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ガードレールに捲きついた
細い蔓植物が雨にたたかれ揺れている
雨はそれほど強く降っていた
たぶん汗なのだろう、額から頬にかけて液体が流れ落ちている
さらに背中は液体で飽和され
まるで別の ....
俺が死ぬと生態系が崩れる 夕陽の照り返す ビルの窓ガラス
夏の短い影と熱風を通りに落とす
古ぼけたビル群
短い窓から覗く疲れた顔
またぞろ老人が吐き出される。
ビルの彼方には夕焼け雲とスカイツリー
決まった時刻にぞ ....
幼い子供達とはあまり遊んだことがなかった 家のローンがのしかかっていた

人生でもっとも不要なもののために 一番大切なものをないがしろにしていた

時代の風は遥か家族の上空を吹き過ぎて行ったさ ....
心臓がゆっくり動いている。
ゆっくりすぎる。
こういうのを徐脈というのだと
知識としては持っている。

目の前が白い。
何も見えないほどギラギラと白い。
白いがこれは眼前暗黒感に変化する ....
真夜中の校舎がいきなりスライドした。

なんのことかわからなくて目をみはる。
見覚えのある建物はすでにそこにはなく
見たことのない建物がそこにあった。
そこに行かねばならないとわかっていたの ....
土曜日の午後
コーヒーショップに子象が入ろうとしたが
ドアに胴体がはさまって
そのまま動けなくなってしまった
店の外から象使いの少年と通行人が
しっぽを掴んでエイヤッと引っ張っている
 ....
変わらない日なんてない
水溜まりは乾き
草は地面を覆う
飛ぶ鳥は雲を追い
日は速度を落として沈む

変わらない日なんてない
日記は二日で書かなくなり
アルバムは途中から白紙のまま

 ....
死体って本当に動かないんだ
父さんの死体は 父さんと言っても動かず
とても不思議だった

死体だけども 父さんと変わらずに呼び
唇を水に浸した綿で拭いたり
保冷剤を取り替えるのを 成る程と ....
産まれたときにきっと
何かの試験に落第した僕は
その試験に合格していたら
そもそも存在することすらなかったはずだ
今日も僕は生きていくために
右手に落第し
脳髄に落第し
血液に落第す ....
LDだの、ADHDだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に 世間は余計な名前を被せたがる
だけど お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上 e が入る
 ....
プロペラから
風が生まれる
その中心を
つかんで
風を止められるかどうか
幼いきょうだいが
度胸だめしをしている

扇風機の首振りボタンで
風を分けあって
涼と熱を共有していた
 ....
これは 泡なんですよ
基本的に 空気ですから

その中へ 飛び込むって事は パラシュートの浮き輪無しで飛行機から地面へ飛び降りる様な事だったとは気がつきませんでした

浮いて来ませんよ
上 ....
堪忍袋は秘かに膨らんでゆく それはとある場所に隠匿されて 利用者を待ち続けているのだ

堪忍袋はいろいろな人間模様を呑み込んでいる 巨大な袋は今にも破裂しそうだが

秘かにその聲を聞いてみると ....
ねたかなあ

ねたら

いい気になって

とくい顔になって

らくになってくれたら

いいなあ


あなたを想ってした

あなたの名を

たくさん呼んで

からだ ....
それからもうずうっと、
憎まなきゃいけないっていう

呪いにかかった。


ほら見てえ、
日曜日で、
空が青い。

こんな日もあったかも。
でもその頃はまだ、少し肌寒かったか ....
星からおちた小さな人が 走る
走れることが ただ 嬉しくて
他の子たちが小さな人を 追いかける
笑いながら走っているから 追いかけたくて

星だったころだって 走っていた
回れ ....
どんっ ど ど どん ぱっ ぱら ぱらぱらっ
どんっ ぱらぱら


時計の針は 七時半

「そろそろ、はじまるころだものね」

どぉん どど どっ ばばばっ ど ....
なんだかね 熱いわ、すごく。

なんだかね ふわっと、するの。

体のこのへんが ふわっと、するの。


じりじりなるような アスファルト かげろうも泣くような アスファルト
 ....
 
 
おかねがなくて
じかんもないひとは
いつもおこられてるみたいだ

おかねがあって
じかんもあるひとは
いつもおこってるみたいだ

またせるひとと
またされてるひと

 ....
君と棲んだアパートを壊す重機の名前がわからない 愛は心臓ではありません
ひと刺しくらいで死にません
悶え苦しみ血を流し
こと切れるまで幾日も
血が乾くまでに幾月も
断末魔のその姿
もとに戻るには幾年も


愛は蛙じゃありません
 ....
僕はロボット 1953年生まれだ ガラクタを適当につなぎ合わせてできている
だが僕の父は天才科学者ではなかったので かなり杜撰な構造だがなんとか生きているさ

僕が生まれたのは三丁目の夕 ....
ラウンジの女の子が

ハナミズキを歌っている

男のとなりで

ハナミズキを歌っている


君と好きなひとが、

女の子がそこを歌うとき

ふたりは軽く触れ合っている

 ....
誰にも必要とされない仮面をかぶる 問【食べ物を残すと祟られるのだろうか】
答【ライオンに きいてみました】

ライオンとして 食べ残しは ハイエナにあげました
すてきな死肉でしたが ハイエナは かみさまに感謝したでしよう
先 ....
(波が、足もとで。)

うまれたばかりの波の子らが
ころころと笑いあう
くるぶしの
ちいさな砂が
星のかたちの足あとをつけながら
ひそやかにのぼってくる
ふくらはぎの

わすれてし ....
生まれた家よりも
外での暮らしが長くなると
前世のことのように思えてくる

たしかに今
それはあるんだけど
幻に見えてくる

今度のお盆は
最後の帰省になる

これで ....
   象

ふるさとの草原も夕日も君は知らない。君の母親も父親もふるさとを見たことが無いからその広大さも見事さも話に聞いたことすらない。そこに憧れることもなく、ただ与えられたスペースを歩き与えられ ....
誰でも救われる訳では無いけど。

でも救ってくれたあなたは、
あと少しで炎が消えそうに
揺らいでいます。

幼いわたしは坂に向かって開かれた窓から
あなたの名前を呼びました。
親があな ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
amaoto- 山人自由詩5*13-7-25
俺が死ぬと生態系が崩れる- 北大路京 ...自由詩1513-7-25
参院選の結果を踏まえて- ……とあ ...自由詩8*13-7-24
家族の肖像- 梅昆布茶自由詩1213-7-24
_深夜一時、心地よくない秘密めいた場所にて- 佐々宝砂自由詩213-7-24
ほむらやまい- 佐々宝砂自由詩513-7-24
あんた誰?- 壮佑自由詩25*13-7-23
変わらない日なんてない- 小原あき自由詩10*13-7-23
わたす- 砂木自由詩18*13-7-21
試験- 葉leaf自由詩213-7-21
マリはマリなのだから- 夏美かを ...自由詩40*13-7-21
【凪】詩人サークル「群青」七月のお題「風」から- そらの珊 ...自由詩2013-7-21
滝壺のなかで愚痴を言う仙人- ぎへいじ自由詩10*13-7-21
堪忍袋- 梅昆布茶自由詩613-7-21
ねたかなあ- 吉岡ペペ ...自由詩313-7-21
道の真ん中に小さな靴下が落ちてる- なかうち ...自由詩313-7-21
星からおちた小さな人- るるりら自由詩17*13-7-20
はなび_ふる- カンナ自由詩5*13-7-20
げこうじかん_と_なつのみち- カンナ自由詩2*13-7-20
よぞらのおかね- 小川 葉自由詩313-7-20
君と棲んだアパートを壊す重機の名前がわからない- 北大路京 ...自由詩1013-7-19
ひとつの愛の死- ただのみ ...自由詩21*13-7-19
昭和ロボット伝- 梅昆布茶自由詩1013-7-19
ハナミズキ- 吉岡ペペ ...自由詩613-7-19
誰にも必要とされない仮面をかぶる- 北大路京 ...自由詩613-7-18
食べ物を残すと祟られるのだろうか- るるりら自由詩11*13-7-18
七月砂丘- 佐東自由詩8*13-7-18
- 小川 葉自由詩913-7-17
動物園(2)- Lucy自由詩19*13-7-17
姉弟(してい)- ……とあ ...自由詩19*13-7-17

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