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              090729−30


輪郭が無い人は
お化けか
死人ですなと
噺家さんが鼻歌を唄ってる
長閑な気配の中にも
噺家さんの輪郭が明確であり
付け ....
三日月みたいな太陽だと

月が割り込んできただけじゃねえか

三日月みたいな太陽か

戦争なんかもそうなのかな

エゴの上にネーションがあって

ネーション同士のあいだに

ふ ....
夏だ
蝉が鳴いている
去年も感じた
夏だ
夏が来た。
水のない水槽の中で
ただじっと空を見ていた
泳ぎ方を忘れた魚たちには
青の区別がつかない

水のない水槽の中は
水がない分だけ騒がしい
自分の鱗のはげ落ちる音にすら
耳を塞ぎたくなるほ ....
とっても とってもすきだったから
いっぱい いっぱいすきってゆったんだ

すきなときに すきってゆったんだ
すきなだけ すきってゆったんだ
すきかってに すきってゆったんだ
すきほうだいに ....
仕事から帰ってきたきみが珍しく
お土産があるよだなんて言ってかばんを探り
よれたスーパーの袋を差し出した



縛ってある口をほどいて覗き込むと
ふわりと青い匂いが鼻腔に飛び込んでくる
 ....
2004apr/nov diaryより抜粋及びリミックス
2009年07月22日16:37

不安の話をしよう。たくさん
まず正確に今の状況を逃げずに。正確に。

身体化されていく運命 ....
僕には手立てがなかった
君を忘れようとするしか
空しさをほどく術はなくて

叩き着けるように
書き殴られた手紙が届く
乱雑な折り目を開いて目を通す

君が去ったことを思い知る
追いか ....
 
忘れ物のような話をしました
ただ長いだけのベンチがあり
終わりの無い話を続けました
読みかけの本が無造作にふせられ
背表紙は少し傷みかけていました
マリエはすぐに人を殺そうとする
け ....
                   090729


からんとおちるおとのあとからあとから猫が踊るようについてくる
トーさんがカーさんと比較対象の動物をえり好みしている
皮を剥いでから ....
ふと見下ろした煉瓦の上に 
蝸牛の子供が一匹 
二本の細い触角で 
何かを探るように、這っている 

少しの間、僕は思いに耽り 
ふたたび見下ろした 
小さい渦巻はさっきより 
確かに ....
戦争のイメージは真夏の闇

前世からのごとく鳴いている蝉ども


宇宙の闇じゃぼくの根っこが泣いている


いま帰宅しました

どっさり疲れたいちにちでした

だれかに弱音を ....
なにやら窓の外がやかましくなった
「今こそ」とか
「ともに」とか誰もが叫んでいるような

ここにしゃがみ込んで久しいし
一見自由そうで実は窮屈な姿勢にも慣れっこ

目を瞑っていれば何が起 ....
煮物の味は
素朴であるけれど
素朴であるがゆえにこそ
むずかしくて
奥深い

ごらんなさい、
たけのこと
さといもと
しいたけと
なんの疑いもなく
一緒くた


わたし ....
朝が来るたびに
まあるいお日さまから
白紙のノートを渡されて
今日を埋めなさいと
笑われる

今日は何も無かった
と書いたものなら
明日なんていらないね
て言われたりして
きらめきよ(この期に及んで)-
--And you've loved me like I was your brother--



きらめきよ きみのなかぼくのなか
呼応するきらめきよ
 ....
とんでもない。
みんな統べてひとつの原子
元を正せばただの粒子

あたしたちなんて、ほんの世界の塵に同じで
まるで生きているのが奇跡みたいだと思い込んでいるけれど

生きているのか
生 ....
淫らに、露出した仮想の小窓には
時と場所の不明な青空と、
見えざる航空機による白い猛毒の軌跡――
ながく留まる筋雲状の航跡が表示されていた

≫いわゆる、薬物や病原菌等の散布。

僕たち ....
雲から降下してみたけどパラシュートが開かないよ

だいすきだった人形を捨て 騒がしい街にさよなら
必死の両手も振りほどき
過去の夢には 泣いてすがって

霧の兆しに合図する手を排ガスに感染 ....
くるくる回る青い眼の操り人形
甘い甘い甘過ぎるお菓子をどうぞ  
子供を見つけては風船を渡している背の高い紳士
誰よりも腕の筋肉が太い男
春の鳥によく似た声で歌う女
音楽だけが聴こえてきて
 ....
一体どんな違いがあるのだろう? 
夏日の照りつけるアスファルトの上 
ゆらゆらと 
{ルビ陽炎=かげろう}になって今日の食物を探す 
あの家のない人と 

駅の構内に日がな坐り 
10円 ....
「見て、B-29よ。」

一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。

終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
風はどこからくるのか

行方もわからなければ
くる場所さえわからない

それはわたしが
生まれた理由と同じ

自分には風がないと
あなたは云う

わたしにはみえる
あなたの風
 ....
わたしが生まれるよりうんと昔に
他界してしまった母方の祖父は
実直で陽気なひとだったと言う


わたしが高校の制服に袖を通して間もなく
他界してしまった母方の祖母は
大変に気の強いひとだ ....
 
 
母さんの中を
金魚がぷかぷか泳ぐ
雲の柔らかさ
産地とはおしなべて
そんなところなのだと思う

母さんの背中
バズーカ砲つけたら
悪いロボットみたいだ
だから僕たちは
 ....
それは樹齢数千年の老木のように
ごつごつと皺くちゃな
堅い表皮を持っている

アルミニウムの廃物で作られた
それは機械でもなく樹木でもなく
しかし天を目指してすっと立っている

その足 ....
地面に落ちたタバコから 
煙がひとすじ昇っていた 

誰にも気づかれないよう
踵で踏んで、消しておく 

いたずらな風が吹いて 
火の種が、人の間に 
燃え移ることのないように 

 ....
真っ白な空白を
何かしらで埋めていくのは
それはそれで楽しいが
少し勿体ない気もする

雪の日の最初の一歩のようなものだよね

と微笑む君のキャンバスに
僕が描いていいものか
少し悩 ....
カミナリが鳴ると

暗いお外は夕立のおと

リビングのテレビは

昭和四十年代の時代劇

はんぶんに切ったメロンを薄い皮にして

セブンスターの吸い殻をそのなかに捨てた

暗い ....
やわらかな慈雨が

この岩に穴をあけたのです

どこからか種がやってき

うまい具合な風や雨や光だったのでしょう

穴から松が生えようとしています

教訓を見出だしたい訳ではありま ....
こめさんの自由詩おすすめリスト(4733)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
輪郭- あおば自由詩4*09-7-30
月と戦争- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-30
- プル式自由詩109-7-30
水のない水槽- 三原千尋自由詩23*09-7-30
すき。- 三原千尋自由詩409-7-30
ツルレイシとさくらんぼの関係- あ。自由詩12*09-7-29
不在の時代- モリマサ ...自由詩509-7-29
僕には手立てがなかった- kauz ...自由詩5+*09-7-29
首都- たもつ自由詩1009-7-29
ムササビとマタタビ- あおば自由詩3*09-7-29
台風0号_- 服部 剛自由詩7*09-7-29
真夏の闇- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-28
線上のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*09-7-28
煮物- 千波 一 ...自由詩6*09-7-28
日課- 乱太郎自由詩8*09-7-28
きらめきよ(この期に及んで)-- JTO自由詩209-7-27
瞠目- eagle自由詩109-7-27
パノプティコン- atsuchan69自由詩16*09-7-27
パラララララ…- 北街かな自由詩509-7-27
回転芝居- 薬指自由詩3*09-7-27
ただようひと_- 服部 剛自由詩509-7-26
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶- 夏嶋 真 ...自由詩31*09-7-26
『風は』- あおい満 ...自由詩4*09-7-26
空に還ったものに捧ぐ- あ。自由詩17*09-7-26
ベランダ- たもつ自由詩809-7-25
セコイア- kauz ...自由詩7*09-7-24
火の種_- 服部 剛自由詩409-7-24
漂白- within自由詩809-7-24
弾劾- 吉岡ペペ ...自由詩1009-7-24
やわらかな慈雨- 吉岡ペペ ...自由詩1109-7-23

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