すべてのおすすめ
猫みたいだ、って言うから
猫みたくしてるのに
空に見える猫の引っ掻いた爪痕まで 届きそうにないの
指は折ればただの飾りになるわ
言葉は書き残さなければ詰らぬ伝記にすらなれない ....
極彩色の夢をみた
その翌日
小糠雨の降った夕方に
虹が二本
横断歩道に直立する僕の前に居る
君に問うた
「あの虹は、君のかい?」
金輪際会うことはない君だからこそ
いま ....
非世界から吐き出された器としての私性
一滴の光でさえも顔料にして
熟したひだの内側へと塗り込んでゆく
ゆらめく環としての仮性植物
突起した肉からしたたる千草色の液
私は世界のあらゆる空に押し ....
女は赤いハイヒールで
イキ過ぎた犬の敏感な夢々を踏み付け
涸れた涙に自涜の真意を知る
心配性の隣人が窓ガラスを透かして苦笑
電話帳の半分を乱読した思春期に
毛深い腕で抱かれた記憶はサララ ....
水たまりに映りこんだ空は
頭上のそれと果たして同じだろうか
当然だなんてリアリストみたいなことを言わずに
一度真剣に考えてみるといいよ
きっと、同じだという理由もないけれど
同じじゃ ....
自分を百獣の王と思い込んで
独善的な価値を他人に押し付けてさ
それでも心は純粋に
俺のこの手で世界を平和にしてやろうって
そう思ってんだぜ?
高貴な魂
眠らせんな
今、お前の力が必要 ....
賞味期限が過ぎたから
捨てられていく
2〜3日置いておいても
ちゃんと食べている
汚れた街で綺麗さを求める
使わないから捨てていく
使用しないから捨てていく
大丈夫 僕は捨てたり ....
霊的だと言われた
精神が少し動いた
でも自分で引き戻したんだ
罠が多いんだよ
この世界は
落ち込んでしまわないように
気をつけて
時には遠回りしなくてはいけな ....
煙草の灰でさえ風に乗れるのだからと
三年前彼はドイツに向かった
かつて大量の亡命者たちが生まれた場所
彼はぶかぶかの背広姿で
少し大きいねと
何でもなさそうに笑い
さよならと言った
僕は ....
記念日の光
見えない春が
口をつぐんで佇んで
蛙の子供を待ちあぐね
ぴょんぴょんぴょんと
跳ねている
spring has come
毛羽立つ砥の粉
見えない光のそ ....
ビートルズの曲聞いた事ある?
あれって全部中学生でも分かる英単語で書かれた歌詞なんだよ
そんな語彙力で彼らは伝説になったんだよ
だったら俺も
そう、君だって
ありふれた言葉でも
使い方 ....
いつ、気付いたんだろうね
いつ、気付いてしまったんだろうね
温度差に。
知らなければよかったね
知りたくもなかったね
こんな気持ち
全く同じ気持ちでいることなんて無理で
全く変わ ....
女性を虜にする素敵な呪文があるらしい
早速おいらはぐぐってみたよ
ぐぐる
ぐぐれば
ぐぐるとき
港区六本木に素敵なオアシスがあるらしい
早速おいらはぐぐってみたよ
ぐぐる
ぐぐれば
....
わたしが
うまれてから
なみだを
このてで
ふくまで
ちちははは
どれほど
こころを
ぬらした
ことだろう
いきていく
....
薄馬鹿下朗だっきゃ工場さ勤めで長げくて、数年前から屠殺係についでらっきゃさ。
レバー上げれば格子さ固定されでら豚運ばれで、
レバー下げれば豚の首っこ飛ぶ。
一日中椅子さ座ってさ。
塗装し直 ....
同居人が茶を飲みたいというので
ほうじ茶をあける
煎った匂いと
もっさり感に打たれ
枯葉の思考と
つぶやくぼくを
蓑虫に仮託して
小枝や枯葉を身一杯まとい
門にぶら下がって
押し黙っ ....
背の小さい自分には
満員電車の中で君を守る事は
出来ません
どんなに腕を突っ張ても
どんなに足下を踏ん張っても
小さく非力な自分には
君を守る事が出来ません
背の小さい自分に ....
ホームに慣れすぎた鳩
繋いだ手は確かにふたりだけど
人間でいえばひとりぶんだ
音に成ることを知らず逝かれた言葉は
喉の奥で熱くなったのち
換気扇から抜けていった
せめて、と思い私は
吸い ....
今日があっという間に昨日になって
昼間の青空を思い出す
吹き荒ぶ北風はヒコウキ雲を
南へ南へと連れてった
息を止めてレンズ越しに見つめている間に
雲は遠くへ行ってしまった ....
生きている性質に,進むことを促すような
活動領域がどこかにあって
そこの何かごく小さな信号のようなものが
僕の進むことを前提にともっている,
そんな気がします。
そしてそこでは
誰かと ....
ひそひそと 魔物の 小さく 懇願する様よ
魔物 こそ 鞭に 打たれ 小さく 懇願する様よ
私らこそ 水の滴る 場所で 魔物を 嗜虐しなくてはならない
うそをつけ
石を 打て モーゼの十戒は ....
「・・・」
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・カレー・・・・・・は?」
「・・・・・・・ ....
う〜ちゅう
とおくがちかく
ちかくがとおく
う〜ちゅう
とりがとんでる
ときのとり
う〜ちゅう
うみはあおいな
あおいねわたしも
う〜ちゅう
せいそうけんのわたりどり
もうちょい ....
すきなひとができて
くちをきくことがこわくなった
とても あたまのよいひとだから
そのひとの おおきなせなかにもたれると
わたしの「すき」や ....
君と僕にできること
それは優しさの眼差しで
雪の白さを歌うこと
君と僕にできること
それは愛しさの眼差しで
山の青さを歌うこと
歌の心は見た目じゃなくて
揺り動かされた心 ....
それら
捨てなきゃいけない
ときがある
大事にして
自分を
上手に騙して
どうして
こんなところに
わたしの足が
わからないんだ
振り返っちゃいけない
もう泣くな ....
花が咲き乱れ
緩やかに風が渡る高原を
想うのはもう やめた
飛べないのではなく
飛ばない虫
穏やかな海に向かう
明るい窓を
開けるのは やめた
鳴けないので ....
まだ欲するのか
まだ足りないのか
まだ歩むのか
まだ夢見るのか
まだ望むのか
まだ・・・
そうやってまた
宇宙を仰ぐ日々
ほどけた靴紐に気付かずに
....
焼き払われて
焦土と化した故郷の村に還ってきた
いちめんの砂地に転がる骨のオブジェたち
あたしの家のあった場所に
炊煙があがったような気がして
駆けよってみると
テントのまぼろしの ....
白い太陽に照らされた一点の光
海面に槍のように刺さっても届くのは海面
わざと白い水面から潜り泡を残す人影が
拒んだ海中に身を委ね判決を待つ
だが観てくれ
ぼんやりと白い光輪の周りに出 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158