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夜の始まりがわからなくなった
いつからか
それは心地よさを覚えたから
朝が怖いのとはまたちがう
切りとったようなかたちをした窓に
頬をおしつけてみる
冷たさに外の空気を感じて
ゆうべ ....
ワタシはスペア
アナタの愛スル人のスペア
ダカラスペアを必要とスルマデ
ソレマデの命デス
ア‥時間がキタミタイ
診察台の上ニハ血塗レノ彼女
ワタシの身体は切リ刻マレ
....
どたりどたりと浪打っていた。
それから割れているでソウスルトネ、はおそろしそうに割り合いにその年の「、こう答えた。あった。、じき学校にそんな事を睡られないなんて、イマイマしそうにして、根強い曲者(く ....
地図の上に 雪は ない
天の上は 雪を知らない
火を
かざして 求めるのに
土に
よごれて かきむしるのに
足りないものばかり
足せないものばかり
凍らせなさいと ひ ....
もうすべてを忘れたいの
人形のように君はそう呟いた
閉め出された 真冬の夜
まだ絶対に何かいい事あるよ
頼りなく僕は言葉をつないだ
ぬくもりという確かなもの
知らなすぎた哀れな僕ら
....
この子への あいのかたち
辿りながら 夢へ誘う
眠れ 眠れや
明日は晴れる
夢に見るのは
月の舟
耳に聴いて こもりうた
包んだその手 もみじのように
眠れ 眠れや
雨の降る夜も ....
僕の気持ち君に届け
この歌声とともに・・・。
僕には君にこの気持ちを素直に伝えることが出来ない。
それはただ弱いだけだよ。
だから君を見ることしか出来なくて
話し掛けようとしてもタイミ ....
ひろければひろいほど
わたしはひとりで
つまり
ひろければひろいほど
あなたも
ひとり
あの日
真っ白なゲレンデで
わたしは
ひとつになりたいと強く願った
ゆるやかにカ ....
玄関先ひっそりと
だけど凛々しく飾られている家族写真に
律儀に重なりあった肩と肩に
冬の、つめたい風がすきまをつくる
喧騒の朝という心地良い矛盾が今もう
耳の穴から{ルビ零=こぼ}れ ....
その人は
みずのようなものに写っている
七月をみていた。
来世にのこる後悔を
かいつまんで
ならべかえた
しろいひる。
自転にふさぎこんで
がたん、と
額がはずれたとたん
死よりゆ ....
泣き始めたしゃっくりを
なだめてなだめて眠りにつかせる
それでも未練がましく嗚咽をもらすしゃっくりは
まるで失恋のようだ
散らかった部屋の中
ぼんやりと考えていた
君の部屋で聞いたウタを
突然聞きたくなったんだ
君の部屋の中は
ガラクタでいっぱいで
整列されたベットの下
几帳 ....
切り取って
もう少し違うかたちに
貼り詰めて
色硝子の欠片たち
鏡に映った髪が
指先でもつれて
ささくれた爪が
余計に乱暴になるから
ひび割れが目立たぬよう
綺麗なステン ....
日差しを あびていると なにもかも 忘れてしまう あなたとの いやな こともにちじょうの 瑣末さも あびている 陽射しだけ に なってふたり 抱かれていると ひとつに 解け合って 塊に なる にちよう ....
一万匹の野良猫たち―。私はそれを
誰もいない地下トンネルのなかで見た。
小さい火花がパチッ、と弾けるのを
「―死ぬまで身体をこすり付け合うのさ。」
イギリス人の学者の亡霊が囁いた。
まった ....
手のひらでそっとすくっても
すり抜けてゆく水のように
あなたの心はつかめない
水面に映る優しい月が
決して沈まぬように
私はあなたに溺れない
あなたとわたし
近くて遠い
....
月が盲目であることを知るのに私は二十年の歳月を要した。私にとって、月はあらゆる意味で眼であった。月から伸びる湿った神経束は世界の絶望へと接続していて、世界の絶望は、半ば狂いながら老犬の飢えと私の衰弱 ....
突然鳴り響くオルゴールはわたしをドキリとさせる
不自然なほどのノイズで
頭がおかしくなるのではないか
と思うほどの
でもきっと、何も聞こえてはいないのだ
全てはわたしの幻聴で
本当 ....
乾いたシグナル
うつむいたままのマテリアル
洗練されすぎて意味を失ってゆく
弱弱しいカルチャー
凄みのない場所へストンと
落ちてしまっているデザインの氾濫
二十一世 ....
時々は流れに身を任せ
漂うのも一興
それでも
自分のうちなる声が
一番であるべきだよね
寄せてくる波に飲み込まれそうになり
たまさか、溺れそうな気分でも
翻る強さが欲しい ....
今日が死にゆく2時半
あなたの残した
フレーズ
フレーズ
フレーズ
”人は死んだらどこへゆけば ....
真冬の夜 迷い込んだ一匹の仔猫
薄汚れて ガリガリに痩せ細ってさ
お前 いいもん食ってないな
飼い主に捨てられちまったのか?
そいつは一言 ミーとだけ返事をした
ずっと昔 俺はこいつ ....
狂おしく 狂おしきままに
待ちわびて
結ぶ太鼓に散る花は
夢見の果てとあおぎみて
流れゆく 流るるままに
時すぎて
契りし思いに散る花は
あれは逢瀬とかえりみる
帰らぬ ....
白い部屋を好んだ君は
自分を気が違った人なのだと言った
黒い部屋を好んだ貴方は
自分を汚れた人なのだと言った
赤い部屋を好んだ私は
自分を自意識過剰だと言って笑った
居酒屋で仲間と飲んでいた
まずは生ビールを皆で飲んで乾杯
そのうち各自
日本酒 カルーアミルク 焼酎の水割り
などを注文した
僕はソルティードッグを注文した
ソル ....
夜を彩る
冷えた暗闇
切り裂く声で
鳴いていた
ナイチンゲール
ナイチンゲール
朝には居ない
夜に鳴く鳥
ハピネスという薬が売られている
誰もが 誰もこんなもの買わないだろうな と想っていた
そう口にしていた
だけどあなたの袖についてるものはなんだ
あなたのポケットから 零れているものはなんだ ....
ポットから注がれる
最後の一滴には
葉の命ともいうべき
紅の色と美味しさが
たっぷりと入っている
君から注がれる
最愛の言葉には
葉の命ともいうべき
囁きの吐息と秘めた想いが
た ....
空から音も無く降る雪の
つもる速度のいじらしい熱
ちょっとまえの流星は
乾燥した鋭い声で失礼のないように
(絶望はできない。
と軌跡をのこし消えていった
このとき雪はしゃららららん
....
げ つ よ う び
い や だ な あ
か よ う び
つ か れ た
す い よ う び
は や く お わ れ
も く よ う び
も う ち ょ っ ....
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