すべてのおすすめ
記憶の断片を繋ぎ合わせて
どんな言葉を紡ぐの
頼り無げな唇は
か細い吐息が洩れて
すっと消える流れ星
幾つもの思いを背負って
夜空を流れていく
随分重いだろうに
何も言わず儚げで
....
小舟を浮かべて 新しい世界を求めて
僕は旅に出ようと思います ひとりで
生きていく才能のない僕は
誰かが傍らにいてくれないと
ウサギのように震えて死んでしまいそうです
それでもひとり ....
滅びの歌に怯むとき
ひとつの命を
わたしは
築く
終わるわけにはいかない
消えるわけにはいかない
と、
明日を願って
止まないで
陰鬱な影の主が
華やかな都 ....
薔薇の香りに囲まれたくなった
私は女だと催眠を掛け直したかったが
どうにもこうにも女らしさは欠けるらしい
性別だけで女というだけで
思考回路は男と変わりはないのだろうか
....
昔の女に電話しそうになった
たわいもない話をして
うちに来る?なんて言葉のあと
ふつうを装うのはもう御免だった
電話しても会えなかったかも知れない
駅でビジネス本を一万円 ....
今からご飯
その後レイトで
と言いながら眠ってしまった
その後
僕は冷えた頃合を見計らったビールで余計に冷えて
忘れたものにむせながら
昼の洗い立てのシーツを夢見る
徐の右側が消えて 余りっぱなしになった
おざなりに押しつけられたみたいに
ストライプのカーテン 隙間の景色もそうで
目がチラチラして痛み出したりするし
流行って電波とかを張り巡らせ ....
もう11月、霜月
冬に 入ってゆく
大きな窓から外を眺めてみる
ひどく柔らかい
でもあたしの膝は痛いと鳴く
雲はないけど
出逢った夏を描く
どうせなら動けなくなる ....
ぼくはいま立っている
かなしく縮んだみじかい羽を抱え
忘れてしまったのだ
とうのむかしに
空をゆく彼らは
かつてはぼくの隣にいたはずだが
大自然の
そのてのひらの
甘やかすまま ....
冷たくなってきた風に漂って
きみは何処を向いているのですか
田んぼの脇に咲くススキ
あでやかな花に囲まれて
色づく葉っぱに包まれて
それでも自らの身体を染めることはなく
華 ....
旅先でたびたび
行方不明になる僕のこころ
旅先でたびたび
あて先不明になる僕のこころ
一度は「二度と」と考えて
その場所を去りました
三度四度と回数を重ねては
きっともう離れられない ....
この世に生まれることのなかったあの子も
あの世で新型インフルエンザにかかってやしないか
息子の看病をしながらそんなことを心配していた
ウィルスも死んだらあの世にゆくのだろうか
....
夜のまんなかで
煌々と
月は月している
そのまわりに散らばった
それぞれの場所で
星たちは星している
宇宙はなにを
ものまねして
いるの ....
忘れてはいけません
時間はそっと話しました
呼吸をするように肌に刻み
常に隣に寄り添う空気のように
忘れてはいけません
時間は繰り返します
記憶はいつも曖昧で
苦しみも喜びすらも薄れ ....
気付かない振りしてるだけで
わたし、とっくに気付いているんだ
夕食後の洗い物とかしている最中
わたしのバッグのなかを探っているのを
縁起良いからと買い求めたガマグチから小銭抜いたでしょ ....
新皮質 と辺縁系 の戦い
十一月の雨垂れの音
洗い流せ
俺の
ちぢむ テロメア
老いていく自分 に
絶望
を告げる 鏡
戦う
新皮質 ....
コートを着たまま
(冬ごもりしていた)
見せかけの夏
蝉の鳴き声が死んでいた
都会の片隅で夏の亡霊と戯れるが
酔いどれの快楽だけが紅潮して
海辺を闊歩していた
煌めく夢が泳ぐこ ....
水際でことばが
平静を失うのよ
あなたは底が見えず
私は落ち着きがない
ヴェールを被った朝の町で
薄い薄い水色を眺めていました
静かにとても静かに涙が零れて
次第に呼吸が苦し ....
放埓に道の辺を埋めては幾重にも重なり
紅く、山もみじの朽ち葉を華やかに散らして
浄土の途には細やかな初しぐれ、
ただ傘もなく二人痩せた身を苛む。
勾配のぬるい瀝青の坂道には影もなく
緋色 ....
軽やかな部屋
羽ばたくように
真鍮の鈍い光の反射
中空にあるのは
現世から浮かびあがろうと
何ものにも縛られたくないと
軽やかな意識で瞑想したいと
でも思っているのか
未熟なま ....
セカイは都合のいい事だらけになるような
そんなポジティブさでするスカーイダーイブ
「怖いなんておもってたらやってけないんだよ」
ウェイカップ
ビルのメロディー
ケイオスを吐き ....
仕事を終えて
草臥れた足を引きずっていった
夜の職場の食堂に
巨きな鮭のお頭達が
どっさり、皿に盛られていた。
たじろいだまま
ぼうっと手を出せない僕に
焼かれた白い目 ....
{引用=off
部屋の明かりを消しても
真っ暗にはならないんだね。
夜たちからは、もうとっくに
ほんとうの夜なんて
消え去ってしまったみたい。
街灯の光がカーテンを透かし
....
木漏れ日から漏れたような
あなたを愛してみたい
ヒヤシンスの花のように
あなたを信じていたい
画家が描く睡蓮は光りに包まれて
沼の底まで生きている
そこは何処にあるの
額に収められたあな ....
鳥たちは彼方より
不吉な報せ嘴に
たずさえ飛び来る
死の匂い羽根に含んで
闇が白んでいく都心の
明けの空に深いインディゴの
融解してゆくさまひたひたと
薄気味悪く清澄に
二重国 ....
きらきらしたゆめの中で、あなたたちはいつも輝いている。
どんなに苦しくても、どんなに辛くても、
あなたたちはいつでも、輝いている。
どうしたらあなたたちみたいにな ....
例えこの世界が嘘だとしても
私の頬を包んだ
貴方の手の温もりは
真実だと泣いた
波が打ち寄せる岸壁に
叫んだ
私の人生は終わりだと
何故貴方達は言うのか
自らの人生でさえ
危うい ....
ギター教室がおわるまで
ぼくは非常階段のおどり場にいた
そこで君の町の夕焼けを見ていた
SEXだけが目的だった
迷惑な目的だったと思う
あの頃のぼくはそんなだった
....
オレンジペコに浸されて
君は突然蛇口をひねり出す
「ああ 1000まで数えなくちゃ」
おざなり気味なこの町では
零れてしまいそうになる フヘイフマン
足は真っ黒じゃなくて
....
なんだか今朝は気分がいい
明け方着た君からの自虐的メールは
もう見慣れたんだ
もう、いいだの
サヨウナラだの
かまってくれサインの暴力版は
明け方が終わると同時に反 ....
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