チワワの向こう側に虹 紙ねんどでできた魂が
窓ぎわで色あせていました

緑化された街へとつづく
海風にやぶれた辺外の家の
そこだけ乾いた晴れの日のモーヴ

わたしはわたしの火で身を焼いた
「あの日」となづけ ....
      薄縹の空のした浜辺をひとり歩く
      潮の香りと眠りの匂い
      拾った貝に耳をあてれば
      なつかしいひとの声

      「元気かい」

      ....
平然と響く
アナウンス

「一番線を 列車が 通過します
 ご注意ください」

急流の中に
取り残されてある中洲のように
ホームは心細い

トンネルの出口のように
はずれに開ける ....
(瞳をもたない
(いきものの
(においがする

夏が
眠りにつくよりも
早く
底辺の夜は
その
密やかな手のひらを
ひらいてゆく

仄かにひかる土のうえ
満たされない
季節 ....
消防署が火事になって対岸にいる 紫色の紙が足りなくなってしまった
急いで買いに行かないと、もうすぐなのだからと
気ばかりがいたずらに焦って
どうしたらいいかわからない
今までどこで買っていたかなんて覚えてないし
手配してく ....
     そのひとは俯くことをせず
     まっすぐに前をみていた
     履いているジーンズはうす汚れ
     家路をいそぐ人々が乗る電車の中
     ぽっかりとあいた空間
    ....
人生ってね
曲がり角がいくつあるのかな

いつも
間違えている気がするけれど
曲がった方が私の道になる

今日も分岐点
知らないうちに選んでる

普通のさようならをして
二度とあ ....
その身や

その心が

痛みを覚えるごとに



キミよ

優しき人と成れ
 言葉は釣針
 この胸の泉から
 秘めた思いを、釣り上げる

 言葉は銃弾
 憎しみを込めて撃ち
 いつか、その報いを受ける

 言葉はスパンコール
 貧しい心を飾りたて
 目抜き ....
すべてがそよともせずにそこにある
流れるものからとりだされる静止画

こんな時間もいいとおもう
背景はつねにうつろいとどまることはない
いっしょにながれるのもいいさ

でも自分のなが ....
ゆうぐれどきに
しらない風景にであう
いちにちの終わりとか
あしたの始まりとか
そういうことばでは言い表せないような
じかんのこどく

わたしはちらと時計を確認し
じかんという概念 ....
ベランダの端に
長いこと積まれた
植木鉢の底
一対の鍵

名前も知らない
美しいふたり

命日に生まれた
どこにも行かない
面影をさがす
さよならを歌う

秋の陽射し
ゆっ ....
それ以上は もう

あなたのおしごとではありません

ペパーミント

そうですね いまのわたしには

あの深みどり色の 喉を辛く焼く液体が

このうえなく大切なだけですから ....
    それは声にだした途端
    ひび割れ砕け散る
              
    鎖のようにつなぐもの
    絡まる蔦のように
    知らずに互いを
    縛 ....
『心理学を勉強しすぎて色恋沙汰には全く興味が無いんだキャラ』を崩せずに仲間に入れない 濃密な雨の拘束に
獣の目をした少女が一人
茄子の花のように濡れたまま


時の梯子が外された場所で
僕はポケットの中
ことばを撫ぜ回すだけ
やさいをそだてる
くさとりをする
はたけの
ちかくの林で
うぐいすがないている

山は
さぁ雨上り
風に戦ぐ今日も
悔いは無し
ながめる
雲ゆく

鬼蜻& ....
にわか雨の後に風を読み
電線に止まった鳥がきれい、
だというならば
ガードレールの影がのびてゆき
おどろいた猫の目がきれい、
だというならば
たくさんの小さな色が花びらに
とけ込んでゆく ....
風と光
肌触りと眼差し
雲と微笑
素っ気なさとほつれめ

先週より軽い靴音
長袖シャツの袖口が気になる
温かいコーヒーを飲もうと
財布を探った手が
ポケットの温もりを探し当てた
 ....
彼岸花さいている

あの窓にも

道端にも

彼岸花さいている

廃炉でも

再稼動でも

彼岸花さいている


オリンピック

福島第一

半沢直樹

あま ....
証拠を埋めたシャベルの音が残っている 今日も誰かの体にメスが入っていく
点滴の水滴が落ちていく

パルスオキシメータの音が止んでも
きみには帰る家もない

ふたりの子供はいないから

追いかけても追いつけないから


 ....
 一

 夜の水平線が
 両の腕をさしのべ
 その手で満月を挟み

 嘆く空から引き離し
 海の底に沈めた

 光が闇に溶けて
 波の下に燃えつき

 殺風景な夜空に
 取り ....
散る為に咲くその姿
折り摘まれしばし綻ぶ

咲く為に地にしがみつき
季節の風をうけとめて
けなげとは
このことにあると言わんばかりに

誰につたえることなく
自らの ....
うたうべきはポッケのなかへしまいこんで
なみだだけを友達に夕焼けを待つ
そんな女の子がいたんだけど
そうそれは十二年前のこと
その子にもしもまた会えたならきっと
今度こそうたってねって頼もう ....
8人兄妹の7番目がエリンギ 空き地を渡ってきた風が
草の匂いを閃かせながら
耳もとで
ささやく
「ただいま・・・」

あっ
帰ってきたの?
君と出会ったのが
いつだったか
どこだったのか
思い出す前に
懐 ....
 
 白く煙る街
 追いやられた通り雨
 きみたちはあまやどりをしていた

 廃屋からきこえるメロディー
 甘く官能的にせつない果実
 雨音がいまも耳に残って
 すでに誰もいない

 ....
そらの珊瑚さんのおすすめリスト(7991)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チワワの向こう側に虹- 北大路京 ...自由詩513-10-1
神のアール- 平井容子自由詩1113-10-1
鈍色のひかり- 石田とわ自由詩16*13-10-1
ホーム- Lucy自由詩18*13-9-30
九月の子- 佐東自由詩813-9-30
消防署が火事になって対岸にいる- 北大路京 ...自由詩513-9-30
紫色の紙- 春日線香自由詩613-9-30
辿りつくまで- 石田とわ自由詩16*13-9-29
夜の交差点- 朧月自由詩513-9-29
息子へ- hiroto22自由詩5*13-9-29
言葉にまみれて- まーつん自由詩8*13-9-29
- 梅昆布茶自由詩26*13-9-29
じかんのこどく- かんな自由詩8*13-9-29
away- mizunomadoka自由詩713-9-29
シングス- 芦沢 恵自由詩20*13-9-29
ふたり- 石田とわ自由詩13*13-9-29
『心理学を勉強しすぎて色恋沙汰には全く興味が無いんだキャラ』 ...- 北大路京 ...自由詩613-9-29
消せない- ただのみ ...自由詩22*13-9-28
黙とう- こしごえ自由詩7*13-9-28
きれい、- 左屋百色自由詩15*13-9-28
9月28日_晴れ- nonya自由詩22*13-9-28
彼岸花さいている- 吉岡ペペ ...自由詩713-9-28
証拠を埋めたシャベルの音が残っている- 北大路京 ...自由詩913-9-27
It_was_a_very_beautiful_photo.- mizunomadoka自由詩313-9-27
波の下の月- まーつん自由詩11*13-9-27
- 梅昆布茶自由詩20*13-9-27
会いたかった- もっぷ自由詩613-9-27
8人兄妹の7番目がエリンギ- 北大路京 ...自由詩513-9-26
野を渡る風- Lucy自由詩13*13-9-26
誰かが誰かをわすれない- 梅昆布茶自由詩10*13-9-26

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