すべてのおすすめ
心には
降りしきる夜のイメージ
いつものことだけど
黄色い笑い声
まだなお きみは白く やわらかく
ぼくには 敵いそうにはない
散らかった部屋が語ってい ....
冬鳥の啼く声も掠れ
野火煙る薄闇に
遠い鐘の音とともに
虚ろに舞う、
まばゆい欠片たち
山颪(おろし)の風に攫われる
か細い梢の一瞬の落花、
土に眠る豊かな彩りと
ひややかな水の命 ....
心がザワついて言葉にならない
ノイズ
情動はまだカタチにならなくて
いやカタチにすると
自分が惨めになりそうだから
カタチにしないのかもしれない無意識に
思わぬ出会い
僕は少し離 ....
信頼は財産だ
黙っていても
信じてくれる。
助けてくれる。
涙は川に流れ
貴方は図太くなった。
不純になると
強くなる。
ガラス細工を
壊さないで
鋼鉄には
なれないから ....
この野郎、ピンポンダッシュしたろかな
マンションだと言われればそんな気もするアパートの角部屋
レースのカーテン越しに人の気配が行ったり来たり
どうやら生きてることは間違い無さそうだけど
....
ティーカップを傾けながら
竹内まりあ
彼からの電話が嬉しくないの
自販機を前にして
この俺
ここで缶コーヒーを買うと電車代足りひんなぁ
....
何故君の手のひらは
綺麗で
広くて
女の子みたいに
冷たいんでしょう?
わたしの手のひらは
ぼこぼこで
小さくて
いつでも熱くて
どこか湿っぽいです
だから
その
....
090330
マシンガンガン
乱れ撃ち
惚けたマシンで
乱れ撃ち
渚の小石を吹き飛ばせ
クシャミする間に撃ち殺せ
海の主を唆し
海原走らす
狙 ....
転びそうで
転ばない
中心があるから
回ってすり抜ける
人生は綱渡り
人生はバクチ
証拠なんてない
証明なんてない
ただ信じるだけ
やるかやらないか
下手でもいい。
完璧 ....
円満がいい
さいきんやっとそう思えてきた
円は点のあつまりだ
円に接線をいっぽんひく
接点の
両となりの点は
その接点より引っ込んでいる
しかし
この三 ....
三月も終わりになって
コンビニの
半額ワゴンの
売れ残りホワイトデークッキーを
買ってくれた人がいたのでした
酪農王国デンマーク製
という触れ込みのちっちゃな一包み
ああでも、デ ....
まえの席に
こどもを連れた奥さんがふたり
ひとりの奥さんの横顔を見ながら
出張さきのファミレス
まだしずかな店内で仕事している
このひとの抱えている
幸福という価値 ....
ひとつ花が咲いた
またひとつ咲いた
ほらまた二つ咲いた
僕の隣には君がいる
酒が飲める
酒が飲めるぞ
君の吸引力は
すごいと言われた
呼吸の仕方
教えてあげる。
胸の高鳴り ....
090328
80よりも上だけど
100未満
90といいながら
なんだか少し不満を覚えるのは
なぜだろう
90は年齢
それともパーセント
1 ....
星の瞬き
ウインクしてる
全ての人の幸せを祈り
見上げればステンドグラス
美しいものは
純粋な気持ちに
してくれる。
他人の為に
人生に失敗なんてない
今が一番正しい
今を ....
毎日が楽しい
貴方がいるから
毎日が楽しい
仕事があるから
4分6がいい?
それとも
3、7がいい?
家事はたぶん半分ずつだね
毎日サプライズの食事
お買い得品買って
君の ....
誰もいない静かな部屋で
時折鏡を、覗いてみる。
目はふたつ
鼻はひとつに
口ひとつ
奇跡を行うこともなく
些細な魔法もわからずに
背伸びをするわけでなく
....
目の前には
いつ処刑されるかわからない毒ガス室がある
監視の目はいつも光っている
体は彼等の思いのまま
されど
されど
されど
....
水族館で
深海コーナー
ダイオウグソクムシ水槽の前で
しゃがみこんで
ひらひら
なんとまぁ
水族館のスタッフは
餌付けに成功したらしく
(それまで何食べてたんだ?)
最近では
....
090326
80点の出来だけど
盛り上がったから
良かったね
皮肉な笑みを浮かべて
蝶々は海を渡る
風が吹くから
大丈夫かなと思ったが
そ ....
暗い薄墨色の空を
綿ぼこりのような
存在感のない雲が満たしている
空がすごく低い
薄い夜空から落ちる雨が
僕の身体に滲みこんでいく
街灯に透ける僕の指
二重にブレてぼやける
街 ....
夜を歩いている
恋人と携帯で話しながら
別れ話をあそびながら
出張さきの地方都市
ふるくてほそい商店街
その奥の細道を
恋人と携帯で話しながら
別れ話をあそび ....
振り子はゆっくり揺れていた。
鼓動はリズムよく打っていた。
イタキモチイ
疲れた。けれども気持ちいい
人は人として扱い
犬は犬として扱う
命の尊厳
命の平等
生き物それは愛すべ ....
目の見えない猫に
少年が絵本を
読み聞かせている
まだ字はわからないけれど
絵から想像した言葉で
ただたどしく
読み聞かせている
猫は黙って
耳を傾けている
少年 ....
控えめに訪れる
波の繰り返し
耳鳴りは怒りを洗い流して
眩い光りの群れが
手のひらで踊り出す
地平線で別れた
青と蒼が
波打ち際で
何億年ものの歴史を
そっと置いて行って
未来 ....
ただそのひとでしか
それでしか埋まらない
....
二十六だった
そういえば
こんな季節、三月も終わりの頃
夕暮れの商店街を歩いていた
腹立たしいことがあって
その日は早くに職場を離れた
そんな時間帯の
光にい ....
身を粉にして働く
マメねー!
と言われる。
そうですマメですよ。
愛をばら撒く
皆が可愛い
皆の{ルビ僕=しもべ}
皆の足を洗う
命を大切に
命を平等に
命に責任を
命に ....
風の中で震えていた瞳
あの日突然奪ったくちびるを
二度と忘れはしない
美しい少女よ
一生分の愛を君に捧げよう
自分勝手な愛で
君を愛し続けることを許して欲しい
例え永遠にこの ....
夜にこてんと横になったときの
すべり台の温かさを知っています
昼にそんなことしてると
子どもが降って来ますからね
そこかしこのベンチは
どれもこれもなんだかんだされてしまっていて
星や ....
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