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暮らすように歌う

寒ゼミの最後の声が
あかるいよるの雲の腹の
内側であふれている

世界ということばがあまくかじられて
「明日死ぬかもしれない」と
しろい猫が鳴き
び ....
 
せまい部屋の
小さな飯台をかこむ
家族がいる
いつもの朝だった

祖父はよく
僕のおかずを間違えて
食べた

だれも
気づかない
静かに人が食べる
音だけの
朝がつづい ....
 


君のみどり色のところを
ぜんぶ
静かにしてしまおう

僕たちのゆびさきは
それはきれいな舵だ
このすこしの世界では
なくこどもと
あくたの色はもう見えない
ただ
朽ち ....
国道を南下すると
海がひらける
それは
わかっているつもりだった
潮の香りがしている
目を細めて見つめている

+

波打ち際で
砂をかく
砂をかくと
掘り起こされてしまう
 ....
動物園でしか見たことのない獣の前で
動物園でしか見たことのない夢を見ていた
あれがニンゲンのコドモだと
舌うちされたのを覚えている
そうあれは
舌のある獣だった

消費した肩で
かつて ....
鳴き方を忘れた
紙の羊の代わりに
今日は僕が
鳴いているらしい

窓の外には
長方形のホテル

清掃局の車が
積乱雲を
斜めに横切っていく
 
 
日常にあふれる音の数だけ
日常は動き続けていることに気づく

それが小さな虫の音や
少女が練習するフルートの音色だったり
どこかの家族の会話だったりして
そんなかすかに聞こえてくる音に安心 ....
食事を始めた 
一口目に 
山盛りポテトフライの皿の 
隅っこにのせられた 
パセリを食べる 


噛み切れない小さい葉達が、苦かった。 


今日も世界の
あちらこちらの食卓で ....
彼女はシャワーを浴びながら歌を唄う
水の流れに乗せて悲しい歌詞を
まるで日曜の午後のようなのどかな声で
でもどこか切実に聞こえてしまう
すごく心地よいのだけれど
 ジーンズはベランダにぶら下 ....
すき。ということばを頑なに使わなかった時がありました。

七月の夕暮れ。ひとしきり降った雨の上を歩いていました。

貴方を捨てるとか、愛を叫ぶことができないとか、そういった話ではないのでし ....
「オクターブ」という 
ぼくの素敵な詩友の本 

表紙を照らす 
オレンジの陽だまりが 
不思議な熱で 
夏風邪に冷えたぼくを 
温める 


頁を開くと、追悼詩。 


若 ....
誰もいない路地裏の街灯の下
空を見上げて呟く
少女 一人
星も月もない夜に
膝を抱えてうずくまり
火照った脈を測りながら

忘れ去られた夢を食べながら
獏は大きくなった
誰も望みもし ....
彼はもう夢の描き方を忘れてしまった
自分で生きることを忘れてしまった

流されることの気楽さに慣れてしまった
痛みをまぎらわす悪戯に慣れてしまった

彼はもう夢など描かないと思っていた
 ....
 

なにしろのろわれた生というやつだ

男文化へとへと
君のねーちゃんは
「男だってよ」の電話に
ぎゃんこぎゃんこ泣いたんだぜ
蝉がないてた
ねーちゃんもないて
あんちゃんたちは ....
 
採取した指紋が
すべて蝶になって
飛んでいった
 
鑑識係の実家では
今日も一日中
雨が降ってた
 
妊婦がひとり
味見をしている
長い休みの
か細い台所で
 
何しに来た?
って
ぶっきらぼうに
訊かれて

機械みたいに
サイトシーイング
って応える

観光と書いて
サイトシーイング

笑える

遠い遠いところから
光を観にきま ....
コンタクトレンズを
眼球に沿わせて
違和感のない時間が
つづいています

味方の夏がよく見える
快音の空の
むこうは見えないけれども
あの弁当の中からたくさんの手が食料を求めていた。
僕は肥後刀をとりだして、これを切りおとして、弁当にして食べた。
とてもゆかいになってマンガの主人公みたいに
足を何本にもふやして走り出した!
 ....
雑踏のあちこちに
発生する
ポップな電子音

それぞれの手のひらの中
ぽろぽろと
カラフルな想いをつかまえる

まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけた
ねじれた言葉が小窓にな ....
あのさ
君にはずっと黙っていたんだけど
実はね
僕は土星人と暮らしているんだ
あっ
いつものつまらないジョークなんかじゃないよ
それと
僕はたぶん正気だから心配しないで
えっ
ヒ ....
 色彩アラベスク

黒い空 黄色いライト
オレンジの腕 汗は光る
コンパスはあちこちと動き
ベイジュと紫
赤の縁どり

白い球はくるくると舞い
無花果の実は赤し
オレンジの足は地を ....
 なつの朝に
くりかえしくりかえし
泣きながら、うまれる
声と声と声が
遠くの地球
むこうにしろいくも
横ばいに漂う

 わたしたち
くりかえし生まれて
体操して
朝の匂い
 ....
茶屋に入って
煎茶をすすりながら
巨大な水圧

あぁ
とため息をつくと
どどどどと落ちていく

やあばんつぁん
どっからきたの
山形か。近いね
粒を
クリックすると、水滴

水滴を
クリックすると、水溜り

水溜りを
クリックすると、海

海を
クリックすると、海にいた魚

魚を
クリックすると、鱗

鱗を
 ....
失われるものなど
なかったかのように、ここ
では
きみに
味方するものはなく、ただ
運ばれていくためだけの時間のみ
が残されて
いる、途切れて
いる、失われるということ
自体 ....
夏の青空にサナトリウムの白い壁が
セラミックナイフのように突き刺さる
静脈に流れる爽やかな風を感じるように
鉄格子の越しのひこうき雲は流れて
エアコンの室外機からの水溜まりに太陽が
反射して ....
玉川のほとりで
豪華客船が座礁し、
1組のカップルが愛をささやきながら、
女のほうは沈んでいった。
深さ50センチの川で なぜ


長らく疑問だったが、
僕は今日職安にいった。
ドラ ....
新聞屋が朝刊を持ってきたけれど
鳥がやってこない
鳥がおりてこない
待っているのに

{ルビ魂=たま}呼ばいのやりかたがわからない
どううたったらいいのかわからない
岸の向こうには駅があ ....
 
馬にまたがって
本を閉じる
栞をはさむのを忘れたまま

目の前が揺れてる
馬とともに
風とともに
新しい物語がはじまる

馬をおりると
手料理の皿を持ってる
あなたが
あ ....
一日の仕事を終えて 
家の玄関に入り 
靴のつまさきを揃えて置く 

また新しい陽は昇り 
玄関を開いた道に 
うっすら滲む 
涙の跡を辿ってゆけば 

渇いたところで誰かを 
今 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暮らすように歌う/クガツ- モリマサ ...自由詩2308-8-13
暮らすように歌う- 小川 葉自由詩13*08-8-13
ぺぱみんとあいす- 縞田みや ...自由詩10*08-8-13
海のアルバム- 佐野権太自由詩17*08-8-13
空中- 佐々木妖 ...自由詩6*08-8-13
ペーパーシープ(鳴き方)- たもつ自由詩608-8-13
「暮らすように歌う」- ベンジャ ...自由詩5*08-8-13
パセリ達_- 服部 剛自由詩1708-8-12
暮らすように歌う- 木屋 亞 ...自由詩2*08-8-12
夏のしずく- かんな自由詩9*08-8-12
ジムノペディ_- 服部 剛自由詩10*08-8-12
調律師と靴紐- 紫音自由詩7*08-8-12
「夢の描き方」- ベンジャ ...自由詩3*08-8-12
録音- 縞田みや ...自由詩3*08-8-12
ペーパー・シープ(休み)- たもつ自由詩308-8-12
観光- 大覚アキ ...自由詩408-8-12
ありがとう- 木葉 揺自由詩3*08-8-12
物語に_僕は中で- パラソル自由詩1*08-8-11
ゼリービーンズ- 渡 ひろ ...自由詩21*08-8-11
告白- nonya自由詩6*08-8-11
色彩アラベスク- 生田 稔自由詩9*08-8-11
なつの朝- 唐草フウ自由詩16*08-8-11
秋保大滝- 構造自由詩208-8-10
(←写真クリックで拡大)- RT自由詩408-8-10
_- こもん自由詩508-8-10
盲目の夏- 皆月 零 ...自由詩6*08-8-10
玉川のほとりで- パラソル自由詩2*08-8-10
朝のたべもの- 佐々宝砂自由詩3+*08-8-10
- 小川 葉自由詩208-8-10
明日の道_- 服部 剛自由詩3*08-8-9

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