すべてのおすすめ
あたしは言葉遊びを愛している
創りものの仮面を鎧っていても
48の文字を舌の上で転がして
ギュッと絞ったあたしらしさを
指先から滴らせて紙面に散らす
オブラートにそっ ....
同じ
長い、長い道を
ひとり 歩くと
延々と 長く 退屈に感じるのに
ふたりだと
楽しく 早く 辿り着く
なぜ?
ふたりで 歩き始めると 決めた
あのとき あな ....
プルトニウムに 蟻んこが
たくさん つながっています
わたしは
K氏に せかされて
夢の中でも
詩を ひねっている
魔女狩りパフォーマンスは
もういいかげんにしたらいいのに
世 ....
ぼくは詩を書きたい
陽が昇り陽が沈む
この当然に気がつける日は
果たしてどのくらいあるのだろうか
さらにその変化に気づくのは
難しいものである
今日もまた
朝の散歩をして ....
雨にかすんだ街を見ながら
少し寂しくなったので
あなたの言葉を思い出しました。
水溜りの中に
小さな小さな雨色の町があって
その町では
どんな事でも虹色に綺麗なんだ
あなたはどん ....
わたしとしては早く終わって欲しいのに
あなたはまるで厳粛な儀式に望む
いんちきくさい司祭のような面持ちで
わたしのかたちを確めてみたり
わたしの知らないかたちで動こうとする
ふだんと違う表情 ....
時の船に揺られ
昼と夜を行き来する
神は女に出産の苦しみを
男に労働の苦しみをお与えになった
苦しむために生まれてきたのか
生きていることが苦しいのか
人の作っ ....
いつか鳥取砂丘で奪われた
気怠い熱が返ってくる感じ
デラウエアの雫が
中指からぽたりと落ちて
甘やかな記憶が
砂塵のように崩れていく
それは不思議な爽やかさで
一歩踏 ....
手のひらに乗るように小さな赤ちゃん
まだまだ立って歩けましぇん
まだまだオムツをはずせましぇん
まだまだお口がきけましぇん
そうです
あなたは生まれてきたばかり
....
裏通りの石畳の坂を つたう雨
硝子窓をくもらせるのは、ふたりの熱い息、
まどろみに奪われてゆく 美しい君のカラダ
枕はひとつ。
ピンクの縁取りをしたシーツとカバー
シングルベッドしか ....
ぼくは詩人
流れつつ心を残す人の世は
生まれしものの運命でもある
今日もまた
夜の散歩をしていると
川に出会いました
浮き流れる水の音は
どこか寂しげに
耳を澄ませど
....
体を水の上で
身をまかせ
輝く太陽
高く高く
笑顔と優しさで
満たされて
癒してくれる
救われる。
緑が美しい
小さな屋根裏の部屋
午後の紅茶
友人と話す。
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋
殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
ぼくは詩を書きたい
たとえ自分の夢が
今の立つ場所より遠くとも
必ず辿りつくと信じなければ
常に遠い存在である
今日もまた
朝の散歩をしていると
潤いと恵に出会いました
....
たとえ…
この地にいなくても
あなたの
その笑顔が
永遠にあることを願う
あの日あなたは
大きなカバンをもち
どこかへ行ってしまった
きっとすぐ帰ってくると
こころにいいきかせ
....
僕は僧侶でも神父でもないから
そんなことわからない わからないよ
君は昨日も今日もいつでも
無理なことねだってる ねだってるね
そういうこともあるという
生きてくことは実に容易くて
い ....
ぼくは詩人
人として想い想われ過ぐる日は
明日への道の灯火となる
今日もまた
夜の散歩をしていると
灯火に出会いました
暗く細いこの道に
ほのかにゆらめくその火は
....
四本の腕の理由は
一本は
何かを取る為
一本は
何かに触れる為
一本は
何かを掲げる為
一本は
あなたを探す為
そして
想い募る度
この
四本の腕は
すべて
あなたの為 ....
おばちゃんに虐められて
頭を下げる
頭を下げるくらい
なんて事はない。
怒らせないように
黙って聞き
怒らせないように
ものを言う。
侮辱と屈辱の中
自分を低め
相手を利用 ....
ぼくは詩を書きたい
生きているからこそ
美を感じ
詩が生まれるのである
今日もまた
朝の散歩をしていると
霊媒師に出会いました
嘘なのだろうと思いつつも
誰かを呼び寄せ ....
今まで増やしてきたのは
少しずつ自分を押さえ込むように
キリストの手のひらの穴のように
自分の罪を示すように
昨日はずしたピアスは少しかゆい
自分の体が素直すぎて
なんだかやる ....
風はクリュアで
心は静か
昨日の夢は
今日の朝食
{引用=「クリュア」クリアでシュアの造語・小説「ママ アイラブユー」より}
おもしろおかしく生きているけど
この頃ゴールと叫ぶ喜びはない
サッカーとは相性が悪いのか
2時間近く応援しながら見ていても
あ〜惜しいという悲鳴ばかりで
ふっとよそ見した瞬間に点が入 ....
深い眼差しを、
赤く朝焼けした巨木におよがして、
動きだすふたりの直きせせらぎが、
ふくよかな森の奥行きを高めて。
始まりは、乾いた無音を燻らせる、
茫々とした朝霧を追い越して、
あさ ....
ぼくは詩人
星は天空に従い
生は天命に従う
今日もまた
夜の散歩をしていると
月に出会いました
この国では{ルビ古=いにしえ}より
山の端から姿を現し
山の端へと姿を沈 ....
サイフォンに
珈琲が 溜まりゆく 緩やかさで
共に 空が 琥珀に 染まって 暮れてゆく
今日 いちにち
草の 香りを たくさん 浴びて
遊び疲れた 彼が
その 残りが のなかで
いね ....
ぼくは詩を書きたい
自分が自分であるために
今日を今日とするために
心は起立する
今日もまた
朝の散歩をしていると
起きる心に出会いました
灰色の雲が流れる空は
今日一 ....
雨が止みはじめた頃に、
傘を差しはじめてみた。
びしょ濡れになって傘の下、
僕は何かに守られていると強く感じる。
道の向こう側から、
少年が歩いてくる。
あの懐かしい長靴の黄色が、
僕の ....
吼えたくなるような夜
神経がギラギラ研ぎ澄まされて
目が光る
癒しの静かな夜
絆は曖昧で
不確かな明日に怯える
弱肉強食の人生の迷い道
時折訪れる温度の下がる
....
タバコを買いに玄関を開けると
雨蛙が雨宿りをしていた
物珍しいので
横にしゃがみこんで
雨あめ降れふれを歯笛で吹いた
ケリリッと一声鳴いて
雨蛙はぴょんこぴょんこと
行ってしまっ ....
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