すべてのおすすめ
私は盲目のまま、足を投げ出して街角に座っている
監視カメラのように世界を写しているだけの
ガラスの箱のようなまなざしで
ガラス箱の中で生まれる淡いひらめきは
孤立したままで消えていくのがふ ....
ぽかぽか昼間の日だまり
橙の球体に凝縮していく
影が長く長く伸びていき
空から闇を呼んでくると
おうちの中にぽかぽかは
いちもく散に逃げていく
街の灯りきらきらきら ....
後ろばっかり向いてるから
うまく歩けてないぞ
来るものすべてはねのけた
何がそんなに怖いんだ
他人を受け入れる事は
自分を受け入れる事より難しくて
餌をもらって喜んだ
それが毒だ ....
小雪舞い散る季節に 桃色コートを着込んで
君は白いブーツでステップを踏むんだ
寒がりの癖に 白い息をふぅっと吐きながら
さぁ手を繋ごう 雪が雨に変わる前に
ここは寒い ココアを飲みに帰りま ....
東京の空に雪が止まって
カサリ カサリ
ファルトを染める
家路を急ぐ群衆にまぎれては
いつもの景色がよけいに悲しくて
変わらない信号とか
不満がよく似ていた
体と相反して ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
ガラス越しの日射しは
やわらかい
グラスが
テーブルに
プリズムを 創り出している
そっと
両の手で すくってみる
みて みて
虹の赤ちゃんを つかまえたよ
かけてっ ....
神様が創られた
この世で いちばん ちいさな
ガラス細工
午後の日差しに翻る白いスカート
柔らかな髪
思えばあれは初戀だった
名前も知らぬ年上の彼女
消え入りそうな細い躯を
ただ目で追っていた
古い映画を観て、ふと思い出す
もう顔すら ....
生きる意味に悩んでいるなら
悩んで悩んで悩み抜いて
大いに苦しめばいいよ
それでも君は幸せなんだから
今すぐにでも死にたいのなら
遺書のひとつでも書いて
とっとと死ねばいい ....
月に照らされた女の顔が銀色にひかる
暗闇に 紅く染まった両手をさしだすと
月が狂ったように笑いかけてくる
女はそれが何だか恐ろしくて 嬉しくて どうしようもなくなり 泣き叫んだ
....
焼かれて焼かれて
熱い火に
私の中には
白と黄色のコントラスト
油が跳ねて油が跳ねて
あ・つ・い
まだ早いけど
上げてしまえよ
お皿に移して
さぁ食べよう
私は縁側に座り
お茶をすすって
あの時のように
溜息を空へと放った
魔王が消えて私は思った
なんてことはない
魔王の正体は
「恋」だったのだ
私は「恋」と出逢った
わかりづら ....
まだ、歩くのはつらい
まだ、気持ちも吹っ切れて
ないし
かといって、ずっとここで
浮かんでるわけにも
いかないし
まずキチンと
空気をいっぱい
胸に吸って
飛び跳ねること ....
香しい匂いにつつまれた夜の森
小夜啼鳥は樹間を縫う月光に照らされ
夜の静寂の中 高い調で鳴く
私は夜露に濡れながら
夜鶯を追いかけてゆく
生あたたかい春の夜
月は夜のまどろみの中輝く
あーやだやだ
まったくもう
早く戦争終んねえかな
もうどうせ負けなんだからさぁ
とっとと終わらせてすっきりしようぜぇ
今度空襲来たらどうしよう
こないだは運良く逃げられたけど
次はや ....
富士宮ヤキソバ
富士宮が町おこしとして売り出した名物
未だにB級を抜けられない感があるのは何故だろう
頑張れ、富士宮ヤキソバ
一度食べたら他のヤキソバなんて食べられないから
....
魔王が消えた
何も言わずに消えた
縁側には魔王がいない
まるでそこは別世界だった
家中探しても見当たらなかった
外も探した
それでも見つからなかった
魔王が消えてしまった
元々 ....
かぜ ひき さん
熱 コン コン
いつものように
仔猫みたいに
じゃれあいたい
日曜の お昼前
あなたは
食事の後の 薬を飲んで
ねむっている。
縁側の
雪見障子から
....
ベランダ
階段
ミドリガメ
ブランコの鬼
かくれんぼ
自転車置き場
洗濯機
隣の子達
チョークの落書き
君は笑顔
誰もに笑顔
誰もに君は好かれたい
芝生 ....
ぼくたちはもう
損ばかりして生きていこうよ。
二頭のかばが
インダスの河辺に大きくよりそい
美しい夕焼けをみた。
たかる蝿さえ静かになった。
はなれていくひとびとの足も止まった。
....
あなたが大人買いした
その食玩達は
誰もが寝静まる真夜中
遠い国の鳴き砂に耳を澄ます
肺の奥まで吸い込んだ
着色顔料の青色は
どこまでも鮮やかで
いつまでも少女の心と身体を蝕む
....
恋って苦いもんだ
良い意味でも
悪い意味でも
胸が痛む
思い切ってあの人に告白してみたものの
結果は言うまでもなく玉砕
当たって砕けろと言うけれど
それは他人事だと思ってるだけ
....
最近魔王はテレビを見ている
テレビの前で「武勇伝!武勇伝!」と言ったり
「フォー!」と奇声を発したりしている
どうやらバラエティ番組が気に入ったみたいだ
「笑わなければ始まらんぞ」
....
ぱちぱち
ぱちぱち
傘に当たる雨の音が
いつもと少し違い
メールを打ちながら歩くのを止め
頭をもたげた
23時。
ひとけのない夜更けの住宅街
濡れて黒くひかるアスファル ....
20日過ぎたら
返済の期日やよってに
わし、どうも参る
奈良の支店云うたかて
あら、中央の息かかっとるさけな
組合の圧力でわ無理やん
斉藤の不倫
三田の祈祷
東京の凄いんはそこで
....
嘘をつかない人
きっとあなたも何か持っているでしょ?
嘘につかれた人
きっとあなたも何か持っているでしょ?
ぼくね、しってるよ、そらのいろ。
目には見えな ....
苛々する
テレビの音に
他人の声に
苛々する
ピアノの音に
明日の事に
苛々する
苛々する
苛々する
苛々する
ムカつく
ムカつく
あぁ、ムカつく
最近荒ん ....
目を覚ますと
外は あめの ドレミ
冷たい雨が
沢山の音符を
綴りながら
窓ガラスを つたってる
遠い ふるさとの ゆめ をみた
あの頃 語った 「夢」は
....
逢いたやあなたと浜千鳥
緋と思しき爪折れは
叶わぬ侭の夢吹雪
いつかなりたや恋女房
待てど暮らせど来ぬ文を
遠い都と香り立ち
揺れる簪 手の鳴る方へ
棗に忍ぶ 恋は霞と
....
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