すべてのおすすめ
色をぬる記憶
人に触れる記憶
僕らの言葉が
キスを学習すると
背中にも匂いがあってよかった
バッタのようなものが
死んでいたよ
あのあたり
空も見ないで
僕の恋人は、すっごく優しいんだ。
でね、彼女とはまるで夫婦なんだよ。
だって
僕がお腹空いたら、ご飯をくれるし。
でも、彼女が寂しそうにしてたら、僕が慰めてあげるんだ。
僕が ....
失恋は感傷に浸るためにある
そんな捨て台詞
あなたは残し
ひとり、わたしは取り残されて
遠く過ぎ行く機帆船の陰に
絶望の甘い涙を流す
(白い砂浜で貝殻ひとつ拾った
身体の隅々にまで刻まれ ....
人里離れた静かな丘に立った
風が悠々と流れる様を感じながら
子供の頃にみたような記憶のある夕陽を眺めた
息を呑むような迫力、美しさ
ゆっくり、ゆっくり西の地平線に落ちて行く
その ....
中庭に
シダがある
岩がある
中庭に
カニクサがある
玉石がある
中庭に
コケがある
時間が止まっている。
光キラキラあふれて
その胸に熱きもの
抱きしめて
空に青
髪に風
頬ゆるませ
未来しか見えない
自転車こいで
ゆるい坂道
見慣れた景色さいて走れば
ほら
草の波
風の匂 ....
Vanishing out of mind
A flame of passion
She jilts me.
Destroyer of my dream
Teardrops come do ....
両手のひらに
こっそり書いた「冷」の文字
僕は忘れん坊だから
冷え性対策の頁を見てたから
布団からはみだした足先が
とっても冷たかったから
今日は帰りに
ちょっと入りづらいあの店で
....
1
ゴルゴダの丘の受難が、針のように、
人々の困惑の眼を包んで、
砂塵の闇に、厳かに、消えてから、
すべてを知った空は、
瞬きもせずに、顔色を変えることなく ....
空とぶセスナの 繰り返される女の声が
街中、凶暴にふりそそぐさなか、彼はいつものように
駅前のロータリーでキャベツを抱いて
坐る。 踵をつぶした革のスニーカーを穿き、
深緑のトレーニングウエ ....
こんなおかしな話があるもんか
あなたはいつもそうやって
だからわたし
あなたの偽物ショッピング
この腕だぁれ?
本物みたい
この声なぁに?
本物みたい
睫毛だってね
....
空は高く遠くなり
世界は広がりを増す
世界の広がった分だけ
切なさが生じる
秋風が冷たくなるにつれ
世間の風の冷たさを
ひしと感じ
孤独を強く感じる
秋の移ろいは
心に隙間風 ....
秋風の中を歩くと
そのひやりとした空気が
私を寂しい気持ちにする
日に日に秋風は冷たくなり
やがて木枯らしとなっていく
落葉の舞うなか
私は混乱する
自分が木枯らしに飛ばされて
消 ....
僕は気がついたら独りぼっちになっていた
お父さんは何処かに行ってしまった
お母さんは病気で亡くなってしまった
引き取ってくれたおばあちゃん
優しかったおばあちゃんも病気で死んじゃった
親戚の ....
時を告げる鐘が鳴るとき
僕は寝ぼけまなこで君を見つける
君は空に舞う鳥たちを捕まえようと
大空に木霊する声を上げる
君の願いを叶えることの出来ない僕は
かかしんぼう
....
くっくぅ、くっくぅ、くるっく
からくりどけいがときをつげる
くるっく、くるっく、くっくぅ
色づいていく、みどり
くっくぅ、くっくぅ、くるっく
深まりゆく季節に
....
「全てを許してからもう一度会おう」あの人との約束を守るために
ひたむきに何もかも許していく道を選んだ
あのときの理不尽な別れも許してから
許すことは途方もなく単調で集中的な仕事で
気を抜く ....
緩やかなカーブ
暗闇の中
光る目
先には本当に
朝日が待ってくれてるのかな
疑心 暗鬼を呼ぶ
ビルとビルの{ルビ間=さざま}で
忘れ物をしたことに気付くも
....
見上げる夜空はどこまで続く?
見果てぬ夢は地平線の向こう側
牢獄に監禁されし脳味噌は
時代のエスケープに染まっていくし
便りを一向によこさない女は
ネオンの街で夜に遊ぶし
....
天使(えんじぇる)、」
計画ではロゴスの成就のために
すべての密林を焼き払い、
あまねく地表を、暗黒色の瀝青で覆うつもりだ
( 今世紀、中頃までにネ。
「我々は森や大地によって生かされてい ....
僕らは縄跳びをします
回数はとっくに僕らの歳を超えて
縄の外、日が暮れていきます
僕らは縄をなくし
それでも縄跳びは終わることなく
気がつけば僕らは形をなくしています
誰もが僕らのこと ....
一日の疲れを
シャワーで洗い流していた
湯舟には
二本の髪の毛が組み合わされ
「人」という字で浮いていた
水面でゆっくり回って逆さになり
二本の毛の両端がくっついて
....
はずされてからは 机に
並んだままのコルク
昔いた場所には
白と黄色の花が
さし込まれている
細い緑の茎から
吸上げる水は
今は 無関係な液
祝うために届けられた
紅い液 ....
覚えている?
遠い遠いあの昔
あなたもわたしも 一人残らず
(胸を張っても良いわ) 皆裸のビーナスだった
つんと澄ましたそよ風とお気に召すまま たむろして
竹やぶの中を心は解け 駆けて行った ....
雨は降る
無情の
恵の
日は注ぐ
旱魃の
神の
一本の幹に触れる
真っ直ぐな
曲がりくねった
別れた妻を想う
不肖の息子を想う
置いてきた過去 ....
円形に縁取られた
濃い闇と冷えた空気の軽さ
{ルビ宇宙=そら}から
5つの星が落ちる
弾幕に遮え切られたドームに
光だけが射して
それは無限
見下ろす時
星は地 ....
ラップの上に海苔をしいて
ご飯をのせて
梅干をいれて
また ご飯をのせて
そっと 両手で包んで
おむすびをにぎる
まあるくまあるく
はい できあがり
そして はっと 気 ....
ばぁさま、知っとるけ?
ゆんべ、あの知事さぁ、んとこで
大立ち回りがあったんよ
知っとるも何も、あんた
村中大騒ぎで
駐在さんが猟友会に電話をするは
マタギの権蔵じいさんまで叩き起 ....
鬼ツバメを頭に乗せた女が
口をつける勢いで話をする
ゲイのオトコの、Tシャツに透ける乳首だとか、
まぁそういった話で
あたしはその塗りたくった唇から
目を離さないで居る
と ....
遠い宇宙の彼方から
地上に穏やかに落ちてくる夜なべ
静かに皆は眠りについて
昼の喧騒を冷ましている
艶やかな青紫の中で
輝く笑顔を自分の胸の中で探してみる
孤 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158