あかつきに浮かび上がる
公務員宿舎と電電公舎
ひとり走って戸に挟む朝刊
サン、サン、イチ、ヨン、ニ、イチ、ニ
口をつく勢い
少年だけの暗号


 また足音のように、それはやって来た
 ....
だから
直立猿人はマイルス・デイビスじゃないって
チャールス・ミンガスだっつーの

あいつは部室でカセットテープに録音した
直立猿人をよく聴いていた
そんな時のこんな会話を
あいつはきっ ....
(今のは、
)

うつむいたまま 石畳の下り坂に さしかかったところで
わたしの背中を押した 今のは?
眼下の階段には
無数の花びらの影が蠢いて なにやら
むぅら むら 
無数 ....
月明かりに照らされ
髪の束の影ができる
イヤホンから流れるギター
熱いコーヒーが似合う夜

漫然と過ごしてきたようで恥ずかしいけれど
詩作をする間は
温度をかみしめ、心に種を蒔ける
 ....
一度だけ
父と取っ組み合いになった
後にも先にも
希薄な親子にとっての真剣な対峙は
それっきりだった

生意気盛りの高校生
飛行機が好きだった私は
トリポリでB747が爆破されるのを見 ....
ハズレくじで折った飛行機が飛ばない 横波 縦波 渦巻く世界
肩肘張って働いて
お疲れなんでしょうね
名も知れないゆきずりの肩に
頭を預けてしまって
安心しているあなた

満ち溢れる心労を
化粧に隠していても
あなたの髪 ....
僕たちが「かいている」それは小説と詩と絵と愚痴とそれから、自分 ※編集途中であり、未完成です



発見


痩せ細った黒衣の子
「あらあら、これは一体どうしたことか」
 その少年は何か面白いものを見つけたようで、内心では湧き上がる泉水のように高 ....
仏壇に供えるようなラブレター 今夜ぬかるみそうですね
まだちょっと震えていて
瞳は亀裂して手招くのです
梢に掛ったビニール袋の
違和としての惨めさの中へ
眠りは逃げた僕から逆行した

福寿草のように笑う
気の早い毒 ....
地上に引き出された私の網膜に
無数の矢が
容赦なく突き刺さる

モグラになって初めて知った
過剰な光は
漆黒の闇よりもさらに凶暴で
瞳を凝らす事を禁じ
見る事を私に許さない

視神 ....
香典の代わりに蜜柑差し出して知らない人の通夜で寿司喰う 退屈について考える退屈 緑色の小鳥が歌います
夜の夢という名の
美しく透明な時と場所で
小さな嘴で泣くように歌います


 墜ちたら死ぬのさ
 飛ぶしかない
 飛ぶしかない
 それが僕の一生なんだ


 ....
薔薇にとまった蜻蛉の複眼が
通りすぎる女を見る

巨大な硝子張りのビルディング
窓一枚一枚に映し出される
其れ其れの場面の
姿を、姿に、姿へ、姿が
パイプオルガンのパイプを通り
 ....
今宵の月は、燃えている
爆発を反復するプロミネンス
立ち上がる火柱に 閉じ込められている一車両の電車が
あらゆる過去と あらゆる未来の間で ゆれている

ゆくえも、ゆきさきも
よく、もえて ....
小学校の教師は
満州の寒さを語った
近所のおっさんは
突撃の仕方を語った
母親は
配給の乏しさを語った
父親は
出征の誉れを語った

街では
白い軍帽を被った脚のない人が
人通り ....
糸のように細い茎
葉は小さなハート型

切って
水に挿しておくと
傷つきやすい神経のような
白い根がはえ
土に植えると
再生する

そうやって
いくらでも増えるクローン植物
 ....
凹んだままもどらないこころを
あえて膨らまして生きている弾力をおもう

生きることに引きずり回され
足下がみえないまま歩をすすめて行かねばならない
立ち止まるわけにはゆかないのだ
それが残 ....
誰も書き置きを見ていなかった    フルーチェを作った
   冷蔵庫で冷やして
   お風呂上がりに
   娘と二人で食べた
   フルーチェのメロン味が
   美味しいねと娘がいう


     幸せというのは
 ....
里帰り娘に還る日

略奪の限りを尽くすバイキング料理

バーゲンは主婦の戦場

主婦ニート? 主婦が本物のニートになったら家の中がどうなるか見たい?

賞味期限+三日=正しい賞味期限
 ....
 
ひとりでメソメソ オーケー オーケー

ひとりでプンプン グッジョブ グッジョブ

ひとりでゲラゲラ いーんじゃなーい


 
弁当を作りながら
異能する君は謎の生命体
昨日までの怒りと不満が
女のカタチに脱皮して行く
鉤爪は残したままで

朝は不躾に明るい破魔矢
夜明けの夢を葬り去って
吉凶を告げるかのように ....
冬の午後を
公園に置き忘れたので
急いで取りに戻った
言葉を頬張りながら
塾へ急ぐ子どもたちと
光速ですれ違いながら

公園に着くと
理科準備室から
そっと盗んでおいた
雲母の標本 ....
夕闇が嫌いな人たちは
原子力でそれを追い払う

宇宙から見る日本列島は
真夜中でもくっきりと浮かんで見える

世界中で一番明るい列島

誰がそれを見つめるのか
数十人のアストロノウツ ....
疲れ果てて
ひとりでボーッと昼飯を食べていたら
タカエちゃんから
ちっちゃな人形をもらった

富士子ちゃん?

えー知らないんですか〜
コップのフチ子ちゃんですよ〜

コップのフチ ....
目を瞑って鍵盤にそっと乗せるだけで
軽やかに舞い始める私の十本の指
やがて目の前にお洒落なショパンが現れて
揺れる私の肩をそっと抱いてくれる





「お母さん、私ピアノを習ってみ ....
庭に花園を作って楽しむのは
未来を
思うこと
球根は裏切ることなく
毎年花を咲かせるし
宿根草は年毎に株を大きくする
一年草は種を落とし
思わぬところから芽を出している

白いつるバ ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新聞配達_(夢喰植物)- 乾 加津 ...自由詩9*14-4-19
直立猿人をいっしょに聴けたなら- ichirou自由詩8*14-4-19
当惑する桜色- るるりら自由詩10*14-4-19
コーヒーと拠り所- モリー自由詩8*14-4-19
亡父- 山部 佳自由詩1014-4-19
ハズレくじで折った飛行機が飛ばない- 北大路京 ...自由詩614-4-18
私の肩を信じるあなたへ- イナエ自由詩15*14-4-18
僕たちが「かいている」それは小説と詩と絵と愚痴とそれから、自 ...- Neutral短歌214-4-18
箱庭にて_序章_(未完成)- 黒ヱ散文(批評 ...114-4-17
仏壇に供えるようなラブレター- 北大路京 ...自由詩314-4-17
コウフクノモノサシ- ただのみ ...自由詩18*14-4-16
点眼- Lucy自由詩20*14-4-16
香典の代わりに蜜柑差し出して知らない人の通夜で寿司喰う- 北大路京 ...短歌314-4-16
退屈について考える退屈- 北大路京 ...自由詩414-4-16
夜の夢- atsuchan69自由詩11*14-4-16
薔薇の女- 游月 昭自由詩3*14-4-16
赤い月の電車- るるりら自由詩13*14-4-16
伝言- 山部 佳自由詩814-4-15
ワイヤープランツ- Lucy自由詩13*14-4-15
弾力- 梅昆布茶自由詩2114-4-15
誰も書き置きを見ていなかった- 北大路京 ...自由詩9*14-4-15
【_フルーチェ_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-4-14
自由律_【_おばさんの流儀_】_其の六- 泡沫恋歌俳句5*14-4-14
ひとりでできるもん- 殿上 童自由詩17*14-4-13
ハッピーマニュアル- ただのみ ...自由詩17*14-4-11
陽射し- 自由詩21+14-4-11
アストロノウツ- 梅昆布茶自由詩21*14-4-10
コップのフチ子をもらった- ichirou自由詩18*14-4-9
頼りないショパン_不器用なベートーベン- 夏美かを ...自由詩31*14-4-9
花園- Lucy自由詩17*14-4-9

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