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やっとのことでぬくもった指が
水にふれた
気がした
また凍るのか
雪の味をいつまでも
いつまでも憶えていて
そういえばそれはひどく愛しかった
はるか上空から
落ちて .... 
覚えたての年号を羅列して
自慢げにわらう少女は
昨日みた星のいろを
まるきり覚えていないという
羽根がほしい
羽根がほしい
微風がきせつを連れてきて
合図なんかいらない
気まぐ .... 
水中ではうたもうたえない 
だけど泣いたってわからない 
ささやかなゆれはわたしの体温になって 
さかなたちの集うよるがくれば 
ふやけた指先からあふれていく 
あらゆる目線の延長上 .... 
