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急に雨が降り出して
道路を水玉模様が
バラバラ攻撃

背広をきたおじさんが
新聞を頭にのっけて
横断歩道を走って渡る

スーパーの店先では
従業員がマッハの勢いで
商品にビニールを ....
高く澄んだ青空の下
広い芝生の上
この細腕には少し重いベンチを
歯を食いしばり運んでいた

色とりどりの枯葉が無数に敷かれた
穏かな秋の陽射しに影を伸ばす
あの{ルビ木陰=こかげ}まで
 ....
(その1 時計屋のおじさん)


裏通りにある時計屋のおじさんは、まるで手品師みたいに器用だ。

おじさんの大きな手からは想像もつかないような、ちいさな部品をちょこちょこといじると、さっきま ....
尖った粘土に
刺さった虫
のように
息だけ
している
息しか
できない

+

明方
キリンの群れが横断歩道を
渡っていく
あれは首長竜の一種だ
と弟に教える
弟は悲しそ ....
君は寝た振りが得意
わかっていてもウッカリ騙され
今朝もゴミ捨ては僕の役目


君は大人だから
分をわきまえているよね
僕はと言えば歳はくっても
燃える恋と燃えない恋の分別さえ
未だ ....
風吹き渡る窓辺で
天使の梯子を見た
低く垂れ込めた雲間から
地へと向かう光の筋を

私は決して清い人ではないけれど
神様は幾度でも許してくださる
清い光が近づくと
怯えてしまう僕は罪び ....
久しぶりにホワイトソースを作る。あの、バターから作るやつ。

ミルクはあたためた方がいい、とか。
木のへらで丁寧に、とか。
バターがふつふつと、泡立ってから小麦粉を、とか。
小麦粉臭さがなく ....
ツリーのてっぺんの星を100万個にひとつ、ほんとうに願いがかなうものに取りかえる仕事です。


王子様の先回りをして解毒剤を吹き矢で姫の首筋に突き刺す仕事です。


日々の生活のアクセ ....
しだいに近づいてくる足音
ずしん
ずしん
わたしにはわかる
あなたが来ているのが

あなたはわたしを手に入れたい
それが幻想でしかないとわかっていても
あなたはわたしを手に入れたい
 ....
遥か昔の星空をかき消して
街の灯りがきらびやかに
車のヘッドライトで
ひき殺していくようで
全てが虫の息

夏色を消し去るように雨粒も騒いでいる

カプセルにくるんと包み込んで ....
どうしても肌寒い蟋蟀質の摩擦によって
むしろ冷却されるわたしたちは概ね
低温のまま一生を終える腹部だ


脆い部分からアルコール消毒されてゆき
ついには殺虫されてしいんとす ....
空いている電車に乗り 席に座る
駅に停まり 駅を通過し
また駅を通過し 駅に停まり
車内は次第に混んでくるが
他の席はどんどん埋まってゆくが
私の隣はいつまでも空いたまま
誰も座ろうとはし ....
わたしたち
しんだひとのこと
わすれちゃった
おぼえていても
きえてしまうの

だからもうゆめもみないし
うまれてきたものだって
ふくざつなの

あやしいおしえはないけど
かわい ....
終わりだ
と思っても
まだまんなかだったりする
ずるいよ、世界は
球形なんだ
トップもない
ビリもない
ただ人々は
人々のまんなかに
いるだけ


嗚呼、
世界のつぎ ....
目の前に 分かれ道・・・


   どちらへ






答えが見つからないまま

さて、 もう一度   覚え直しの
 



    い ろ は に ほ へ と
 ....
夕暮れ
絶望は希望の反対語ではなく
生きている私の
不安の影がついてくる

彼女は飲み会に行ってしまった

虫たちに話しかけようとするが
虫たちは鳴いていない
犬も鳴いていない
葉 ....
人の嘘で
鳥は空を飛ぶ
鳥の嘘で
ドアは人を
閉じ込める
ドアの中で
人は鳥を
飛ばし続ける

+

いつも
三人なのに
いつも
八等分
してしまう

+

 ....
横浜の学校の帰り、
地下街で買った、
ドルフィンの絵を、
窓にかたむけて置く。
青い海の中、
海面には太陽の光がさし、
ついのドルフィンが、
気泡をだし、よりそいながら、
深みへと潜っ ....
 バケツに頭を突っ込んで、水の中の微生物
を見ていた。はがれそうなコンタクト。ギリ
ギリのところで私は目を閉じる。
あれ?今、確かにイカダモが!

ザバアッ!

顔を上げた勢いで、バケツ ....
宣告を受けた日
私たちは意外なほど冷静だった
それはおそらく
屈強な父の姿には癌という病名が
あまりにも似つかわしくなかったからで

父はいつもの如く寡黙だったし
私 ....
朝のやかん
なぞって
もう一度寝る
エビの夢を
見ながら

+

階段
すべてが
階段
そんな
建物

+

夕刊の
「帰」という字を
黄色く
塗っていく ....
わたしが詩を書かなくなったとき
どんな空が
わたしを迎えてくれるだろう

わたしが詩を書かなくなったとき
すべてのことばは
わたしを許してくれるだろうか

わたしが
終 ....
ポチが走ってくる

ポチが尻尾を振りながら走ってくる

ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチが乳母車を弾き飛 ....
もし僕がDJだったら
もっとカオルのことを愛せたのに

整理していた父の荷物の中に
見慣れた筆跡で
そう書かれた紙切れを見つけた

母は屈み込んで
机の下にある二箱目のダンボー ....
窓越しのアルデバラン

暖炉が背中でうたうなら
ベテルギウスは指輪にかわる

ポタージュの香り満ちる星座紀行は
甘くも、はかない



やがて旅人は
アンドロメダへの郷愁にかられ ....
夜の九時は風呂のにおいがする

できちゃった子供を風呂に入れる父
かこん
ざぱん
かこん
かこん

若い母、太った
高校のときより太った

写真をみてる
テレ ....
三本目の脚の脈打ちを性器に感じながら、夜はたちうかぶ精気たちを無数の舌でささえてゆく。いまだ散開しつづける空の屍骸が夜のなめらかな声帯をたきつけて、金属のすりあう音をたてさせている。人と人との間には巨 .... 四肢を垂らし立ち尽くせば
卵は割られず何も加熱されず
窓硝子の北向け北に閉じ込められ
朝は有耶無耶のまま凝固した
無臭のお皿だけが、仄白い円形の
仄白い、せめても ....
あなたの方で風が吹いている
わたしはわたしで知らないことばかり捜している
秋がそこらじゅうで溶けはじめるとき
空き瓶には夕くれが満たされるとき

幾つもの詩を繋げるようにして
わたしはあな ....
天神様の 秋祭り
出掛ける空は 青高く
吹く風 先っぽ 心地良い


今日はおめかし リボンのついた
私の好きな 赤いワンピース

隣町の 天神様まで
お姉ちゃんに 手を引かれ
お ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
急に雨が降り出して- うめバア自由詩1*05-10-4
秋の呼び声- 服部 剛自由詩8*05-10-4
シリーズ「おじさんと僕」1- ベンジャ ...自由詩9*05-10-4
小詩集「書置き」(二十一〜三十)- たもつ自由詩1805-10-4
恋の捨て方- 恋月 ぴ ...自由詩32*05-10-4
風は運ぶ_自由を- けんご自由詩605-10-4
クリームシチューに、あと少し- umineko自由詩6*05-10-4
仕事- Monk自由詩15+05-10-4
あなたはわたしを手に入れたい- チアーヌ自由詩505-10-3
*月曜日は雨降り*- かおる自由詩5*05-10-3
蟋蟀の骨- A道化自由詩1205-10-3
私の隣に幽霊が座っていた- 岡部淳太 ...自由詩17*05-10-3
のろい- 石川和広自由詩10*05-10-2
まんなか- ピッピ自由詩1305-10-2
無心にもどって- しらいし ...自由詩8*05-10-2
鳴き始める- 石川和広自由詩7*05-10-2
小詩集「書置き」(十一〜二十)- たもつ自由詩37*05-10-2
ドルフィン- 光冨郁也自由詩505-10-2
喪失の記- 木葉 揺自由詩6*05-10-1
宣告- 落合朱美自由詩20*05-10-1
小詩集「書置き」(一〜十)- たもつ自由詩1705-9-30
わたしが詩を書かなくなったとき- umineko自由詩8*05-9-29
ポチが- 大覚アキ ...自由詩2505-9-29
姿勢- たもつ自由詩1005-9-29
氷が笑えば水は俯く- 千波 一 ...自由詩15*05-9-29
リビング- ともちゃ ...自由詩11*05-9-29
- 葉leaf自由詩605-9-28
台所事情- A道化自由詩605-9-28
約束- tonpekep自由詩27*05-9-27
遠いきおく- しらいし ...自由詩22*05-9-27

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