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はじめて
家族旅行に行った
夜の宿で
そこは二楽荘というんだけれども
楽しいことは
一つや二つどころではなく
三つも四つも
心配など
なにもなかったから
いくらでも夢中にはしゃ ....
  夜の頃
  いよいよ視力を盗まれて 往生する そう幾つもない階段を
  丁寧に降りていく 16,17,18,19,と数えていった
  山の神様が 遠い方からしょっぱい種を飛ばし
  加 ....
埃のように浮かんでいる
幾多ものかなしさを
君の代わりに受け取ります

郵便受けにはそんな毎日以外は
何も配達されない代わりに
仰ぎ見た夜空には
少なくとも名前を呼べる者達が
いくつか ....
今日は地元の祭りだ
うちは農家だからそんな時だけ店を出す
梨やさつまいもやごぼうなんかを売る
そこらの市場の真似事みたいなもんだ

浜の方のおばちゃんと
親戚のおばちゃんと
村のまんじゅ ....

眠れない夜
眠りの水面で
寝返りを繰り返す
眠りを手で掬ってみるのだが
すぐに指の隙間から零れ落ちる
意を決してうつぶせになり
眠りの水面に顔を浸けてみるが
すぐにくるりと仰向けに ....
 
部屋の隅に
部屋の真ん中が
落ちていた

僕だけが
それを直した
 
昨日から渓谷の
セミも鳴かなくなった
 
少しずつ降りだした雨が
いつの間にか粒を大きくして
ぽつぽつと感じられる

私の形を崩さずに
けれど肌を湿らせて
優しく降っているようだけれど
明日に風邪を引かすんだろう

街灯 ....
 
やわらかいものが
やわらかいものに抱かれ
育むものが
育まれたことをよろこびとした
この命の果てにある
未来がまだ懐かしかった頃

時は懐かしく
時はまた経験として
かつて見た ....
僕がみつめるひとはそっぽを向いて 
僕をみつめるひとと目を合わせずに 
交差点ですれ違いゆくお互いの間にはいつも 
この手に触れ得ぬ、宙に浮いた 
空気の破れ目がある 


立ち止まり  ....
色づく
  赤に
   茶に
    橙に
  モ
 ザ
      イ
    ク
 のように

やがて散りゆくことを知らず
絶える直前が美しいのだと
旅人は言ったとか言わな ....
父を失った海に
私は今日戻ってきた
父を失った海に
父の香りを探しに

父の愛した喫茶店
誰も見知らぬ駐車場
父の愛したパチンコ屋
誰も入れぬ鎖止め

  干からびた
  冷凍鰯 ....
ひときわあかるくなっていった、
きみが
彼方にいる、そのとき
繰り返すことが
できるものだけが
ある

たしかに、彼方というものはなかった、
彼方にはだれもいなかった、きみが
そ ....
理想は鳥
極彩色の花
落ちない泥
声とはモザイクかかった顔のようなもので
空腹という覚醒がすでに
降り始めた雨の色で
襲いかかる憎しみ
終わったリバー
覗き込むブルーのハートで
第三 ....
未来がまだ懐かしかった頃
人々はそれぞれの
大切なアルバムに
過去や現在や悩みなどと一緒に
未来を貼りつけていた
わたしたちには
過去や現在や悩みや
未来がこなくなっていたから
それら ....
真夜中の公園
テニスボールで
手遊びしながら
魂の友と話す
吸い込む息だけが
あまりに冷たいので
骨がひやりとする

電灯が月より明るく
ブランコを照らし
静かなので
女の声は ....
少女である
ということが特権であった時代は過ぎ
少年である
ということが特権であった時代はもっと前に過ぎ
いまや
少女でもあり少年でもある
ということが特権であるかどうかも怪し ....
それが春だ
という頃にはもう夏になって
そんなこんなしているうちに
どっかに秋を忘れてきた

まだ名前も知らない君の
笑顔がとても優しくて
真っ赤なりんごのような
とぷんと暮れた空 ....
現代の時間を
顕微鏡で見てみようとしたが、
とてもだめだった。
ミジンコがうつってるだけだった。

おれは白い服を着て
学生に無視されるのが仕事だ

黒板からまいあがる、チョークの粉で ....
空色が聞こえる
カーテンの向こうの天体
の数を数える
白いのがひとつ
銃声がふたつ
イエスタデイ
と呼ばれはじまる今
カナビスシード
密の味のする
マイナス三度
 ....
「免許を取るには、年齢位の金がかかる」 

誰かさんが言ってた通り 
33歳にして33万という金を 
母ちゃんは惜しげもなく貸してくれた 

二俣川で筆記試験に受かり 
初めて免許を手に ....
西へと
みじかい眠りを繋ぎながら
渦潮の海をわたって
風のくにへ

海の向こうで
山はいつも寝そべっている
近づくと
つぎつぎに隠れてしまう

活火山は豊かな鋭角で
休火山はやさ ....
しんとしている

冬の朝のように

言葉をなくす季節が終わって

私はすとんと椅子に座った

大声だとか、聞きたくない言葉だとか

他人の声からは遠くなって

静かな場所へ向か ....
駐車場にちゃぶ台があって
さも当然のことのように
家族がそれを囲んでいる
夕飯
一家団欒
座布団もない
ただ、ちゃぶ台だけ


楽しそうな会話
夕日が横顔を照らす
ひじきの煮物
 ....
暗闇に指を伸ばして
知ろうとしている
指先が暖かく湿る
聞こえるのは、ピアノだけ

鳴いている
泣いている
うまく言えない
でも大好きだよ

ピアノのトリルのような ....
いつか王子は来てしまうのだ。
おまえが歯ぎしりして拒むとしても、
涙して拒むとしても、
涎して拒むとしても。
王子なんか来ないという戯言を信ずるな、
王子は来る。
おまえの手は雨に汚れる、 ....
 
紙の羊が
食べたそうにしていたので
紙の草をつくった
 
今日はたくさんの流れ星だね
 
あれはホタルさ
 
きれいだね
命みたいだ
 
 「今年の本踊りは出てもいいよ」 おばあに言われた。おかんがそろいの浴衣を縫ってくれて、編み笠はまだだめやて。
去年まで大学へいっとって帰ってきいへんかったまささあが今年は男踊りの後ろかたを踊る。あ ....
せ、み、ま、る

せみまる

SE・MI・MA・RU

SEMIMARU

{引用=
SEMIMARU SEMIMARU 悪魔の化身 SE・MI・MA・RU

SEMIMARU  ....
カラカラの洗濯物
風の匂いを吸い込んで
ロサンゼルスまで放り投げた雲も
そろそろ戻ってくるだろう

最後の夏が終わるけど
また会えるよね

君と君と
かき集めた砂場のすなを
そっと ....
雨が屋根をたたいている
夜は
この街の夜は いつも雨
世界を願う歌や 戦う人の歌を聴いた
胸焼けがするほどに湧いてくる
愛する人を失って家を無くしたら
私が家になればいいの きっと
わか ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13148)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
未来がまだ懐かしかった頃- 小川 葉自由詩508-8-28
夜、視力- 嘉村奈緒自由詩908-8-28
手紙を出しに- 二瀬自由詩8*08-8-28
夏の終わりの夏祭り- かんな自由詩4*08-8-28
駆け込まれる- 葉leaf自由詩7*08-8-28
ペーパー・シープ(部屋)- たもつ自由詩108-8-28
止むならば豪雨を見せて- 小禽自由詩3*08-8-28
未来がまだ懐かしかった頃- 小川 葉自由詩708-8-28
(_星屑ノ唄_)_- 服部 剛自由詩6*08-8-28
【詩とは何か祭り参加作品】_枯葉に満ちた山の向こうへ- 紫音自由詩3*08-8-28
渡船場にて- 北村 守 ...自由詩4+*08-8-28
_- こもん自由詩708-8-27
カイト- モリマサ ...自由詩808-8-27
未来がまだ懐かしかった頃- 小原あき自由詩12*08-8-27
未来がまだ懐かしかった頃- 木屋 亞 ...自由詩3*08-8-27
少女でも少年でもないのだから- 紫音自由詩4*08-8-27
未来がまだ懐かしかった頃- AB(な ...自由詩308-8-26
時間をさがす間に_コーヒーが腐った- パラソル自由詩1*08-8-26
ロイザロイヤル- モリマサ ...自由詩908-8-26
免許を取れた日_- 服部 剛自由詩27+*08-8-26
風のことば- yo-yo自由詩20*08-8-26
おかえりなさい- 猫のひた ...自由詩308-8-26
青空家族- 木屋 亞 ...自由詩5*08-8-26
cresc.(_渡_ひろこ_/_rabbitfighter_ ...- rabbitfighte ...自由詩23*08-8-26
いつか来る王子- 佐々宝砂自由詩508-8-26
ペーパー・シープ(流れ星)- たもつ自由詩1208-8-25
狐の盆- リーフレ ...自由詩208-8-25
蝉丸ロック- 北大路京 ...自由詩13*08-8-25
最後の夏- アズアミ自由詩508-8-25
home_2- たちばな ...自由詩13*08-8-24

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