すべてのおすすめ
 
 
まりが
はずんでいる
えきのホームで
けいたいでんわを
いじりながら

まりが
でんしゃにのる
まんいんでんしゃに
おしつぶされそうに
なりながら

まりが
ころ ....
眠りの城に密かに隠された王女のように
すべては噎せかえるほどの薔薇の足下に

水たまりの中でひねくれた針は不規則に
まだらな時をゆっくり刻む

ひとひら、あるいは幾千枚
モノクロームの雨 ....
マルゲリータ

シーザーサラダ

マンゴープリン

おそろいの指輪

おなかいっぱい、やわらかな夜
  

二番煎じのお茶が
案外おいしかった とか
立会川からの車窓に
富士山が見えた とか

そういうことで
日々が過ぎてゆけば
あのひとも
泣かずにすんだのかな

ときどき
 ....
黒猫は廊下に佇んで、
じっとこちらを観ている。

部屋の中にいても落ち着かない
餌をくれてもあまり食べない

探し回る 探し回る
自分の目が開く前から
抱いてくれた母親を

不 ....
父のためにメザシを焼いている。
メザシから出てくる
もうもうとした煙

父のためにメザシを焼くなんて
つい最近までは
思いもしなかったなあ
留守中の父が戻ってくるまでに
焼いておいて差 ....
日曜の朝早く 
研修に出かける君が 
遅刻しないか心配になり 

僕も6時にセットした 
目覚まし時計の鳴る音に 
寝ぼけ{ルビ眼=まなこ}で身を起こし 

モーニングコール代わりの  ....
廊下に立っていなさいと怒鳴られ
私と隣りの席のこんちゃんは
はっと青ざめ しーんとした教室を出た

社会の授業で地図張をひく練習中
いろんな場所を見ていた私達は
すっかり楽しくなって
あ ....
青い便箋に綴られた 
君の手紙を読んでいたら 
背後に置かれたラジオから 
Moon River が、流れた。  

君のお父さんに書いた手紙と 
僕のつくった詩集に 
想いを震わせた君 ....
図書館前は池になっていて池の中に鯉が住んでいる。

何年も公共施設の一部として生きてきた鯉たちは、
人の気配を感じると、一斉に池のふちに近づいてきて
ぱくぱくと口をあける。
陸の子供は何かあ ....
この3週間
あたしは
貴方から離れなかった

出張の時以外は


南の部屋で打撃を受け
北の部屋へ泣きついた

さらけ出す
情けない みっともないあたしを

ごめんなさい
 ....
金物屋のひさしは低く、店の奥行が薄暗き影を曳いている。
看板に金物屋と称してはいるが、店には鍋、ボウルやらと一緒くたに
タオルにモップ、ティッシュ、それにエプロンといった日用品が
一通り並べられ ....
 
 
むぎわらぼうしをかぶって
うみにいったまま
かえってこない
あのなつのひのかぜ

まっくろにひやけして
かえってくるはずだったのに

ぼうしには
なまえがかいてあるので
 ....
あなたはわたしに「ななし」と名付けた
それ以来わたしは薄い皮膜を漂っている小さな虫。


光らない星、開かない窓、結ばれない紐、濡れない傘、
ない。ない。ない。ということでしか ....
風邪を引き発熱
いつもの常用薬を取りにいけない

本人でなくては
許可がでない薬

1日目なんとか
パキシルを残して
抗ウツ剤1錠で乗り切る

2日目 パキシル1錠のみ服用
風邪 ....
ディスクユニオンを出る
暗い夜空に街灯が光る

ニュートラルな気分
家に帰ろうと歩を進める

風が頬を撫でる
その事実をただ受け止める

無機質な心地よさ
生きている/それだけしか ....
 
 
そらに
くもがうかんでいる

いつかのきゅうじつにみた
あのくもと
おなじようにみえるけど
あれはあれで
しごとをしているのだ

いつまでも
くもでいられるように
い ....
誤解されて

ひとの役に立てなくなるようなとき

この詩を口ずさんで

しずかな気持ちになるのが好きです

脱力して

まるではだかで抱き合うように

お喋りしながら

ま ....
 
冷たい直線が
流れていく
今日は朝から
ろれつが回らない、
白い紙へと
その先に長く続く
生物の住めないプール
それは時計にある
二つの瞳孔
人が唇を触りながら
ゆっくり ....
 
 
深夜帰宅して
一人で遅い食事をしていると
ふと封が開けられないままの
なわとび縄を見つけた

息子がなわとびが苦手だから
ある休日
百円ショップで買ったものだった

次の ....
 
 
帰りのバスの中で
母と娘と思しき二人が
楽しそうに童謡を歌っている
曲名も忘れてしまったし
所々歌詞も覚えていないけれど
一緒に声を出さずに歌ってみる
 
他に何もない停留所 ....
鳩の純白に葬られた19の虚空
。その3つ

 月曜の街の2ペンス
 巻頭「ラ・ネージュの鎖環」
 It's not my pigeon.(わたしの知ったことではない)


鳩の純白を凌 ....
峡谷を越えると
静かな瓦屋根の風景だった
懐かしい味噌汁の匂いがした
ああ、そうか
もう冬になるんだ
木が無口だ
迷路のような路地裏を抜けると
君の家がある
赤い屋根の洋館で
君はピ ....
私を愛する{ルビ瞬間=とき}
一滴の涙はあなたの頬を伝い 
ラファエルの描いた 
天使になる 
いつやって来るかも知らぬ 
嵐を恐れたところで、始まらない。 

夫婦というものは 
四つの瞳でみつめたものを 
二つの口で語りあい 
四つの手を重ねて 
一つの心で、祈るのです 

 ....
{引用=


硝子をつたう小径に
痛みは流されて
遠い海に向かう


曇天の淡い輝きの下
たゆたう調べに 今日も
あなたを浮かべてみる




想像でしかなかった白い肉体 ....
白い旗をふっている人間がいて、
黒い旗をふっている人間がいない。
白いかごをゆすっている人間がいて、
黒いかごをゆすっている人間がいない。


大きなものに、小さなものを入れて、
明るく ....
ボタン
押す
みたいに
泣くんだ

指に
十字架が
横倒しに
なって
彫られてる

おたんじょうび
おめでとうって
いわれるの
いやか

おたんじょうび
おめでとうっ ....
地上に出た途端、甘い香りに頬を撫でられて泣きそうになった。

もう金木犀の季節も終わりだろうかと思っていたから、不意打ちで嬉しかった。
夏の、花火のような空気から、秋の涼しく透き通った風になるま ....
雨に流された街は、
洗礼を受け
軽妙なステップを踏む猫が
聞き覚えのある昔の歌を
口ずさんでいる
 

秋はもう病んでしまっていたのです
倒れたショウカセンは、
( どんな英語の綴り ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 小川 葉自由詩310-10-29
薔薇と睡眠薬- さつき自由詩210-10-28
ひといき- さつき自由詩4*10-10-28
薄幸と的- AB(な ...自由詩310-10-28
入院- ……とあ ...自由詩11*10-10-28
メザシ- ナカツカ ...自由詩9*10-10-27
君に贈るテレパシー_- 服部 剛自由詩210-10-26
たて_と_よこ- 砂木自由詩10+*10-10-24
Moon_River_- 服部 剛自由詩3*10-10-24
カメラチック・ワーズ_#3_-_図書館前- 佐倉 潮自由詩110-10-24
眠り薬- 森の猫自由詩5*10-10-23
カメラチック・ワーズ_#2_-_ひさしの下- 佐倉 潮自由詩110-10-23
麦藁帽子- 小川 葉自由詩210-10-23
異子。亜子。- 手乗川文 ...自由詩19*10-10-22
たった4日で- 森の猫自由詩5*10-10-22
シンプルな瞬間- kauz ...自由詩6*10-10-21
理由- 小川 葉自由詩110-10-21
八木重吉の『雨』- 吉岡ペペ ...自由詩710-10-19
副題- たもつ自由詩1210-10-19
白い手- 小川 葉自由詩510-10-19
喫煙- たもつ自由詩810-10-18
CSS_level_19- 乾 加津 ...自由詩4*10-10-18
蠍座の町- 真山義一 ...自由詩1310-10-17
天使ノ絵_- 服部 剛自由詩310-10-16
夫婦ノ樹_- 服部 剛自由詩410-10-16
秋の雨が- まどろむ ...自由詩6*10-10-16
ロックンロールミュージック- クマクマ自由詩110-10-15
リー- イシダユ ...自由詩410-10-14
流れ- さつき自由詩210-10-14
Cloudy,14℃- 月乃助自由詩20*10-10-14

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