すべてのおすすめ
私はクッキーを焼きたい
できたての甘い匂い
サクサクの食感
それだけで幸せになってしまうような

自分の懐かしさを受け継がせるかのように
子供に甘いクッキーを食べさせてあげたい

それ ....
ラムネのビー玉を
半分あげるの、と鳥かごに入れて
じっと様子をうかがっている
握り締めたもうひとつには
何が映っているの

+

冷蔵庫の隅に
食べちゃだめ
と念を押されたりんご飴 ....
裏木戸を開けると
ひぐらしがないている
あの木の下
薄暗い桜の木の下で


闇間に鼻緒が見えている
そり返った白い足の指が
細い脛が折れそうにのびて
あの時もひぐらしがないていた
 ....
スガイは或る貧しい村の生まれである
彼は五人兄弟の長男で
下は四人とも妹であった

スガイは十歳のときに夢を見た
光り輝く犬が お前は医者になれ と言う夢であった

スガイには両親が居な ....
音の闇があり
むらさきがあり
白い泡を染め
闇を抜ける


夜の会話が屋根を歩き
窓から入り
まばたきに驚き
再び出てゆく


夜に咲く花と脇道
小さく手を振る気 ....
一粒一粒を
じっくりながめて行くと
一粒一粒が
独立した岩石であることに気付いた土曜日


砂漠化の影響は都会にも広がっている。
あなたの近所にも小さな砂漠がある。名を砂場という。

 ....
 
家を
ぼだされだ
わらしが
わらしでなぐなるまで
泣ぐ声が聞ごえだど

おめは
山がらひろってきた
わらしだがら
ほれ、見れ
この柱さ傷がある
熊の爪あとが

オドは言 ....
なぜにこんなに空が美しいのかとか そういう
ことを考えている、ぼんやりと、なにげなく、
どこへ行くのだろうとか、どこへ帰っていくのだろうとか、
たましいはいったい何なんだろう、とか考える おなか ....
もっとあなたを見せて
ねえ 写ってる? ここに 写ってる?

拡大してみても
ただのあなたしか見えない

見えない(見える
見える(見えない
見えない(見えない

性格をよく表して ....
 
子鬼が
ざくろの実を食べた

僕はひとり
校庭で体育座りをしている

世界が夕暮れていく

どこかでまた
朝焼けをつくりながら
 
海の肉を食べたら
液体の味がした
フォークとナイフで切り分けようとしたら
テーブルが水びたしになった


海の肉を食べたら
口の中が青くなった
口中に水平線が広がり
のど奥に海底が生 ....
暖かくなると頭に何か湧いている人が出る
とはよく聞くが
暑くなると いっそう頭が釜茹でで
どうでもいいようなことばかりを考える
むしろ思考停止
蛙の輪唱 蝉の輪唱
いや 蝉は臨床
釜茹で ....
マジにミラクルがもうすぐそこをとおるのがわかる

おれたちは
どこに浮かび上がり、
どこに染み込んでいくんだろう

真昼のみずあび
世界で一番きれいな
ひかりのうでが砂をい ....
キツツキがキツツいている
キツツかれた木は
最初だけ驚いて
すぐに
キツツかれることに
慣れてゆく

キツツキは無自覚に
キツツいて
気が済んで飛び去った
インドの人は、眠る前に必ず牛乳を飲むんです
と、先生は言って笑った
まあ、日本人の場合は
摂りすぎると下痢してしまうんですけれど
これは体質的な問題で


別れ際
先生は、右手をひらげ ....
ドクンドクンと
音がして

ゆらゆら この身を
光らす羊水

私の中の躍動は
彼女の鼓動と
重なる夢を見続ける

広大な青空は
昔、海だったことを
思い出し  ....
 
命と
命ではないものが
同じ重さで
釣り合ってる

木陰で呼吸しながら
人はもっと
賢く生きていけた
 
午後、砂利道は続く
消しゴムでは
届かないところへと
 
カレンダーに埋まった部屋を捨て
ベランダの柵に腰掛け
昨日から漏れてくる声と対話する
ずいぶん意見の合うやつだ
好きな食い物が一緒だし
口癖もどうせだし
財布の中身もよく似てる
大抵俺の ....
猿の姿をした雲が 
夏の夜空をゆっくり流れる 
胸の雲間に 
今にも満ちそうな月を 
光らせて 
さようなら、
がこぼれたときに
ついた足跡が泣いている様で

ダンボールから、のぞく
空の目は
ただ無色の息を吐いていた



寄ってらっしゃい
見てらっしゃい

時間に置い ....
「幸」という文字を 
鷲づかみしようとしたら 
いつまでたっても 
この手は空を切りました 



全てを手放し 
両手をまあるい皿にしたら 
今までよりも「幸」の文字が 
くっき ....
宇宙は水飴色です
ゆっくりと
ながく
{ルビ湖=うみ}に似た時間の中で
シクリと微笑んで
星は甘い時間を漂っています
例えば恋人のこととか
例えば死んでしまったこととか
そうして
い ....
美しいものをめでる
心のゆとり
育てる喜び
待つ楽しみ

花を愛する
水をやる
暑さ寒さから守り
鉢を変える

蕾がふくらみ
いつ花が咲くか
楽しみに待つ
香り高き花たちよ
 ....
魂ヶ崎 


たましいがさきで会いましょう 

希望の岬で会いましょう 


あなたが飲んだ、その泥までも
あなたが裂いた、その腹までも 

すべてを洗い流した場所へ
 ....
彼女の歌はどこでも聴ける
初めて会ったとき
彼女の肩には音符が乗っていた
飼っているの、と
なんでもないことのように話してくれた
触れると柔らかくて
すぐに歌いだした
それは彼女の唇から ....
毎日が閉じ込められて過ぎて行くので
こんな時は元気のいい男の子にあこがれるものです

彼のポケットに入って
やぶけた穴から外を見てみたい
木登りやブランコ、くさっぱらに寝転がって
空を眺め ....
暮らすように歌う

寒ゼミの最後の声が
あかるいよるの雲の腹の
内側であふれている

世界ということばがあまくかじられて
「明日死ぬかもしれない」と
しろい猫が鳴き
び ....
 
せまい部屋の
小さな飯台をかこむ
家族がいる
いつもの朝だった

祖父はよく
僕のおかずを間違えて
食べた

だれも
気づかない
静かに人が食べる
音だけの
朝がつづい ....
 


君のみどり色のところを
ぜんぶ
静かにしてしまおう

僕たちのゆびさきは
それはきれいな舵だ
このすこしの世界では
なくこどもと
あくたの色はもう見えない
ただ
朽ち ....
国道を南下すると
海がひらける
それは
わかっているつもりだった
潮の香りがしている
目を細めて見つめている

+

波打ち際で
砂をかく
砂をかくと
掘り起こされてしまう
 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13148)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私はクッキーを焼きたい- さとう  ...自由詩10*08-8-19
夏の残り火- 佐野権太自由詩18*08-8-19
日暮れの家- 石瀬琳々自由詩26*08-8-19
スガイのこと- 吉田ぐん ...自由詩2008-8-19
時と夜- 木立 悟自由詩1608-8-18
砂のある風景- パラソル自由詩1*08-8-18
小熊とわらし- 小川 葉自由詩408-8-18
なぜに- 渡邉建志自由詩308-8-18
(←写真クリックで拡大)- そらの  ...自由詩5*08-8-18
ペーパー・シープ(夕暮れ)- たもつ自由詩708-8-18
海の肉- パラソル自由詩4*08-8-17
空蝉- 紫音自由詩1*08-8-17
宝石- モリマサ ...自由詩1708-8-16
キツツキ- 木葉 揺自由詩4*08-8-16
ナイトキャップ- れつら自由詩408-8-15
空のさかな- さくら自由詩5*08-8-15
ペーパー・シープ(命など)- たもつ自由詩608-8-15
三連目- 佐々木妖 ...自由詩4+*08-8-15
猿の魂_- 服部 剛自由詩708-8-14
ごあいさつ- こばんね ...自由詩15*08-8-14
幸せの文字_- 服部 剛自由詩508-8-14
溶ける海- フクロネ ...自由詩16*08-8-14
美しき花たち- ペポパン ...自由詩6*08-8-14
たましいがさき- わら自由詩20*08-8-14
暮らすように歌う- 小原あき自由詩11*08-8-14
退屈な暮らし- 西日 茜自由詩18*08-8-14
暮らすように歌う/クガツ- モリマサ ...自由詩2308-8-13
暮らすように歌う- 小川 葉自由詩13*08-8-13
ぺぱみんとあいす- 縞田みや ...自由詩10*08-8-13
海のアルバム- 佐野権太自由詩17*08-8-13

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