すべてのおすすめ
移りゆく時代の中で
本当のものを求め
素直に喜びたい
世の中に生きていることを
流れゆく時間の中で
今そのものを求め
正直に感じたい
時の中で生きていることを
巡りゆく季節の中 ....
引っ越したアパートは
薬屋の二階だった
辺りには小さな商店しかなかったが
近くに大きな川が流れていて
君の心を支えながら
よく土手を歩いた
神社には大きな桜の樹があって
薄紅の季節を ....
{引用=
壊された、
卍
キミのカラダから
熱量が 急速に失われ、
滅び行く
....
夢から覚めたその朝は
どんな夢を見たのか
覚えてないけれど
どこかにまだその夢が
自分の中にそっとある
きっと安らぎのある
やさしい夢だったに違いない
夢と朝のつながりが
頭の中と ....
自分のすべては小さくて
すべてを出しても
誰もわからない
けれども
自分のすべてを出さなければ
誰にも見つからない
自分のすべては小さくて
すべてを出しても
誰にも知られない
....
金属製の太陽背に受けて
金属製の大木に
金属製の蝉が叫ぶ
金属製の僕の差し歯輝く
金属製の汗を流す
全てふやけている
全てふざけている
僕の好きだった女の子
自己啓発セミナーに ....
海が仄かな火を抱いて流れる。
流れは、わたしの新しく柔らかな意匠を溶かして、
かわいた青い夏をひろげる。
みずを失くした海が流す、青い夏は、
白昼の街に横たわり、死者を語り、
練られた風 ....
琵琶法師の
琵琶の音が
響き渡る
無常の声
鐘が鳴る
美しい朝日
湧き上がる鼓動
命の芽吹き
めくらでも
感じられる
無言と騒音
心の音を聞く
手にさげたバスケットに
お花を摘んで夢を見る
おおかみに憧れる
あかずきん
弱った人間に
優しくすると
ロクナコトがないよと
言ったのに
それでも近づくおおかみに
あたしはただ頷 ....
「おばあちゃん元気にしていた?」
わたしの大好きなおばあちゃん
共稼ぎの両親はいつも家にいなくて
学校から走って家に帰ると
おばあちゃんが出迎えてくれて
手作りのおやつがとても美味しかった
....
さてさて、陽射しをたっぷりと浴びて
顎が外れちゃいそうな程の大あくびを一つして
やっと、あの満腹なオオカミ君が起き出してきました。
おや、萌え出ずる若葉の頃は灰色だった毛並みも
日光浴、は ....
カキ氷が空を浮き
流れていく姿を眺めれば
空は涼しいというのに
額から汗が滴り落ちる
カキ氷が自分の前を
どんどん流れてゆく
暦の上では秋なのに
まだまだカキ氷は空で作られる
....
「幸福」を鞄に入れて、旅に出よう。
昔日、背の高い杉木立の間を
見果てぬ明日へとまっすぐ伸びる
石畳の道
君と歩いたあの日のように
( 舞い踊る、白い蝶々を傍らに。
....
源さんは 踊る。
花見の席でも
酒の宴の席でも なく
茶会にて
正座から 一礼すると
すくっと 立ち上がり
おもむろに
踊り出す・・・
源さんは 踊りが 好いとらす
....
どうしてなのかと聞かれても
はっきりとは答えられないけれど
いつしか人を
信じられなくなってしまったあなたへ
あなたはあなたであり
人は人なのですから
人が信じられないということは
....
夜道を一人で
歩く
ちょっと怖い
冒険
花火をしている公園
拳銃の音と勘違い
ブッソウだ。
女性は心細いと思う
木々が寝静まり
ヒグラシが鳴く
親子連れがいて
網を持って ....
僕の言葉は砥がれているか?
剃刀のように日本刀のように
メスのように鰻を切り裂く包丁のように
ちょっと横滑りしただけで指を切り
血が出るのか?
岩をも砕く大ぶりの長剣なの ....
今日という日があるのだから
今日という日を描いてみれば
それは言葉にもなり絵にもでき
一日という日が輝かしい
今日という日があるのだから
今日という日を信じてみれば
それは願いにもなり ....
死ぬほどの激情が相手を突き放し
狂おしいほどのうずきが相手を刺す
流れ出しそうな肉が食い込み合い
はらわたをえぐる
風が木の葉をもてあそぶように
激情と不安が心を翻弄する
愛と ....
答案用紙に名前を書き
試験官の合図とともに
問題用紙をめくる
そこには詩の問題があった
この日のために自分は
努力してきたのか
がんばってきたのか
我慢してきたのか
もう ....
昨日は開襟シャツの男が死んだ
今日はスプーンをくわえた女の死体を見ながら
明日もきっと生きているものは逝くのだろう
死は簡単に転がっていて
気づかないふりをして過ごす毎日は
とても息苦しい
....
濡れたアスファルト
錆びた車輪
雨の空
いつもの公園
花や風さえも
なんなのだろう
触れるような
触れぬような
ぎりぎりのところに
融けていってしまう
(ああ、 ....
悲しいことばかり
思っている自分が
なんだかつまらなくなってきた
苦しいとばかり
考えている自分が
なんだか無駄になってきた
朝陽が昇る
今日という日が始まる
この光に負け ....
陽炎たつ錆色の線路に沿って
かつて遠くの街まで貨物を運んだという
歴史の残痕を夏草に問う
どうして忘れられなくてはいけないの
なんて
誰にもいえない
答えられない
小さな ....
1
おもくながい 風は
淀んだ空気を気だるくふるわせながら
駆ける一輌の列車の脇で寛いでいるように思える
2
浮ついて上気した 私は
正気に戻ろうと
よろめく身体を夜の灯に預け
轍 ....
君の才能は
君が生まれもったものではなく
君が習得してきたものでもない
君の才能は
君の心の中にある
なんの努力もないまま
好きなことをするのは
本当の楽しみとは言えない
....
チーカマ食って
ビールが美味い
あコンタクト外れた
すぐつける
一人酒
手酌酒
演歌を聞きながら
燻し銀に浸る
暑さにも寒さにも
負けない体を持ち
昼寝をする
夜も知らぬ ....
高くそびえる木の下に
新たな生が登り出し
土を見下ろす暗がりが
長い時間を物語る
低く広がる根の上に
新たな生が動き出し
空を見上げるまぶしさが
広い世界を物語る
この日のため ....
雨上がりの匂いを含む
週末のような感情で
そっと手を伏せて
包んでいて下さい
頬を紅色に染めながら
君の中途半端なやさしさと
とんちんかんな恋愛感情で
育んでください
自分 ....
いちめんに 苔のはえた石の門のなかへ
うたたねが さそうように駆けていって
わたしをふりかえる
ひだまりにぺたりとすわりこんで
ふくらはぎににじむ汗を スカートに吸わせながら わた ....
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