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風が穏やかにゆっくりと
空へと舞う朝
葉がかすかに揺れ
鳥が一日の生の活動を歌う
空は青色のまますべてに渡りきり
今日一日の大地を見守る
風がゆるやかに高く
空へと向かう朝
葉 ....
きれいに消し去って欲しい
あなたの腕で
わたし自身では消せなかった
こころのなかに棲みついたもの
胸騒ぎのようなもの
きっと消せる あなたなら
その腕でわたしを抱き上げて
森の奥深く連れ ....
獰猛な夜が
虹の谷を蔽う、
ラベンヌの香りを
「あっ
という間に消し、
タムナスをこえて
....
「純粋」と「不純」の間で
へたれた格好をしている私は
どちらにも届かせようとする
執着の手足を離せない
一途に腕を伸ばし開いた手のひらの先に
「透明なこころ」
( 私は指一 ....
まどろみの中目を覚ます
生温かい部屋の中はきれいに整ってる
昨日の続きの今日が訪れる
なんの成長もないまま
しがらみだけに囚われて
未来の予想図は鉛筆で書いて
すぐ消える ....
短い糸を紡いでいくの
細いから、切れないように
いつか太い糸になりますように
祈りながら紡いでいるのに
そんなにも簡単に仕上がりはしない
紡いだ後から ほつれてくから
縦糸紡い ....
地下につくられた大きく広い駅
地上に出るまでの小さく細い通路
急ぎ足ではないと
後ろとぶつかってしまう
機械から出される熱い風を
暑いと錯覚する
めまぐるしくファッションと経済が
身 ....
飛ぼう
思い信じることが大事
目を閉じれば私は大空を自由に飛んでいる
風に吹かれ
青い空に抱かれて
自然に包まれ穏やかな心地
そういつだって飛べるのだ
思ってさえいれば
香ばしい匂いがして
私を育ててくれた人が
パンになってる
押せばふかふかするくらい
焼きたてだった
少し離れたところに
積まれた下着に向かって
丁寧にお辞儀をしている
どこが手か足 ....
畑の真ん中から
どっしりと重い夏をもいで
両手で抱えた
なんだか地球を抱えている
そんな気がした
畑の真ん中から
重い夏を汗を流しながら運んで
丸い大きな宇宙の中にそっと入れた
....
なにげない言葉がこの胸に突き刺さる
悪気はないんだろうけど
明日への扉を閉じられた気分
なにもする気になれず
時の流れを傍観する
僕は逃げない
この苦しみをかみし ....
ひっそりとした山の中に
一筋の銀色の水が
きらきらと輝きを放ちながら
そばに開く大きな葉に
花を咲かせるように
静かに脈をうつ
時折り光が流れの中で止まり
うたかたとともに消えてゆく ....
私はカフェオレが飲みたかった
いつもなら簡単に飲めるのに
なぜこうも少し事情が変化するだけで
シンプルではなくなるだろう
ある時突然、目覚めるかのように
人の思惑が人の数だけ違ってる事に ....
見栄は ある
だけど
そろそろ勘弁してもらえませんか
質の善し悪しの問題じゃ
ないんですよ
牛乳が飲めない私は
不良ですか
{引用=
「先生も
昔は牛乳 飲めなかった ....
誰かが歩いたその道は
とても綺麗で心地よく
一つ一つが細やかな
心を配る安らぎに
できればじっと止まりたい
誰かが歩いたその道が
通行止めと閉じられる
一人一人が大切な
心の中の入 ....
透明な空にそっとストローを差し込んで
ちうっと吸ってみたらば
なんとも言えず暖かな味がして
僕は悲しくなった
空よお前はそんなにも
人恋しいのか
なんて思って
優しくなんてしてみ ....
生活という枠組みをいつも
穏やかさと野蛮さでもって
埋めてしまいたいと思っている
ただ一人の人を想う事さえ
億劫になるほどの
気持ちのよい自分のテンポで
強かに踊れるって
素敵で ....
滔々と光の溢れる朝に
絶望を絡げて目覚めても
枯れた肉をしがんで生きてきた
霖々と世界を流す雨に
激情を預けてしまっても
慈愛を秘めて抜けてきた
後に気高い花となる
野生の血 ....
蝉時雨も止んだというのに
真昼の喧騒が
じりりと
耳に焼き付いたのを
両手で塞いだ
鳥の群れが西をめざし
灯火色した空に
消えていくのを
門口に焚いた火とともに
静かに見ている
....
遥か
ことばを超えて
想いが
唇を ふるわせる、
//好きだったひと
夢は
とうに死んで、
幾度も
眠れない夜に
寝返りを打った
記憶 ....
人が知ることのできる世界は目に映るほんの一握りでしかなくて
それ以上を知りたいと思った時
人は拡声器と重金属の仮面を手に入れる
果てしなく広がり続ける迷路を舞台に
人は出会いと別れを繰り返 ....
突然なんだ
それがおそってくるのは
深夜に一人でいると訪れる
孤独虫
たまらず街頭灯る街角に
救いの天使を求めて歩く
暗がりのなかでは
すれ違う人の人生が薄 ....
白く湧き出る夜霧が彩色の光度を埋める、
途切れた余白だけが、
寂しく横たわり、わたしを乗せている。
染め急ぐ硬いみちが流れるなかで、
滑るように乳白の色をやわらかく溶かして、
わたしは、あた ....
暑き夏歌を詠もうと外出れば
流れる汗に言葉は止まる
詩を放棄しなくてはならないほど
言葉が出せない
頭の中で淡く思いつく言葉たちは
ペンに伝わるまでに溶けてしまう
それは熱した ....
たぶんね
君はもう気付いてるんだと思うんだ
たぶんね
君の心配通りになると思うんだ
だからね
怖れることなく
悲観することなく
この道をたどって歩いていけばいいだ ....
月明かりの眩しい夜
少年は天使に出会った
天使は白いワンピースを着た少女で
淡い空色の瞳に純白の翼が生えていた
少年は天使に尋ねる
「どうして翼が生えているの。」
「神様のお使いをする ....
平和は考える前に
願うことから始まる
一人一人の願いが集まり
それが社会となることを
みんなが願う
歴史はその願いを
裏切ってきたのかもしれない
けれども
これからの未来には
....
灼熱の太陽
歩く道はアスファルトに反射して
額から汗がにじみでる
今日も汗をハンカチで拭いながら
宇治川のほとりを歩いた
思い通りに行かない人生
クーラーの効いた部屋の中で
....
炎天下の路上に
{ルビ蝉=せみ}はひっくり返っていた
近づいて身をかがめると
巨人のぼくにおどろいて
目覚めた蝉は飛んでった
僕の頭上の、遥かな空へ
瀕死の蝉も、飛んだん ....
あなたの古い帽子の色を
新しくし続けている
寂しいことがいつも
正しいこととはかぎらないけれど
もう少し、窓を、開けて
虫たちのお葬式が
時々見えるから
小さな座卓では
行儀の ....
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