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忘れさられた涙は
どこに流れていくのだろう
きっと大海原まで降りて行き
太陽の日差しに誘われて
多くの仲間を引き連れて
天空に昇り
悲しい調べを奏でつつ
俺達の住ん ....
朝と歌う鳥達と目覚めを奏で
沈んだまま浮いてこれない ガラス細工を
丁寧に 丁寧に 探す
そこが 原点であり真実であるから
朝を歌う鳥達は高い空へと舞い上がり
弧を描きながらもまっすぐに ....
時の流れは砂時計
糸の切れた風船のように
狭い部屋で漂うだけ
今日は朝から誰からも
連絡がない
そんな日も悪くないものだ
しばしの怠惰な時間を背に背負う
曇天の空の下 ....
いつの頃からか
人は言葉を読むことから
言葉を見るようになった
歩きながら
食べながら
話しながら
読む言葉から
見る言葉へと変わっていった
布団の中でも
地下の中でも
....
お隣の洗濯物も
そのお隣の洗濯物も
そのまたお隣の洗濯物も
ふんわり今日は乾くだろうと
あったかい陽射しに
目を細めずにはいられない
冬だというのに
春の匂いがするのは
あなたの
洗 ....
あいつはあの子と付き合ッタラシイ
いつも二人で一緒に居ルシ
家とか行ってるミタイダシ
ツマンナイヨ
それからちびのあいつは家出シテタノニ
どうやら連れ戻されたミタイダ
ザマミロッテンダ ....
俺は一人だった
親兄弟は俺を見捨て
友達は卑屈になった俺を疎い
甲斐性もない俺に付いてくる女はいなかった
一人繁華街をうろつき
ぽん引き相手にケンカをしかけ
街を横切る河 ....
干瓢もなく、
胡瓜も
ピンク色した田麩も
高野豆腐もないままに
風は吹き
サラダ巻きでも、
納豆巻きでも、
鉄 ....
川から流れる清らな音が
侘しさと寂しさを
心に響かせ
山から吹く冷たい風が
静けさと悲しさを
心に染み込ませる
いつもと変わらぬ
その時の景色には
どこか遠い思い出を
蘇らせ ....
{引用=
虹色に燦めく
蜉蝣の羽をまとって
あなたは透き通り
去っていった
あれ以来
導く天使の声を
失ってしまったようだ
舞うような仕草が
刻印されているの ....
細長い緑の廊下
暗い足音を響かせ
連れられてゆく黒い囚人
彼の手から発する不思議な力
病の男の腫瘍を吸い取り
哀しむ女の涙を拭い
踏み潰された{ルビ鼠=ねずみ}を再び走らせた ....
たとえ
罪に赤く塗れても、
許しはいつも傍にいてくれる
酷くさむい朝、
遅れて目覚めた僕に
「おはよう。
という、君の柔らかな笑み
テーブルの上のベーコンエッグ
淹れたての ....
きっちりきっちり巻いたのに
はなれてみると優しく見える毛糸だま
早く終わらせたくて必死だったのに
もう少しで終わりと思うと
何故か腕に鍵が掛かる
はやくはやく巻き終えて
マフラーと手袋 ....
寒くなってきたので
言葉のタンスから
言葉のコートを取り出しました
一年ぶりに着る言葉のコート
冷たい北風も
これを着ていれば凍える心配もありません
どこか出かけてみよう
どうせ ....
すぐに腹を立てる。
条件反射の如く。
すぐに忘れる。
様にする。
胃潰瘍が悪化しないように。
だってだって。
バキャらしいのよ。
あらゆる場面で腹を立てるのは。
....
私の知ってる人たちは
とても丁寧だった
お世話になってる人には
きちんとお礼をのべ 頭を下げて
すべての書類の指示を書き残してたり
そこで どうして泣きわめいてくれなかったのか
ど ....
季節はもう冬支度なのに
たんぽぽの綿毛になるんだと
あなたは言った
過ぎ去った日々を惜しむかのように
ひとびとは
大きな樅の木の下に集いだす
そんな季節に
たんぽぽの綿毛になるんだと
....
昨日の雨は
本当に雨だったのかと
疑ってしまう今日の青空
くもの巣が水でできている
土に水玉の花が咲いている
風は冷たいけれど
その風に乗って
タンポポのように
きららふわわと ....
セミの抜け殻を
たくさん集めて帰った
何となく
母にほめてもらえる気がした
母はパズルのピースが足りない
と探していた
父は受話器を握り
そこをなんとかお願いします
そう繰り返 ....
今の君にとって
最高にして最大の敵がいる
君はその敵に向かっていかなければ
明日の君の存在はない
もちろん逃げることもできる
けれどもそれは
君は君の過去に生きるだけを意味する
居心 ....
動かなければ何もはじまらない
変化を恐れていては何も手に入らない
まず動くこと
結果が吉であれ凶であれ
動いたという事実が励ましてくれる
可 ....
鼻水が氷注のように固まる薬1錠下さい。
眼球が飛び出すくらいきつく沁みる目薬2瓶下さい。
呼吸困難に陥るくらい花粉を通さないマスク3枚下さい。
私が花粉によって一日に涙を ....
ロシータっていうおばあちゃんは
サンホアンで一番年取ってて
猫にやさしくて
工房の隣の彼女の家には
いつも猫がたくさんいて
使い物にならないボートが
とまっている
....
風に舞いあがる落ち葉
その向う先
俺の心の深いところには
一人で向う旅路の果てが
虚ろげに映る
忘れることなどないけれど
多くの過ちは風化して
貨物列車で運ばれていっ ....
大きな本屋の片隅で
店員にも忘れられてしまった本が一冊
置かれた場所が奥にあるのか
興味を惹かない題名なのか
本に聞いてもわからない
言葉がこんなに近くとあるというのに
誰もが前を通り ....
夜寝る前に読書していると
開いた本のなかから
うっすらと光を帯びた手があらわれ
わたしに差し出されていた
その手を握ると
不思議な想いが心に流れ
明日に怯えるわたしの影は ....
あま栗の中でいも虫が死んでいたよ
すでに黒く硬くなっていたよ
あま栗は甘い
いも虫は死んでいる
いも虫は栗をたべながら
たべながら死んだ
あま栗は甘い
いも虫は死んでいる ....
戦後まもなくだろう、
捨てられたガスマスクが
赤黒い錆を纏って
川の中で佇んでいる
傍らに
まだ新しい
マイルドセブンが沈む
ささくれのある人差し指で
水面に
彼の鼻先に
つぃ、と ....
必然だろうが偶然でも出会う運命だったんだ
そして. 哀しいけれどいずれ別れの時が来る
大丈夫. さよならってとても優しい挨拶なの
だってさよならの社章がいっぱいだって事は
....
もし貴方が寂しかったら
笑ってごらん
少し周りが明るくなるから
そして泣いてごらん
空が笑っているから
がむしゃらに進んで
行き場が見えなくても
道は必ず開ける
自分の道を見つける ....
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