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冬の寒さと共に降り積もった雪が
通り道から寄せられて 
田畑や山のすそに高く圧せられている

春の陽射しは明るく雪に反射して
溶けて滲んだ水の粒がキラキラ
やがて沁み込んで行く雫が
空の ....
彼女は無防備に笑う
笑っているように見える

僕はそれが羨ましくて
弟が居ることを少しだけ恨む

一人っ子の彼女と彼女の両親の
三人の生活を僕は想像できない

考えてみれば僕は
四 ....
輪廻がなぜ
繰り返される花の名なのかと思っていたけど
リインカーネーション
あれはピンク
血の通う柔らかな肉の色
母の日のカーネーションは
体をくれたことへの
ごくごくプライベートな謝肉 ....
赤ちゃんの握りこぶしには
沢山の希望が詰まっていて
それを逃がさない様に必死に掴んでいる

あのね、僕はそう思うんだ
僕らは生まれてきて
自分で生きる事を選んだんだよ
だから自分で死ぬ事 ....
ざわめきが形を成してゆく

宇宙のものまねは

不安のものまねに似ている

さくらはこの世を化粧する

そこかしこに銀河

そこかしこで爆発している


この世を歩いているの ....
ハーモニカを吹き散らす
日が暮れたさきにあるとがった鉄塔の先を見ながら
いいかげんなよくあるブルースだからって誰も殴りかかっては来ない
ひとりぼっちだからさ
なにを蹴っ飛ばしたって誰もびっくり ....
どこかのどかな
こうえんのこえ
ひだまりいどばた
おくさまかいぎ
きのうのだんなの
いびきのはなし
わたしはわたしで
あいづちとんたん
あらやだびっくり
いそがなきゃ
たいむせえる ....
胸にひっかき傷

葬式の写真は笑ってら

葬式の文脈で

それ消化されてゆく

おまえ歌うまいな

おまえもうまいよ

メシくいにいかね

胸にひっかき傷

葬式の写真 ....
滲んだ太陽に
土手までのびた茜色
わたしたちは 何に染められたんだろう


もしも、の空を眺めていた
鏡みたいに、
あるいは透明な


空は、夕暮れ
おしげもなく跳ねる、金魚にま ....
朽ちた木屑のかさなりを
踏みふみ
つづら登る春の里山

行く先々を導くように
萌える山吹
ふとした足元に
大人しくうつむく
鈴蘭の白、きみどり
ひとつひとつの
光りの具合を確かめる ....
 
 
月工場で
おじさんたちが
月を作っている
その日の形にあわせて
金属の板をくりぬき
乾いた布で
丁寧に磨いていく

月ができあがると
ロープでゆっくり引き上げる
くりぬ ....
爪を立てないようお気に入りのレギンスを下ろしながら
一瞬の冷たさに身震いなんかして

いまどき珍しいよね
ウォシュレット付いていないなんてさ

ちろちろと可愛い音させるのも粋よねとは思いつ ....
暮らしは

繰りかえす旅のようだ

ひとそれぞれ

いろんなことがあるから

近くにいる

いつも顔を合わせている

さしだされた風、渡っている


悲しませたくない
 ....
 道端の隅に
 排気ガスにまみれながら咲く
 一厘の小さな草花

 名前さえ
 呼んでもらったこともなく咲く
 その花

 誰もが
 気づくこともなく
 通り過ぎていく

 ....
母校の玄関前の 
階段に腰かけ 
近所の青年達がキャッチボールをする 
{ルビ人気=ひとけ}少ない校庭をみつめる 
夕暮れの刻 

瞳を閉じれば 
22年前の夏 
陽炎の ....
 
 
街がある
人が歩いている
速度と距離がある
自動販売機に虫がとまっている
市営プールのペンキがはがれている
バス停に男男女男女
窓がある
死体がある
死体の側で泣いている人 ....
今夜の星は
曇り空でわずかしか見えないが
僕にはそれだけでいい
一等星のように輝いて見える
それは

君だから

何万年光年離れているかもしれないが
僕にはすぐ頭上にあるような

 ....
                090406

胡瓜の缶詰
胡瓜の佃煮
胡瓜の好きな
塩辛

放り投げた
ロケット弾
爆発して撥ねる
高さ3メートルで
落ちる
火薬を詰めて
 ....
 詩も書けへんのか


 人けなす言葉はようけ 知ってるのに

 自分の不幸の理由はたくさん語るのに

 
 ただの言葉のカスタマイズや

 捨てられた言葉のリサイクルや

 ....
固い蕾が座っている
春の陽射しのなかで
凛として震えている

パッと咲けという人が
最近はとみに多くなったけれど
慌てなくてもいい
はずだ

じっくりと根を伸ばし
ゆっくりと綻んで ....
何の為に生きて
何の為に死ぬか
分からないまま
死んでゆく

一万年後には
誰も私の事を知らない
一億年後には
人類は存在しない。

宇宙から見たら
人間なんて
砂粒にも満たな ....
「あー」

横になっているだけで
教えてくれるTVの言葉たち


「いー」

息を大きく吸って
誉める言葉を探している


「うー」

あまりに苦しすぎて
う、う、う ....
いつも世界はあたらしい

今は今、過ぎ去っている

今には今、未来が流れこんでいる


だから時間ぜんぶが

今、だと思えれば、今、なんだと思う


いつも世界はあたらしい
 ....
初老の母ちゃんを乗せた 
旅客機は 
赤ちゃんを産んで間もない 
姉がいる富山を目指し 
羽田空港の滑走路から 
大空へ 
飛んでいった 

定年をとうに過ぎた親父は 
警備の泊まり ....
くるくる回る
ありがとう
また来年
夢は現実に

靴を履き
手袋はめて
マフラして
踊ろう

Smile for me!
One for me.
One for you.
C ....
夢を見た
あなたはひどく優しい笑顔で笑ってた
明け方の月のような美しさで



私は少し笑っていたように思う
その柔らかい微笑みに
夢の中でも傷が疼いた


 ....
両手で女の肉を喰らう

目や耳や鼻でそれを啜る

女という木々の懐で

体温だけをよりどころにして

せつない、

ことをかき集めて

情事の大義名分にしている


新緑 ....
歌の缶詰がみつかった
黒く水を吸った
砂浜の海揺れる昼間

味を知らない白い鳥が
つついても 食べられないから
不機嫌に おいていく
黒く夜を吸った
砂風の渦過ぎ去る木陰

のまれ ....
ある海岸に
流れ着いた
ビンの手紙
少年が開けた

そば屋の2階で
どんちきおけさ
がぜん張り切る
柳沢慎吾似の奴

長い縁で
いつまでも君のソバに
居られます様に
青年が手 ....
 赤いルージュで 待ったをかけた
 絶望 弱音 告白 悲哀
 喉元を通り過ぎそうになった頃
 造花にしてみた 揚羽蝶をピンで止めてみたんだ あたし
 だって生物のままじゃ 凡そ存在し続けること ....
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