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その道が続く限り
歩き続ける
たとえそれが
果てしなく続こうとも
楽しいことを思い出しながら
その気持ちが続く限り
想い続ける
たとえそれが
限りなく続こうとも
うれしいことを思 ....
南風に乗って
白い旗がなびく
鳩の群れが
周遊する空は
果てまでも青い
穏やかに目笑する日
リーンゴン
リーンゴン
鐘の音が駆けてくる
1 序章
慎ましい木霊の眼から、
細い糸を伝って、子供たちが、
賑やかに、駆け降りてくる。
溺れている海の家の団欒は、
厳格な父親のために、正確な夕暮れを、見せている。
見開 ....
潮の、))) ほとんど動かぬ 海の近く
馬鹿野郎どもの穢れた営みの
澱んだネイティブ・ジャパンの痴呆都市に巣食う
親父は かつて高校教師だったが、
少女売春で巨財を築き
いまでは某組織の親玉 ....
日の光溢れる午後
眩しきなかにきみを追う
流れる雲は雄大で
その白さは真珠のように輝いて
河原を歩きながら
ふわふわ空に向って
歩いているような感覚になる
僕もま ....
しまい忘れた風鈴は
もうトンボは飛んでこないよと
話しかけてくる
夏は終わり
秋も過ぎ去る
汗の輝きは思い出
放っておいた植木鉢は
乾いた土だけが
黙ったまま
夏は終わり ....
ピアノの音
爽やかな陽気
風鈴の音
もう過ぎた夏
バッタを追いかけた
あの日
サングラスした
あの時
勇気をくれた
恵を与えられた
自由をくれた
愛をくれた
....
?.
まだ葉が落ちない
白樺の上に
黒猫がいる
のを
見ている
うつくしい猫で
目が
とくにきれい
久しぶりだけれど
思い出 ....
少しずつずれた紙の束を。揃えようと焦る
指先が乾くからまた少しずれてゆく、それを
ありふれていると笑いながら言の葉と呼び合った
ふたり
絶え間なく淡い音で空隙をう ....
君はもう見たのかい?
翼をもった
銀色の馬が
空を翔けてゆくのを
冬はこうして
やってくるのを
君はもう聴いたのかい?
いななくたびに
冷たい風が
地上に吹くことを
冬はこうし ....
ベッドが泣きべそをかきながら
部屋の中をうろうろしていた
寝ぼけて
もう何が何だかわからないのだ
思わず笑いそうになったけれど
どの引き出しが口なのか
自分でも判別がつかなかった
....
風呂を浴び
ビール片手に
つまみのチーズ
頭を丁寧に洗った。
後を見ていると
落ち着きの無い{ルビ子=せいと}と
言われてもなんのその
クラスの空気を読む
小さい時グミを食べる ....
高く澄み切った青空が
宇宙に向かって
ぽっかり
口を開けている
そんな午後三時二十七分
たそがれまで
ほんの一時間とちょっと
それでも夜になると
街の灯りに負けずに
宇宙はこんな ....
風に
どこまでゆくの?
と尋ねたら
わからないけれど
吹けるところまで
と返事をして
どこかへ行ってしまいました
雲に
どこまでゆくの?
と尋ねたら
わからないけれど
....
振り返る
後ろから来る君がはぐれないか
振り返ること
振り返る
君がいなくても
他にはぐれた人がいないか
振り返ること
多分そんなことを教わったのだと思う
それが本当の愛な ....
気がつくと僕は眠りながら涙を零していた
どれくらい眠っていたのだろう
黒猫の姿で草むらから這い出ると
宙には星がいっぱい
いつもの死神の姿に戻り
きらきらと美しく輝く星を ....
あなた、セロリの透明なきりくちに
恋をしたことはあって?
栗いろの瞳
かきあげる仕草
車椅子の少女は
細すぎる膝を斜めにそろえて
やさしい朝のふりつもる ....
音のない世界で
パンダにも似た着ぐるみ
毎日同じ顔をして笑ってる
ひとの気も知らないで
同じ顔して笑ってる
モノクロに囲まれて
白と黒しかない孤独の中に
ぽつんと光る紅のリンゴ
....
すこし遠回りな帰り道
緩やかにカーブしたその先は
西の方へとまっすぐ伸び
私の歩みを止めるには
充分な光景でした
いま少しで
山際に架かろうとする陽の
最後まで惜しみなく射す光は
山茶 ....
心が抜けてしぼんでしまった
わたしの身体に
あなたの息を吹き込んで
ちょっとあたたかな
ちょっと煙草臭いあなたの息を
自分までもが赦せなくなった
あの日から
わたしはわたしじゃ無くなって ....
その歌のはじまりとおわりを
わたしは知らない
空を見上げたとき
耳元で起きた風が
どこから来て どこへ行くのか
わからないまま
歩き出してしまったように
そ ....
心が枯れてしまったと
思ったとしても
君にはまだ
心の種が残っているじゃないか
君にだって
人と会話する気持ちがあるだろう
そう、それが心の種
そこからまた
新しい芽が生まれるのさ ....
突撃隊突入
全てを壊し
全てを作る
LSD快楽
ふざけるな
舐めてんの
馬鹿にして
挑発すんな
ドラッグで
最高な気分
全てを忘れ
天国へ行く
ピエロは
いつも装っていた
彼のまわりには
いつも明るい{ルビ日向=ひなた}があるように
ピエロは
どうでもよかった
彼のことを
まわりの人々がどう言おう ....
空には空しかなく
梢の葉ははらはらと
大地に垂直に
それは昨日
空には太陽しかなく
落ち葉はひらひらと
大地に平行に
それは今日
空には心しかなく
光の葉はきらきらと
大地 ....
中国人の女の子が
俺をじっと見ている
秋晴の真っ青な空の下
バスは
俺たちを乗せて
ゆっくり坂道を登ってゆく
母親が
女の子の目線をおって
俺と
目を合わせ 微笑む
....
―刺青
そこには船があって
ずっとずっと遠くで
何かを引きずりながら
航海を 続けている
そこには涙があって
ずっとずっと近くで ....
太陽の雫が落ちてくる丘で
あなたからの便りを待ちました
やがて日が暮れ
梟が夜を歌い上げる頃
あなたの寝息が聞こえてきます
あなたは私を必要としてますか?
そんな問いにさえ答 ....
黄金に色づいた銀杏の葉が
枯れて萎んだプラタナスの葉が
静かに落ちてゆく
それら微かな音にも
わたしの耳は鋭く応えるのに
あなたの声が届くことは無い
印したインクの滲み ....
ありきたりな言葉 が 加熱された反応炉で
鮮やかなシグナルレッドから突然、ス、ス、ス、
ス、スペクトラムブルー となって煌く。
その瞬間の美
....
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