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山道は
うつらうつらと 川のように曲がりくねり
日差しが 折り紙の 折り目のよう
知識の折りたたまれた場所に
潤うしい硯の前に 座ろう



花は、テーブルにひとつあれば いい ....
表情の少ない
甥と姪が泣いている
眼を腫らしてはにかんでいる

泣くことなど想像もつかなかった
山男の義兄が
もう少し生きて欲しかったと泣いている

葬儀の場は
涙の大きなプールで
 ....
放射冷却の始まらないうちに

まだ暗いうちに出発しようか

太陽ののぼるまえ暖かいから

澄み沈んだ空気きれいだから


高速を西に走る

お月様が山の端だ

ビルのあいだだ ....
もういちど夢へ会いに行く 箸が並んでいます
きれいに連なって並んでいます
じいっと
待っているのです

箸が並んでいます
もう
ここには帰ってこないのです
俺さびしいか

いかさまか

俺さびしいか

さかさまか

渋滞ゆっくり

ながれてく

光をともして

ながれてく

俺さびしいか

いかさまか

俺さびしい ....
等圧線の険しい尾根道を
一気に駆け下りた寒気の精鋭に
容赦なく身体を押えつけられて
また2センチ青空が遠のいた

街路樹の痩せた指先から
次々に零れ落ちた枯葉の巡礼を
容赦なく運動靴 ....
※「松島の月まづ心にかかりて」芭蕉

  ー崖の上から延びる松の枝
      その先に見える月と海

回復できないクラゲが漂う水面に
揺らめいているのは風の溜息か
天空にはクラゲの昇天 ....
わたしたちは
ふたり

いつも別々

ふたりのわたしたちは
ひとつになる試みもしたけれど、

きっと
その時は気付いていなかった
けれど
ひとつになるのは
窮屈だっ ....
NHKのアナウンサーが

各地の日の出の時刻を告げている

金沢6時29分6時29分

大阪6時30分6時30分

広島6時41分広島は6時41分


天体に住むぼくたちを愛おし ....
いつも待っている
誰かを
何かを

右手か
左手で
いつまでも招きながら

黄色い砂埃も

べたべたしたちっちゃな手も

酷い陽射しも

すぐに味がしなくなる憐れみも
 ....
垂直に伸びた滑らかな心地よい破滅が、
有機LED照明の夜を華やかな血の色に染めて
犬になる、坩堝に溶かされたユダヤの歴史を切なく青い闇に灯していた
まるで愛のない‥‥産地偽装した悦びの声と
そ ....
遠い星までの距離を
なにをもって測ろうか

言葉でそれとも
夜の波の響きで
それともきみの血流の速さで

こころの深さはなにで測るの
ざわめく風のおとでそれとも
過ぎた日の木漏れ日の ....
                 131111


すぃーとん
 すぃーとん
穏やかな季節
こころからの祝祭日の
いわれなき嫌疑を指弾する指と指の間に巣くう白癬菌を指摘する皮膚科医師の笑 ....
山と山のそのむこうの谷をも なだらかに結んでいるのは、
空の高さと広さに あかるい ふしまわし 
 
カッコー  ( の声がするたびに わたしのこころに 閉じカッコをつけてみる
カッコー  ....
だれかがふいごを吹いている

ぼくのいのちを消すまいと

だれかがふいごを吹いている


知らないだれかと

知ってるだれかが

知らないところで

知らないところで

 ....
ジュリエットは泣いていた
あんなに固くかわしたはずの契りはなんだったのだろう
風と男は信用できないと泣いていたのだが
すぐに泣きやんだ

だって泣くのもけっこうつかれるんだもの
そして地中 ....
死ぬまで内緒を忘れている 今はもう(夢の時間)になった、十代の頃。  
ほんとうの道を、求めていた。  
敷かれたレールを、嫌がった。  

思えばずいぶん、{ルビ躓=つまづ}いた。  
人並に苦汁を飲み、辛酸も舐め ....
一日分の答え合わせは
いつも寝床の中
模範解答のような布団に
やんわりと挟まれて
たいていが正しくない僕は
自分にバッテンをつけては
寝返りを打つ
寝返りを打つ
寝返りを打つ

 ....
会いたいな
会いたいな
今年もやさしいあなたに会いたい

いつでも私を見かけるたび
やあお嬢さんと挨拶してくれる

薄紫色の私のドレスを
きれいだねって褒めてくれる

また今年も
 ....
木の天辺に腰かけて 青空と雲ばかり見る
木の葉を見下ろして 草が波のよう
風から生まれる 花の歌
花しか知らない 風の夢

靴が かかとから外れて
靴が 足から うっとりと飛ぶ
羽など  ....
おちんちんをさわっている

あなたのゆびになっている

あなたのきもちになっている

ぼくのきもちになっている


かたくなっておさえつける

あなたはそんなことはしない

 ....
空想の翼と妄想の足枷
境はあっても壁はない
空と海のように

神学と罪状を彫刻された
流木は風と潮に運ばれる
翼もなければ鰭もない

時折 鳥が降りて来て憩い
流木の節くれだった目を ....
いちじくは
花を 外に 開かない
いちじくは
内側に無数の花をつけ
やわはだの秘密を 隠し持つ


ある日
たったひとつの いちじくの実に
たった一匹の 蜂が来た
 ....
もう十三回忌も過ぎたから
お参りする人もいないだろうと
連休を利用して彼岸でもないのに
墓参り

もう親戚も知人もいない
自分の出身高校だけある
両親の骨が埋まっている
団地のひとやま ....
わたしたちはいつだって、衰退するために歩いている
爽やかな足取りで、時折笑顔や鼻歌も添えて
夢物語ばかりを選んで話す
事実はこの際あまり重要ではない


幸せになりたい、なんて
芝居がか ....
            131029



破綻を恐れず
どんどこ行こう
ぽかんと開いたクレーター
ビスケットのカケラ
利口なトマトに
間抜けな空が
冬が近いと
笑ってる
にこ ....
                131026



ひとめ あなたに会いたいと
地獄の底から這い上がり
やって来ました娑婆の街
変化はありませんとスタッフ
 ....
天かす饂飩がウマイ
ほうとうも好きだけど
立食いの鰊蕎麦も好きだけど
断然、味噌カツがウマイ
って、あれ?

 まあいいや

炊きたてのご飯がウマイ
ピザトーストも好きだけど
ミー ....
こめさんの自由詩おすすめリスト(4733)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
消えるには少し速い- るるりら自由詩19*13-11-24
葬式- ……とあ ...自由詩22*13-11-19
まんまるお月様- 吉岡ペペ ...自由詩513-11-18
もういちど夢へ会いに行く- 北大路京 ...自由詩713-11-18
- 乱太郎自由詩2213-11-18
俺さびしいか- 吉岡ペペ ...自由詩1013-11-16
子供は風の子_大人は火の子- nonya自由詩25*13-11-16
海月ー2- ……とあ ...自由詩12*13-11-15
ふたり- 鵜飼千代 ...自由詩10*13-11-14
自由- 吉岡ペペ ...自由詩613-11-13
招き猫- nonya自由詩18*13-11-12
幸せの風- atsuchan69自由詩4*13-11-12
distance- 梅昆布茶自由詩26*13-11-11
夢に関する権利(朗読用)- あおば自由詩5*13-11-11
南国の魔女か人魚か轟きか- るるりら自由詩16*13-11-11
ふいご- 吉岡ペペ ...自由詩913-11-10
その後のロミオとジュリエット- 梅昆布茶自由詩1113-11-9
死ぬまで内緒を忘れている- 北大路京 ...自由詩813-11-9
無人駅にて__- 服部 剛自由詩11*13-11-6
答え合わせ- nonya自由詩20*13-11-6
サフラン- 未有花自由詩15*13-11-5
み_どり- 砂木自由詩15*13-11-4
ぼくのきもち- 吉岡ペペ ...自由詩613-11-4
空と海のように- ただのみ ...自由詩32*13-11-3
いちず- るるりら自由詩22*13-11-2
墓参りー千の風にならない人たちへ- ……とあ ...自由詩9*13-10-31
そして花は散る- あ。自由詩113-10-31
どんどこ- あおば自由詩16*13-10-29
ひとめ_あなたに- あおば自由詩10*13-10-26
まあいいや- atsuchan69自由詩5*13-10-26

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