紀よ骨格の恐竜だけが透明だった

一本の濃きまみどりの樹と生れ ....
谷啓を知らない妻が全力で叫ぶガチョーン(マヒャドの効果) おなかの小魚はときどき小ちゃな声で鳴くたいせつな奴だ

電子ジャーの独り言を翻訳しながら夜が明ける

痛みっていつも友達だったなこれからもよろしくな

僕の休日は病院に奪われてディスカウン ....
{引用=
 詩の風当たりに対して、短歌はどうなのだろう、
 邪魔な磐というよりは、誰も見つけられない、
 道路の端に転がっている小石、それそのもののようである、
 ざわわ、という音が66回も詰 ....
太陽も月も誰とも抱き合えずそれぞれ孤独同じ空の上 2、3本骨の折れてる傘が良い(雨が優しく降りそそぐから) 如月の茜の空のあかよりも紅い木の実が冬をみつめる


思うほどさやかじゃないよ雪道を自販機もとめて歩けばわかる


降る雨は街の灯りに染められて生まれた頃を懐かしみ泣く


外れから ....
あの辺でごろごろしようよくたくたなぼくブロッコリきみゴルフボール


“実家よりやすらぐようだ”と言いあって もたれかかって割れたサラダせん


お互いの主張を認めあいつつものぼり調子に打 ....
去年から片付けてない雛人形バレンタインがそこまで来てる 美しい夕暮れがあり救われる西の窓だけ見える病室
そらの珊瑚さんの短歌おすすめリスト(237)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「生きたい」《改》- 秋葉竹短歌124-7-14
朝の駅_五首- リリー短歌3*24-7-13
ネジまき頭痛- kawa短歌224-7-13
夜へ行く- 秋葉竹短歌524-3-4
未だ愛は曖昧- 水宮うみ短歌3*24-2-4
Xやフラペチーノなど- 田中教平 ...短歌5+23-11-24
五月の君- 藤原 実短歌123-5-4
宝石のように眠たい- 水宮うみ短歌7*22-2-3
_- いる短歌121-6-24
白痴- 秋葉竹短歌720-7-10
まねごと――門口に終わりの予感- ただのみ ...短歌3*19-9-22
まねごと――やすらかに老いる町- ただのみ ...短歌3*19-9-7
まねごと――悲哀のもどかしさ- ただのみ ...短歌4*19-8-31
まねごと――夏から秋- ただのみ ...短歌1*19-8-24
夢(一) _全文- 沼谷香澄短歌3*17-11-15
崖__より- 沼谷香澄短歌317-10-12
朝月- 46U短歌317-8-20
月には言葉がない- 水宮うみ短歌3*17-1-5
- 初谷むい短歌516-12-29
迷信遊び- 小林螢太短歌2*16-11-15
空は見ている- 白島真短歌5*16-9-28
谷啓を知らない妻が全力で叫ぶガチョーン(マヒャドの効果)- 北大路京 ...短歌416-6-26
とっても素敵な世界へ- 梅昆布茶短歌15*16-3-7
。。。。。。。。。。。。(これは短歌に使われなかったかわいそ ...- ピッピ短歌716-2-27
太陽も月も誰とも抱き合えずそれぞれ孤独同じ空の上- 北大路京 ...短歌316-2-26
2、3本骨の折れてる傘が良い(雨が優しく降りそそぐから)- 北大路京 ...短歌516-2-24
「たとえば柊」_五首- もっぷ短歌5*16-2-23
バニラ_vs_ココナッツ- さわ田マ ...短歌3*16-2-18
去年から片付けてない雛人形バレンタインがそこまで来てる- 北大路京 ...短歌116-2-11
美しい夕暮れがあり救われる西の窓だけ見える病室- 北大路京 ...短歌416-2-5

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8