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古い古いソウルミュージックが
ラジオから流れはじめたその夜の
23時
僕は窓をあけ、風を誘い込んで
ノロノロと車を走らせる
マービン・ゲイ そしてマイケル・ジャクソンを口ずさみながら
誰か ....
そこに
風の道はなかったけれど
風を運ぶものはあった
見えない軌跡を引きながら
きみの空中ブランコが接近してくる
渦まく風のすべり台では
空のクリオネたちが目をまわしていた
宙を満たして ....
「急に泣きたくなる」
という設問を読んで
泣きそうになる

つきつめると
あふれてしまうので
空みみのふりをして
「いいえ」に丸をつける

+

淡い花のきもちになって
窓の外 ....
金色の銀杏の葉が
車道の上で
巻き上げられて
流れて
はしる
オートバイの
吹きすぎる
排気に
何か書き込むなら
こんにちはと
さようなら
なんて
テキトーに
誰も聞いちゃな ....
昨日の夕餉は 
友人夫婦と食卓を囲み 
玄米とおでんを食べました 

今日の夕餉は 
繁華街の店で独り 
天丼を食べました 

誰かと食べても 
独りで食べても 
幸福なのかもしれ ....
天性の間の悪さで 
お土産のケーキを買いそびれたまま 
友達の住む秩父まで着いてしまったので 
仲通り商店街をきょろきょろ 
見回しながら歩く 

古い売店の前に 
ぶら下がる 
1本 ....
わたしに幸福を、と
願えることの その幸福を
わたしは いくつも
置いてきた


 たぶん、わたしたち
 水槽のなかに
 生きている

 そこは程よく窮屈だから、
 ぬく ....
 
かくしごとなんて
はじめからなかったはずなのに
生きてると
知られたくないことの
ひとつやふたつあるものでした

できることなら
椅子に生まれて
何も思わずにただ生きて
人を支 ....
夜の暗さ
海の暗さ
そこのあるものの 暗さ

波が
うねりを繰り返し
何度でも打ち寄せる

夜の海
釣り人の
投げた重みが
ふかく沈む

あなたと
指を重む
その温度の確 ....
彼も昔は普通の水辺に住む生き物だった
腹が減ったら飯を食い、身体が求める通りに泳ぐ
底の方から水面を覗いて藻が緑色に透けるのを楽しむような
平凡な日々を過ごしていた

ある日、少年が彼の住む ....
楽しいか? 楽しいだろ?
嘘でもいいから楽しいと言ってみろ
お前が今凄く悩み苦しんでいても楽しいと言ってみろ
俺は人生をクイズ番組のように楽しみたい
問題があるから生きていく
わからないから ....
ジェニ、ジェニ
気楽へ行こうよ
ちっこい僕の車に乗ってさ、
すなはまへ
ゆっくり行こうよ
塩の柱をながめながら
ほら
かわいた気分が
アメリカまで続いている
そこにあるのがどうしてな ....
自分の頭の中の脳がアリの頭のおんなじ大きさになって
私はようやくまともな人間になれる
要するに肥大妄想の中で生きている私は
あれやこれやと
手を出し金を出し涙を私じゃなく両親に出さ ....
押し入れの奥からスパイセット
何十年も忘れていた宝物
指先から煙を出したり
会員バッチがあったり
どこがスパイなんだか

水に消える紙に
鉛筆で名前が書かれていた
小学校2年で引っ越す ....
近頃は青い 空 ばかりで
手を取り
空気を呑みすぎるから
溶媒の温度がいやに 甘い、
見知らぬ思い出のした
初めて恋した少女が肩へはらりと落ちる
けれどその天体が
いまだ世界には 無いね ....
この船は
すばらしく安全だから
お金持ちの人も
貧乏な人も
みんな乗るといいよ

僕らが
永いことかかって造った船だけど
黒い人も
白い人も
乗るといいよ
でも、たくさん乗ると
 ....
なだらかな曲線を描いて
時間が蛇行している
本当は
霧状のものなのに

浮揚している
空虚な意識を投げ込んで

思考は楕円形のひもの上を回り続け
輝きを薄めていく



   ....
「空の字をじっと見て。そらだよ空」
と君に囁く
「うん、みたよ。で、空が何?」
君は面白くなさそう

「パンダの顔に見えない?」
と子どものように笑う僕
「見えるわけないじゃない」
な ....
新しい人が来たので
かじかんだ指を暖めていた子は
背中をまるめてそっと
席を立った

それは
あまりにも静かに行われたので
だれかが席を立ち
新しい人が座ったことに
だれも気づかなか ....
ご飯を食べられないから
せんべいと
ミネラルウォーターだけで
生きてみようと思う
というとあなたは苦笑して
もっとやせるよ
と言うんだった

冗談ではなくて
吐いてしまうのだと話すと ....
胸を小分けにして笑う
そのうち一つに
また今度を添えて
空に指をならす

ひそひそ声が聞こえても
隕石を夢見ても
昇らない場所を守る
私の

手の中で回る軌道
見つめて
後ろ髪 ....
 
おなじ水が
おなじ水のほうへ
ながれてゆくように
僕らは
さかなになりました

僕らはいつしか
濡れたからだで
水辺に立ち尽くしていました

はじめて会った
気がしませんで ....
買い物に出かけた初冬の街角で
あのひとの姿を見かけた
両の手のひらをパンツのポケットに入れ

開店前のパチンコ屋に並んでいた
私の姿に気付くこと無く

他愛も無い夢と引換えに大切なものを ....
命が終わりを迎えたら、雨を降らせましょうねと
彼女は園児の手を引きながら盛り土に
緑色した象の如雨露で水をかけてあげている
園児は鼻の頭を赤くして鼻をすすっている

園児には見えていた
住 ....
人は皆、機関車だ
機関車トーマスなんだ
機関車は前しか見えない
普通の電車のように前にも後ろにも顔があるわけじゃない
人生というレールを後戻りできないんだ
このレールは自分にしか走れない 自 ....
背伸びしてゆく町で

小さな家さえも失くした僕らは

エジプト行きの風に乗って

三日坊主の逃避行 
  
からみついた嘘を
   
口八丁できりさいて  
   ....
その日私は熱を出し、かかりつけ医の待合室で
テレビに映るワイドショーをぼんやり眺めていた
来るまでの道すがら風に体温を奪われ
厚着をしてきたにも関わらず、身体は芯まで冷えてしまっていた
頭はニ ....
朝起きる。
バナナの栄養を信じて三本食す。
西荻窪、西荻窪、西荻窪、西荻窪、西荻窪、と、呪文のように呟き続ける。
そうでないと辿り着けない気がした。

ハーイ!

何を大事にしてる? ....
列車の窓が
長いネックレスのように煌き
横たわって走っている

街はもう影を落とさない夜更け

きみがほら、こころ震わす音楽を
あなたがほら、光り輝く宝箱を

見つけて、染めて、頬を ....
 
あなたと
ともに死ぬつもりになって
恋をしたい
というときの
あなたとは
あなたなのか
あなた以外なのか
そのどちらでもないのか
わからないまま
あなたと恋をしたい
わたしが ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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ながもの_- 服部 剛自由詩308-12-1
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質量、海の- umineko自由詩26*08-11-30
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その瞬間に- 乱太郎自由詩17*08-11-27
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如雨露- 木屋 亞 ...自由詩2*08-11-23
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ブランク_ブランク- アズアミ自由詩308-11-22
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