すべてのおすすめ
もはや泥に塗れた腕しか持たないこの身には
何を望むこともかなわないのでしょう
一つだけ許されるのであれば
ただ
ひとすじの風のように
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間違いたくて最終電車をやり過ごす
日付が 変わった
きょうは
だれに
さまよう
幻想を見るのは自由だと言い聞かす
差し出したものに見合うだけの温度が欲しい
どなたか
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新しい 発見の出来る 場所が 大好き。
拳を 突き上げたように 見える
桑の木かと 思った 存在が
真夏に 長い葉を 垂らして
枝垂れ柳だと
気付ける 瞬間の ような。
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君にみえるように捨て猫拾っている
あそこの靴屋は
きれいなかたちのかなしみを売っている
こどもに蹴られて傷んでいた
ひろいあげて
ショーウィンドウにふたつ
つみかさねた
朱欒の実
黄昏どきは
半透明の落葉とおん ....
人が死ぬということは、
その人と話せなくなる、ということなんだな
当たり前だけど。
とても当たり前だけど、すごい好きだった、ということを
伝えられないことなんだな。
当たり前だな。
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滑り込みセーフ! って言っちゃうあなたって 幸せ
だってね 明らかにアウトだもの
ほら 入口からセーフのアチラが観えない?
「ふーん」
(ふーん )は負 ....
「今日アッキー帰って来るって知ってた?」
「知らない」
わたしからメールをしてみると
近所のマックから
パパにメールをいれたよう
「突然で用意していないだろうから ....
高校生のころから
嫌いな人ワーストテンを
ノートにつけて
楽しんでいる
ずっと
小泉純一郎が
入っていたが
去年ようやく
圏外に去った
と思ったら
最近また
2位にランク ....
おもしろいと思えるものってなんだろう
これほど不確かで 確かなものはない
おもしろいかどうかは 神様にはごまかせない だ け ど
世の中には つまらない芝居 ....
薄紫色の大気はひんやりと冴え渡ってそこにあった
南天の赤がこじんまりと眼の端に映るそんな朝だ
生きることはそうわるくもないさときどき意味のとり方を間違えるだけなんだ
そうみんな生のかけらを交 ....
歪む光
無数の粒子
極限まで集められた音たちが臨界点を超えるとき
女戦士は
降り立つ
ライトセイバーの軌跡に沿って鱗粉が輝く
とらえられない
存在
残り香
薄く しなやかな繊維を ....
月夜以外も気をつけな
積年の情念が変貌するのは
なにものも届かない深い漆黒
ノートだけが友達の少年が生み出したトモダチは
その日動き出した
夢を食い破っては跡形もなく丸めて捨て
先生を ....
がちゃーん と割れるイメージは
ちょっとドキリとするからね
じゃりんこ よりも
ちゃりんこ のほうが
近かった世代
あたしは 若かった
元祖 あたしは 若かった ....
話して怒られ話さず怒られ
愛されても孤独
南から風
そのあと
風が空を押し上げて
秋の空が高くなる
その高い空の下
山は赤く
地は黄金(こがね)
輝く色のグラデぇーション
実りの時を触 ....
ひとかき
ひとけり
その分だけ進む
ひとかき
ひとけり
私の力の分だけ進む
ひとかき
ひとけり
私が今出せる力の分だけ進む
それ以上でも
それ以下でもなく
しなやかで ....
ブームが去ったあとにハマっている
無だけだった
光も音もなにもない世界
始まりはだれも知らない
気の遠くなるような時間だけが流れる
*
今日は平日だが、代休で感覚的には日曜の気分だ
余り良い気分とはいえない
明日 ....
社畜になれる子らを羨ましく見ている
人気があるものを叩けなくなって大人
人生の失敗ポイントが千を越えた
決められた路しか走れない鉄の匣の中に
小さな蝶が迷い込んで、ふいに私は其れを掴んだ。
翅を捥ぎ、手足を捥ぎ、壊さない様に、そっと、そっと、
のたうつことしかできない、木偶を ....
地階の
寡黙な土踏まずから
4階の
華やかな脾臓まで
動脈としてのエレベーターは
人と花束と高揚を
送り届けた
6階の
冷徹な口角から
1階の
大らかなアキレス腱まで
静 ....
ダンシング ジュエリー ミッドナイト
キラキラは 当たり前
ドキドキが 足りないのと キミは泣く
スポットライトを 浴びたって
シャワーを浴びたい 汗だくで
タラリ流れる汗よりも
....
ひとはみな おわりがすきだ
おわらないものはない
それが やわらかなものをひきよせ
ときには むかしに
かつて ほんとうは じぶんは
すくわれていたのだ
という
ささやかなゆめを
....
秘密基地の秘密がもれている
自分のなまえを難しい漢字で当てて書いている
台風も去って
朝焼けが静けさを演出する土曜日
時が少しずつ動きはじめる午前四時半
遠くの方から
いつもは聞こえない
名神高速道路を走る車の音が聞こえる
そろそろ
雀が起き出して朝を歌って ....
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