花氷
草野大悟2

とけてゆく
森の、
やわらかな落ち葉のうえに
ゼリー状のものに包まれて、
ふるふると
産みおとされていた
ことば。
 ( しんでしまう

夏の中に立っているきみ
、と
氷のなかの
ことば。
 ( とけてゆく



自由詩 花氷 Copyright 草野大悟2 2015-08-14 00:14:56
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