すべてのおすすめ
ピキッと入った 切れ目が
縁の切れ目と 呟いて
円形の 筒を 見詰める
堆く 積まれた 其れは
彼方迄 伸び
留まる事を 知らない
トクン トクン
この 心臓を
赤い 血液が
....
『腕』 あおい満月
しかくいまちの
しかくいまどから
しかくいそらをみている。
陽炎の向こう側を
車が走る
人々はアクセサリになって
街の腕を滑っていく ....
夏の陽射し
猫の影くっきり
耳をぴーんと立て
猫の影くっきり
二匹の影が重なり合う
世界中の地面や壁に
夏の陽射し
猫の影くっきり
尻尾をぴーんと立て
....
{引用=あなたがたはそのふたりを町の門にひき出して、石で撃ち殺さなければならない。‥あなたはこうしてあなたがたのうちから悪を除き去らなければならない。(申命記 22,24)}
古代イスラエルでは、石 ....
美・サイレントをききながら、口パクを真似てみる
「愛が欲しい」とか「すべてが好き」なんてちがうよなと思いつつ
こりもせず、もう一度、真似てみる
*YouTube 美・サ ....
蒸し暑い曇天にカミナリがときどき光っている
だいぶたってから音が聞こえる
町並みが湿っている
湿っている
悲しい気持ちが詰まってくる
戦争と疫病を向こう側に見ながら
....
はじめて見たとき、
歩き方にピンときて。
お互い隠してはいたけれど、
やっぱり同じところが錆びていて。
嬉しくなって、
同じぐらい雨風にさらされて(笑)
同じぐらい錆びついて(笑) ....
怖く無い
たいていのコマンドは
古いユニックスのそれで
歴史的にMS社のアレより古い
そもそも「端末」と言う
考え方は
大人数で一台のコンピューターを
共有しようと言 ....
お岩さんを知っているでしょう
そう四谷怪談のひろいん
江戸時代
牡丹燈籠のお露さんと
番町皿屋敷のお菊さんと
三人で結成した
納涼しすたーず
せんたーでうらめしやをしていた
あのお岩さ ....
仕事のない妖怪が雲を見ている
カムシャフトや「回る部品」
それには細心の指先を施す
ピカピカに磨くが
それは「抵抗軽減」だと
甚だしい勘違いだ
応力集中
それを除くため
傷 ....
愛を語るにふさわしい
距離がある
夢を語るにふさわしい
距離がある
それゆえ
あなたとわたしには肉体があって
ときどき、響き合う
過去も未来も現在も
その伝播のなか ....
月のひかりを浴びながら
つめたくなってゆく
花たちの夏
大樹の枝に
かぜは寄り添って
静かに通過してゆく
静かに
静かに
無かったことになる
命あるものの
頼りなさ ....
太陽は常に西の空へと往きますが
この地球上に立っていると
まるで停まっているようです
花はゆっくり開いてゆきますが
開花はまるで、魔法です
孤児を育てる里親さんは、言いました
「親 ....
親父の血管は動脈硬化で、か細くなり
心もとないこれからの日々を思い
深夜にぱっちり目覚めた、僕は
汗を拭って、身を起こす
今頃、隣町の空の下
親父はすやすや寝ているだろうか?
気が気で ....
割れたスピーカーから朝のラジオ体操
大きく重くやわらかい
三角形のパンの塔を
月あかりの径に倒してゆく
眠りに至らぬ眠り気を
眠りはひとつ抱き寄せる
(ひとつ 嘘をついていますね)
はい パンの塔 ....
天国が火事
放火魔は長い足で
山脈を跨ぎ逃走した
雲の上が赤々と燃えて
天使らはなすすべもなく
もだえている
白い裸体から
滴り落ちる汗、汗
まるでとろける
蝋のように
地上から空 ....
あの日、体のどこかで真夏が沸騰し、けたたましく蝉の声が狂っていたのだろう。
大きくせり出した緑の中で、無心に巣作りをする脳のない虫どもの動きが、この俺をその世界から削除しようと仕掛け ....
食品サンプルを見ながら白米かきこんでいる
生後四ヶ月の娘を朝の5時からあずけれるような
保育所をさんざん探してさんざん電話をかけたあと
少し詩を読んだ
被爆者のケロイドを体に負うことが
物事を理解することではない
とりだ ....
ジョニーは知的障害者
ジョニーに務まる仕事なんて何もない
福祉で食ってるジョニーは大食い
ジョニーは家族の鼻つまみもの
ジョニーには友達なんかいない
そもそも会話が通じないから
だけれどジ ....
昼前に起きた
妻はiphoneをポチポチ
子供は3DSを見つめている
多分朝からこうなのだろう
子供がまだ自転車に乗れないので無理やり外へ連れて行く
大切なDSの時間を奪われ悲しそうな顔 ....
忘れられないのです
満月の夜に
海面が砂金のようでした
星々は だまって それを見守ってました
海蛍です
しずかに群れはじめ
そっと
この足首を
群れの真ん中に沈め
かるく ....
幅わずか20cm足らずの白線に仕切られた世界は真逆の世界
私のわずか右の世界では皆
私がいた過去に向かって進んでいく
私の世界は誰もいない
皆私の右側の世界を進んでいく
まるで私の未来から皆 ....
空港からへ
豪勢なバスに疎らな人々
錦江湾に屹立する桜島が背後から覆い被さる道
雄大な景色が灰色に押し潰される。
逃げるように疾走するバスは異様に速い
闇夜がとんでもないスピードで飛び去 ....
しをかんがえる。
詩をかんがえる。
死をかんがえる。
詩は、
死の鏡
人は死ぬ瞬間に
必ずひとつの詩を残す
*
ぽとん、
グラスのなかの
水に赤い汁 ....
今のところ、
雨漏りバケツ半。
溢れることはない。
自信がある。
長雨は、
天井裏に住んでる奴らの糞塊を
丹念にドリップしてくれる。
「凛子、コーヒー的のが、入ったよ。」
....
大雨洪水注意報
彼女に涙を流させてはいけない
そのあとですごく経費がかかるから
落雷警報
電気ショックで何かが復旧するとは想わない方がいい
普通のひとは死ぬ
落石注意
気がついた ....
四日後
銀の風船を
腰に繋ぎ止め
兵隊はやってくる
ずっと街で
警報器が鳴って
現場の一角で
野次馬が騒ぐも
いそいそと
消防隊は
ホースを巻き上げ
ぼやだったと
笑いあう
....
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