すべてのおすすめ
ぼくは歩き続ける
歩き続ければ
何かがあるかもしれない
何かが見つかるかもしれない
何かを感じるかもしれない
立ち止まれば楽だけれど
止まり続ければ
昨日のぼくのままで
今日という ....
深夜、笑いが止まらなくなって
救急車でどこかの病院へ運ばれた。
診察室でキスをしている看護婦と女医が裸になり、
救急士たちは担架にのせた僕をかついだまま
いつ果てることもない彼女たちの行為を黙 ....
銀鱗が剥げ落ち、腸(はらわた)の腐臭
脱殻のニッポン
//お気楽な人ごみに塗れて
クロームメッキと黒黴に覆われた街
酸っぱい梅干と目刺し
コメの飯、IH釜で炊いたシャリの艶々
....
いつも一生懸命予定を立てて
ひとつひとつ階段を登るように
こなしていくあなたへ
肩の力を抜きましょう
予定は未定であるわけで
至る道が閉ざされちゃったように感じても
今の一歩をどう ....
からからと跳ねつつ下り
流れゆく清らな水の
その音に誘われたのか
遠くから鳥も近寄る
さらさらと弾みつつ行き
進みゆく青らな水の
その色に魅せられたのか
高くから雲も眺める
ゆ ....
押し寄せる人波を
私は独り、逆流する。
東京駅の地下に蒸す夏。
目の前の{ルビ陽炎=かげろう}を掻き分けて。
日常の流れに{ルビ弾=はじ}かれて、立ち止まる。
重い{ルビ荷物=ト ....
繰返してはいけないと思っていても
繰返してしまう
それはちょうど悪戯っ子が
すぐにばれてしまう悪戯を繰返すのに
似ているのかも知れない
かまって欲しいわけでもないし
誰かに判って欲しいわけ ....
生きるものにとって
その生の躍動が大きく羽ばたく頃
森の中にそっと足を踏み入れる
静かな朝
光が遮られた場所には
シダの葉が青々と続き
時よりの木漏れ日は
地面の土を黒々と照らす
....
なまぬるい部屋で己の性をかんがみる
生命力に乏しい僕は生きることが修羅の門
遠くに行けば会えるかもしれない運命の人
今ここにいること
それはなまぬるい風呂に入り続けているようなも ....
まどろんだまま
深く吸った息で
体中に雨が透る
窓辺においた手紙が
濡れているのは雨のせい
滲んだ青いインクの
消えかけた名前を呼んで
雨の一粒一粒が
体の中で弾ける
ソ ....
荒れ地に自由が生まれた
わずかな緑が生まれ
小さいながらも花も咲く
荒れ地はどんどん広がった
同時に大きな草花や大木も
かわいらしく鳴く小鳥たちも
やってきた
いつしか荒れ地 ....
あぁ人生は苦労続きだぜ
悩みはいつも尽きないぜ
涙は我慢しなくてもいいか?
誰かの役にたたなくてもいいか?
思い道理に生きたくてもよ
思いの道は見えないぜ
誰か誰か誰か 生 ....
世界が終わる
何も言わずに
世界が終わる
全て隠して
世界が終わる
嘲笑うかの様に
世界が終わる
祈りを溶かして
だのに あぁ
見よこの世界の美しさを
果てしなき地平を
何と ....
あなたの夢は遠くとも
歩み歩めば辿りつく
前へ前へと進みゆき
自ずと見える日々の道
あなたの夢は高くとも
続き続けば届きつく
上へ上へと積み重ね
自ずと気づく日々の徳
あなたの ....
涼しげにながれる声は
緑陰のひぐらし
川床で 大鉢に盛った
豪華な鯛そうめんを抓み
冷酒を
ちびり ちびり
と、いいもんだ。
料 ....
私たちはこれから
一人で歩いていかなければなりません
今いる場所はとても安定した
自分にとって慣れたところ
でもここにいては
ここにいるだけの人です
ここにいる人から
ここにいた人に ....
散々泣いた夏の雲は美しくたち
もうじき夕暮れの風鈴の音色は
甘くて遠い気がして
少し懐かしい思い出は記憶からこぼれだし
涙色の青空に蝉の賑わいは
必ずしも必要ないのかも知れない
狂 ....
人はみな詩人である
言葉を操る才をもち
その感情を記号化する
その文字は伝達に止まらず
心と心を伝えあい
いつしか人に詩が生まれる
人はみな画家である
色を操る術をもち
その感性を ....
まんじりとしない夜
通せんぼの猫が神社の境内に寝ている
求めても求めても届かない愛のドラマ
いつまで経っても
いつまで待っても
届かない
それでも恵まれているのだろう ....
買い手のつかぬまま
何年か空き地だったお隣に
店舗兼アパートが建った
店舗といっても
コインランドリーのせいか
雨の日以外は閑散としている
アパートもまだ空いたままで
梅雨明けのあとは
....
嵐の去った夏の空は
純粋な空が広がり
地上には青い風が流れる
暑い気温でも空を見れば涼しい
雨の通った夏の道は
透明な雫が続き
地上には青い風が流れる
汗が落ちても雫を見れば清々しい ....
何をみんなは 笑っているの
濡れぬ肢体を えろんと舐める
苦し紛れに ペンキ撒いたの
何も見えない 湿った部屋で
柱時計は 鉄線だらけ
ピアノの音が 暗光に映え
赤い病が 瞼を ....
曇天の空に轟音がこだまし、
先に飛び立つジェットの一機
また一機と つづく滑走路の直線
野蛮な匂いの染みついたコクピットに座り、
操縦桿をにぎる僕は ひとり
密かに「裏切り」を抱いて。
....
僕らは空気を育てた
空気を育て空気と遊んだ
外を連れて歩くと
人はそれを風と呼んだ
空気は僕らを食べて育った
食べられて僕らは
その大きなお腹のようなところで
何度も生まれかわった
何 ....
いいかい
君がいくら誰かに不満をもっていても
君が何も言わなければ
君の不満はどんどん膨らんでいき
頭の中がぜんぷ不満だらけになってしまうよ
君の頭の中だけが不満なんだよ
みんなが満足して ....
人間は汚れている。身も心も。
人の世のニュースを写すテレビ画面の中で。
私の姿を映す鏡の中で。
全ての日常は、色褪せていた。
*
一人旅の道を歩いていた。
信濃追分の風 ....
一.
なんだかね
スーパーに行ったんだ
この街は夏でも冷房とかあんまり無くて
でもそのスーパーにはあって
涼しくて
何買うわけでもないけどね
近くの中華料理屋の中国人たちがいつもどお ....
毎日流されながら
何かにこだわりながら
狭くなった世界に地に這いずりながら
生きることを諦めずに
遠い地平線の向こうを眺めながら
限りある心臓の鼓動とともに歩いてる
....
「うつくしいものなど
なにもない・・・」
そんな世界で
君は
『棘』すら美しいと言う
僕は
太陽も月も見失い
ただ、満天の星の間を彷徨う
待ちわび ....
あなたの全てを吸い尽くして私は咲く。
あなたが掘っている穴は自分のため。
誰もあなたを責めはしない。
あなたの骸の上に私が咲くなら、誰もあなたを責めたりはしない。
あなたが生き ....
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