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某国営放送で観たイカ釣り漁のようす
脱サラして漁師になった夫を
影に日向に支える妻のけなげな姿
あれって夫婦舟っていうのかな
なんだか憧れてしまう、わたしがいる
確か奥さんの実家は代々の漁師 ....
(かじって
すてて)
レタスを洗って
いたい
今日はずっと
レタスを洗って
一枚一枚
丁寧に
拭いて
いたい
今日はずっと
知るのがいやで
本当はもう ....
君は海の顔した猫なんだから
もう少し大人しくしたらどう?
どこに顔があるのか謎の赤ちゃんしわしわ
毎日元気に泣いたり笑ったり
打ち寄せる波に揺られて
今日も元気に
泣いてる
....
早朝
{ルビ浴衣=ゆかた}のまま民宿の玄関を出ると
前方に鳥居があった
両脇の墓群の間に敷かれた石畳の道を歩き
賽銭箱に小銭を投げて手を合わす
高い木々の葉が茂る境内を抜けると ....
皆、同じ場所に居た。
何もない同じ道を、同じペースで歩いていた。
時に笑いあい、時に励ましあい、時に喧嘩し、同じ時間を共有していた。
気がつくと僕は、皆の背中を見て歩いていた。
誰も振り向 ....
{引用=
青空の頁に
透明になった夏を
しまい
あなたの残り香を
時の風紋にゆだねる
世界は書物であり
読み飽きるはずもない私が
虚ろに頁を繰る
わたしはどう ....
リストカット、オーバードラッグ
鬱病患者の陥りやすい行為
気分が落ち込みすぎると
自己否定ばかりして存在を消したくなる
自分という存在が完全に無くなる
死ぬこと ....
風の手触りなど
いくらでも描けてしまうように
わたしとあなたの
輪郭は
ありふれた景色なのかも
知れないけれど
戯れることの
ひとつ
ひとつに
やわらかく透ける名前があって
眠 ....
わたしは 小学生の頃
ずうっと
いじめられていました。
掃除の時間の
締め切った
理科実験室で
彼女達は
一列に列を作って
一人づつ順番に
わたしの頬を
殴ってゆきました。
....
郵便配達員がポストと
駆け落ちをした
四畳半の小さな部屋だった
配達員は毎日
せっせと手紙を書いて投函した
春という字を書くと
いつも何だかくすぐったかった
集配時間には
ごめんね ....
八月 二週 また 入院暮らし...
ガラスの塔のなかで、優しいひとらに、接しながら、病と添い寝して。
夏は、晩夏を迎えて、( もう、立ちつくし、亡くなっているのかも、しれない。 )
....
ある新月の夜
死神の少年は広場で踊る天使の少女の姿を見つけた
死神は天使のいる広場に静かに舞い下りた
「やあ、こんばんは。ミニエル」
死神が声をかけると天使は足を止めて
死神の方に向き直った ....
小さな窓に流れ来る
微かな風の匂う秋
去りゆく時の寂しさか
訪れ{ルビ来=きた}るうれしさか
僅かばかりの部屋の中
大きな空に染まりゆく
彩る色の魅せる秋
どこから{ルビ来=きた}る ....
おふろあがりのひとときは
足のゆびまでいつくしむ
ひるまは こころの ひとさしゆびが
いろんな人を指差してしまうけど
おふろあがりのひとときだけは
あしのゆびまで ....
秋が訪れれば またひとつ
目じりに刻まれる年輪のようなもの
早いもので開け放した窓の外では
秋の虫たちが鳴き始めている
この様に季節が巡るのであれば
歳を重ねてしまうのも致し方無い事
抗っ ....
誰かの突き刺した
その雨傘は
ぱっと見
生き埋めの猫が
しっぽだけはみ出してる様に
似ていなくもなかった
だからというわけでは
ないだろうけど
初老の夫婦が仲良く手 ....
{引用=
羽ばたくものと咲くものの別れの日
そのそこに さらさらと
さらさらと ながれている
輝くものと沈むものの分かれのは ....
ここ最近夕方になると
白い雲は赤シャツを着て
どこかへと出かけてゆく
トンボが追いかけてみたけれど
地平線までが限界だった
彼はどこへ行くのだろう
お洒落な自分を
誰かに見せ ....
夏の夜空の番人
星かごを襷がけして麦藁帽子を冠った少年は
いつも北を指す柄杓を星取り網にして
日曜から土曜までの一週間を飾るにふさわしい
喜怒哀楽、悲喜こもごも、揺りか ....
流れていく言葉は、物語になる。
消えては生まれ、、淀みを含みながら、
先祖代々の昔話は、公衆電話にも聞こえてくる。
メロディを失った中学生は、
国語の教科書で音楽を学ぶ。
公衆電話か ....
どこへ続くかなんて知らない
と
呟きながら
レールを敷き詰める私
そのレールを通るのは
私ではなく
どこかの
誰か
私の役目は
それを眺めて
続きの途絶えを防ぐこと ....
自分は鬱病です。
堂々と公言できる人は少ないだろう
精一杯頑張りすぎてネジが切れた状態で
薬を飲んで何とか仕事している人
どれ程多いことだろう
疲弊して回らない ....
昼も それなりに
ひとりきりで
過ごす 時間は
長く
辛い
けど 少しづつ 慣れてきた
だけど
独りの食事も
お風呂も
済ませた 後の
あのひとの 帰るまでの 時間は
....
ミリンダ/メリンバ /夏の山
とおく遥かに海の碧(あお)
白いさざなみ 風の吹く
寂れた町へも吹き降ろす
ちぎれた葉っぱは飛んでゆく//
ミリンダ/メリンバ /乗る葉っ ....
今でもそうだろう、布団の中が居場所なのさ
何人いんだろ、そして、何人が死んだんだろう
パソコンつけたら、いつものゲーム始めた
グングニル持った少年は、俺だけど、俺じゃない
ホントの俺は臆病 ....
今日泣いても明日は笑おう
辛いのは自分だけではないのだから
自分よりももっと
苦労している人だって
自分よりももっと
悲しくて泣きたい人だって
いるのだから
泣きたいことは
た ....
あなた、ルリツグミのヒナと
お昼寝をしたことはあって?
風を確かめるように浮かべた
少女の白いあご、のライン
穏やかな微笑みに
たたまれてゆく{ルビ睫=まつげ}
....
悲しい程に愛し
切ない想いを抱いて
募る思いは秋の落ち葉のように
心に静かに積もってゆく
どれ程の言葉を使っても
あなたへのこの想い伝えきれない
言葉にしてしまうと ....
「流さなくて良い涙」
君を遠く感じる
どんなに優しくしたくても
どんなに話しても
君を遠くに感じてやまない
私の居場所ってなんだろう。
この狭い部屋 ....
人の波をかきわけ漂う
季節と共に出会い
季節と共に別れ
何かを残して時代は移り行く
がんじがらめのしがらみ
欲がエネルギーになって
前進する人々の行進
人生をあき ....
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