すべてのおすすめ
ね、ういろうさん
あんたちょっと歩くの速いよ
引っ張らないでくれる?

「お手をするかわり、おやつくださいな」

ね、ういろうさん
あんたちょっと拾い食いはやめなさい
あと、たまには吠 ....
雨を聴くひと
土を嗅ぐひと

奏でられる調べには限りがある
奏でられない調べを夢にみすぎて
からだを置いてきた場所を
遠ざかってしまう

胸の奥には想像上の内臓があって
白いバラ線に ....
私は私の、古い影を。地面に落とし、新しい光をさがしに行く、きっと壊れた匂いが、地平線の辺りに溜まっている、すべてはそこに。向かっているのだ、と、創造上の世界で。想像上のあなたが、私にも言う。  
 
さんじゅうすぎて
こいをした
あさぎくにこに
どうきゅうせいは
にていた

つまにはいわない
むすこには
いつか
はなすかもしれない

プロポーズした
ゆめのなかの ....
あさ起きて、いつものように眼鏡をかけた
しかし何も写らない
眼鏡が写らないと何も見えない、
それは識別不能の抽象画の世界
超印象派な日常

ベッドサイドで頭を抱えていたら
妻が起こしに部 ....
窓枠は白く
午後のものうさの
界面に浮かんで

俯く薄紫のアガパンサス

灰色の雨の空を
半透明の船が
ゆっくりとよぎる

丘は遠くに緑の横貌を見せて

そのさらに遠く
おそ ....
飛べるわけでもないのに
いつの間にか
こんなに遠くになってしまった

遠ざかったのは彼らなのか
僕のほうなのか
教えてくれるはずのあなたは
昼寝をしてた椅子のように
そっけなく ....
{引用=頂点はさらに、高さを増す。塔の上に塔を
重ね、そのようにして時代はいつも、賑や
かに葬られていく。足元には、無数のメタ
セコイアが植えられ、手をのばして、空を
仰いでいる。道は、休むこ ....
 
 
時計の断面が落ちている
側に誰かの置いた花束がある
初夏の陽射しは影をつくり
わたしはわたしの影を
地面に埋めていく
勝者などいない
敗者だけの戦いが終わったのだ
イワシの缶 ....
タクシー運転手の吉川さんが、こちらに向かって歩きながら
「昨日の夜、見たこともない美人を乗せたんだぜ!」と大声で話しかけて
きたものだから、窓を開けていた他のタクシーの運転手連中が
どこで乗せた ....
自然には矛盾がない
人の心が矛盾を作り出している

三回忌法要で坊さんが話された
訓話の言葉を噛み締める

語る言葉が圧倒的に足りない僕は
何を書き残そうとしているのだろうか

語る ....
 
 
道の記憶
識別された日常の中を
人は歩く
そして
人は脆い
ぐにゃりと背骨の曲がった自転車が
無灯火のまま夜の街を走る
やがて洋品店の前でひとつの海になる
街中の甲殻類が次 ....
 
 
かえり道
コンビニに寄る
誰もいない
レジの奥で
店長が眠ってる
そのことは知っている
私は万引きせずに
発泡酒ではない
ビールを二本買う
おーい
店長を呼ぶ
どうせ ....
 白紙の畑がひろがっている
 一本道をゆく
 と、ポツンと
 巨大なショッピングセンターがある
 集合住宅のコンクリート塊が墓標のように、山塊のように建っている

 そんな
 ....
              おもしろくねえなあ
              そう思いながら 
              てけてけ歩いていると

              おおっ! なんだこ ....
握りこぶしに八割の水分
寝具に横たわり
タンクトップも脱いでしまって
タオルケットに巻かれてしまえ
コットンが素はだかを優しく撫でる
身体感覚が昇るからうつぶせを楽しんで
ひと ....
 
 
わたしが金魚の頭を
撫でているころ
ぼんやりとした扇風機は
薄暗がりの中で首を振り
幼い子どもが一人
どこかで帰る家を探している
ここだよ、と言っても
それはきっと
ただの ....
それは忽然と現れた。
スパニッシュブルーの空を突き刺してそびえ建つ、
研ぎ澄まされた円錐形のオブジェ。
傾斜角75度の強い意志が天を貫いている。
指し示す先はどこまでも高く
その先端から曖昧 ....
インディゴに染まる星空の果てに
ピンク色に輝く地球があって
だからこの手紙は
あそこからやってきた

皺くちゃの状態だったと思ったけれど
手紙が言うにはこれは正当な折り方で
かみひこうき ....
数人の人が
現れて退き
出会った白髪の老人
何か言い残して
消えたが
印象に残って

束の間の老人よ
また来ておくれ
蝉時雨
もうすぐ初盆です
と言った義母の心が
くみとれなかった

その気持ちが解らないまま
私の口からも
同じ言葉が出てる
蝉時雨

記憶をたどろうとすると
嫁は不思議そ ....
 
 
まもなく
トンネルを通過します
と車掌が告げると
列車はわたしの耳を
通過していくのだった

長い車両は
途切れることなく
睡眠の世界を通過していく
暗闇の中
回転する ....
孤独でない人間なんていない。
その事実だけが、私を安堵させる。

職場の上司が、手品を始めた。カード手品ってやつだ。時々、その成果を披露してもらう。だいたいは金曜日の飲み会である。飲み会自体が手 ....
{引用=

 またいつもの
 自転車にのって
 ぼくがむかっていた
 先とは
 どこだろう

 でも
 いまは
 どこだろうがかまわないおもいでいっぱいなのは
 はたして
 ど ....
PART ONE

馬鹿に屁理屈は効かない………………………………… 9
セメントの唄を歌いましょう…………………………… 20
汚いのはだれ……………………………………………… 35
気体 ....
朝の訪れるたび
切り離されたからだを思う
昨日との交信が途絶えて
寄る辺ない
なまぬるい風に
輪郭を確かめる


季節がしみこんでくるのと
季節に染み出していくのが似ている ....
7日に蛭木の浜に下りていき
ヨガをする。
足の爪先から、踵まで、ゆくりと着地する。
干潮を合図に背中を反らせ、アーチを模る。
オヒルギとメヒルギが
音をひらいて絡み合い
嘆いて赤土を溶 ....
 
 
手からファイルが滑り落ちる
その先に空がある
とめ具が外れて
出鱈目な順序で書類がばらばらに舞う
書類から
印刷された文字も手書きのメモも
剥がれていってしまう
牧場の真ん中 ....
かつてランボオという名であった 
その喫茶店は、真昼も 
赤煉瓦の壁に、洋燈を吊るし 
仄かな灯を、ともしている 

在りし日の作家が 
夭折した友と懐かしい時を過ごした店の前で 
あ ....
 
 
窓を開けて欲しい、と男は言った
壁しかない部屋だった
窓を開けた、とわたしは嘘をついた
男は両手を広げると
嘘の窓から青空へと飛び去った
ひとり残され
部屋を丁寧に折りたたみ
 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「ういろうさん」は犬の名前- トキハ  ...自由詩11+*10-7-7
真夏を待つ- 橘あまね自由詩1010-7-6
地平線- 小川 葉自由詩3*10-7-6
地デジ対応- 小川 葉自由詩6*10-7-6
地デジ対応- 木屋 亞 ...自由詩3*10-7-6
七月一日- 塔野夏子自由詩3*10-7-5
庭に胡瓜- AB(な ...自由詩610-7-5
トーキョー- 望月 ゆ ...自由詩32*10-7-4
花束- たもつ自由詩810-7-3
駅で分別されずに捨てられたゴミのエピソード- プテラノ ...自由詩510-7-2
矛盾- kauz ...自由詩6*10-7-1
道の記憶- たもつ自由詩310-7-1
プチ・テロリズム- 小川 葉自由詩310-7-1
轍は白いミミズ腫れで_ーー作家Tに- 石川敬大自由詩1210-6-30
幸せの原石- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-6-30
肌のよる- たちばな ...自由詩18*10-6-30
迷子- たもつ自由詩1310-6-29
renovation- 渡 ひろ ...自由詩20*10-6-29
19月の星空の果てに- ピッピ自由詩410-6-29
束の間の老人- 生田 稔自由詩410-6-28
無回転姑- AB(な ...自由詩310-6-28
無回転姑- 小川 葉自由詩3*10-6-28
Magic- umineko自由詩19*10-6-27
日曜日のカエルは旅好きである- 石川敬大自由詩2810-6-27
ピチカカ反応- 若原光彦自由詩5*10-6-27
alt- 橘あまね自由詩28+10-6-27
マングローブ・ヨガ- 楽恵自由詩9*10-6-26
ファイル- たもつ自由詩210-6-26
真昼の洋燈_- 服部 剛自由詩510-6-24
交差点- たもつ自由詩2510-6-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439