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僕は憎む
青硝子をはめ込んだようなこの空を
あなたのいないこの世界を
僕は憎むよ
翼をなくした僕には
もうこの空を飛ぶことはできない
あなたへの嫉妬でたぎり狂う
僕の醜い心よ
壊れ ....
ちょっとでいいよね
ちょっと優しくしてもらえるだけで
それでいいよね
多くを求めちゃ欲求不満
幸せからは遠いよね
ちょっとでいいよね
ちょっと願いが叶うだけで
それ ....
何もかもが寒い夜だった
遠く離れた家から
犬が吠えている
その声が神経を尖らせる
何もかもが切ない夜だった
窓から覗く街灯の
力のない光が見えている
その暗さが心を曇らせる
何 ....
薄闇のなかで煙っているのは
発光するわたしの、産毛にかかる氷雨
ヒールを脱ぎ捨て、アスファルトに踏み出す素足は
ぴしゃり、ぴしゃり
水溜りに滲んだネオンを攪拌する
ぐっしょりと水 ....
いつもそこにあった
それが当たり前だった
大切だって知っているのに
大切にしなきゃなんて
少しも考えなかった
いつも思わなかった
昨日まで何て事なかった
どうして気が付かなかったんだ ....
僕らはオペラ歌手
歌で心を伝えるんだ
♪君が好き
僕の恋人になってよ
世界で一番
ステキな家に住まわせてあげるよ
♪おあいにく様
私はお金持ちよ
立派な家だって
....
{引用=
一、ハッピー・バースデー
たとえば今日が
誰かの命日かも知れなくても
生まれたあなたに
おめでとう
そうして
またひとつ
わたしは欠ける
たとえば今 ....
土が凍る
雨はまだ降らない
厳しい季節の中を
ただ一人
手を開けずに
じっと見つめている
冬の大地
空が凍る
雲はまだ進まない
切ない季節の中を
わずか一人
歩けることなく
....
はやる気持
はやる動悸
はやる思い
はやる答え
僕の心は
爆発寸前
僕の胸は
窒息寸前
苦しい
悲しい
つらい
疲れた
寝室の白いシーツがほら
寝室の白いシーツがほら
赤く赤く赤く
もうすぐ赤く染まる
寝室の白いシーツ
洗濯したばかりの白いシーツ
もうすぐそこに来てる
ギラリと光り
すぐ赤く ....
夜行列車「能登号」車内
すでに電気が消えた
午前二時十五分
数えるほどの乗客は
皆 {ルビ頭=こうべ}を垂らし
それぞれの夢を見ている
一人旅に出た僕は眠れずに
開い ....
ひとりでいることって
決して好きくはないんだけど
ひとりでいたいときがある
壁のカレンダーを眺めてみれば
いつもと同じこよみなのに
この日だけは特別だよって囁いている
瞬くイルミネーション ....
初めてこの道を通ったとき
小さな花が咲いていることに
気がつかなかった
初めてこの道を通ったとき
向こうから歩いてくる人が
君だったことに
気がつかなかった
初めてこの道を通った ....
小さい頃
自転車教えてくれました・
はしの持ち方教えてくれました・
姉ちゃんとのケンカ
必ず味方になってくれました・
そんなお兄ちゃんが
彼女さんに
あんな顔するから・・
....
朝早く目が覚める
軽やかに起き
朝のお勤め
気合入れて
時間が経つ
ゆっくり早く
ヒゲを剃る
歯を磨く
外は寒い
ホカロンつけて
今日も笑顔の練習
目じりと口元を上げ下げ ....
同じ一つのものを
別々の名前で呼んだ咎によって
罪なき多くの血が贖罪の地に流され
同じ一つの光によって ....
はずしたあの日から
つけてなかった
やけ食いして
飲みまくって
ごろごろして
気づいたら
もう
はいりません
途中で止まる
だから思うのです
もう
あ ....
静まり返った車内
キミのすすり泣く声と
ロックミュージシャンの叫び
嗚呼・・
2年と
8ヶ月と
9日
ジューシーなひまわりの種よりも
みずみずしいレタスの方が好き
....
強くなりたい
恋なんてしなくても 愛してくれる人がいなくても
寂しいと思わないですむようにしよう
雨上がりの少しだけ雲のある空に
小鳥が二羽飛んで行きました
近くの電線にすいっと止まると
あっという間にまた、すいっと飛んで
ぴぴ、ちちぴ と鳴きました
空は青くとても澄み渡っています
私 ....
まどろみの中で
薄れてゆく意識と
わずかに残る自覚とが
交差する
微かな論理が
無我と溶け合い
何かが生まれ
何かが消えてゆく
夢と現が
メビウスの輪のように結ばれ
頭の中 ....
今地平線の向こうから
金色の髪をたなびかせた
美しい日の神が来る
虹色のベールが静かに開き
竪琴のようなオーバードが流れる
ああ素晴らしい時の始まり
火の早馬は蹄を高らかに鳴らし
空の彼 ....
一歩外に出ると眩い光に照らされる
太陽の明るい日差し
おはようの声が響きあい
人々の笑顔に出逢う
通り過ぎる人々
一瞬の触れ合い
一期一会
....
きっと、知らない町なんだと思う
不器用に建ち並ぶ、高層マンションに隠れている
ありふれた日常だとか、錆付いたマンホールの下から
伝わってくる、救いようのない虚しさだとか
見慣れた信号の色と形で ....
人知れず佇む冬の逃避行
都会を離れ熱冷ます
湯気のかかったおでんを肴に
焼酎水割りご機嫌いかが
灯台元暗し
幸せは君の足元に転がってる
見つけて開いてラリパッパ
待た ....
夜の底を穿つ水音
眠れぬ魂のノクターン
聞いているのは無欲な死人
潰えた昨日を懐かしむ
夢路の扉は閉ざされて
明けない夜の牢獄で
呻いているのは咎人ばかり
その頃 ....
日々の繰り返しが
時を止め
時間だけが過ぎてゆく
月曜から金曜は
他人の空間の中に
特別な意識もなく
身を沈めている
小さな場所の中で
自分だけの時が
ほんのわずかだけ動き始める ....
ドロシー、カサブランカ、
喪中の君が
家の塀で遊んでいる
数台の引越しの車が側を通り
今日もどこかで引越しがあるのだ
と何となく感じる
言葉はまだ書けないから
でも言葉はもう口に出来 ....
ほろほろほろほろ酔い気分
晴れ間ものぞいて
冬の余興
知らないうちに悪魔になっても
俺は俺の道を歩くだけ
若くないから
選択肢も狭いんだ
今日も機嫌よく
ほろ酔い気分 ....
12時
「もうなにもかもやめる」といいながら
見た事の無い男がキッチンに立っていて
重力の関係かすこしだけ勃起していた
わたしはリビングでまるくなって泣きながら
声でいろいろな嘘 ....
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