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すべりだいを
どこまでもすべっていく

いぬのこえが
すこしずつ
とおざかっていく

かいいぬのなは
クロといった
そのなまえさえ
いまはおもいだせない

トンネル ....
今だから言うけどさ
好きだったこと、あるんだぜ

君はいつものようにいたずらっぽい眼をしていうんだ
「へええ。それっていつのこと?」

そうだねそれは
あの日から、昨日まで
昨日までの ....
友達と遊んで別れてひとりきり
空はとっぷりと日が暮れて
すっかり遅くなった帰り道

お家に帰りたくないよう
きっとお{ルビ継母=かあ}さんに叱られる
きっとお{ルビ継母=かあ}さんは怒って ....
塩の寺院を映す川
流れの外に冬は来て
人のものではない足跡を描く


常に 既に
先をゆくもの
黒と緑
終わる午後


坂の曲がり角をのぼる影
だが誰も のぼっ ....
 
 
レジの長い列に並ぶ
列は進んでいるのに
なかなか順番は回ってこない
季節はいつしかすっかり秋となり
半袖のTシャツでは
肌寒く感じるようになった
小腹も空いた
トイレにも行き ....
まどろみの中で

あなたの体温を感じる

猫みたいに
ちょっと足先を
太ももの間に触れる

気がつくと
あなたの脚に足先は絡んでいた

胸に置かれた
右手には
あなたの左手が ....
 
 
鬼ごっこをしているうちに
本物の鬼になっていました
友達は逃げ回っている間に
立派な大人になり
一人また一人と
遊びから抜けていきました
夜は水槽の魚に
言葉を教えて過ごしま ....
 
 
窓を開けて
春の風が入ってきて
ピアノの鍵盤ひとつ
押して消えてく

そんな嘘のような
ことがあったなら
それはきっと君の
優しさのせい

窓を開けて
流れ星が入って ....
 
 
あの日、きみと
秘密の場所に埋めた
玩具のクハ103は
地下鉄になって
今ごろどの辺りを
走っているのだろう
お腹の弱いきみと
意気地なしのぼく
二人を乗せたままで
 
 ....
君がまだ小さい頃
仕事が一段落すると
すこし秋めいた アスファルトを歩いたっけ
まだ うまく喋れない君の
小さな手を引きながら
やっと歩くことのできる君にあわせ
二人で歩いていた
あたり ....
雨を眺めていると
胸の奥が軋みだす
いつかの転んだ日の傷を思い出して
こんな日に新しい服なんて
着てくるんじゃなかったと  ....
やまないあめの
のきしたでまっている

おじぞうさんが
むかえにくるまで

ひとがてのひらを
あわせている

いのちが
あめになるまで
もも胎児
ももたろが うまれるまでの ものがたり は
ももの森の雨の日も もちろん ももの匂い
雨のむこうの冬の そのむこうまで もも胎児は ももの中

さくらの森の雨降りが 桜餅の匂いが ....
おかねはいらないから
やすみたい

そういって
あなたはせみになった

せみはにぎやかにないて
やがていなくなった

またなつになれば
おもいだすだろう

あなたが ....
わすれもの
わすれたままに
しておくことば

ときどき きれて
おもいだす


{引用=即興ゴルコンダより(改題)}
 
 
僕の自転車が
僕から離れて
砂漠を横断する
暑くないように
ハンドルに括りつけておいた
涼しい模様の日傘を
ボロボロにして
それでも自転車は
たった一台で
砂漠を横断し続 ....
{画像=110917004242.jpg}



わたしはひかり / わたしはしずく

ふようして / こうかする


あなたはやみ / あなたはこうずい

かくさんして / ....
わたくし 妖怪 おもてなし と申します
わたくしの体のほとんどの部分は 水なのでございます
人間の水分量は六割だそうですね 人って よくそれで生きておれますわね

たわいのないことを地獄 ....
朝の浜辺を散歩する 
夏休みの終わりに 
金髪の青年が2人、遊び疲れて 
またを開いてぐっすり寝ていた 

ある意味遊ぶということは 
若人の仕事でもあり 

大人と言われる{ルビ年齢 ....
宇宙のかなたの秘めごとに
聞き耳を立ててみたくなるような
わたしの夜は

透きとおるほどに汚れてしまう
汚れるほどにもろさを甘受する
もろくなるほどに
他を傷つける


  ....
9月
真夏日
ロックミシンと
直線ミシンに
電気を通わせる
いくつもの
ささくれだった傷を接ぐように
激しくも繊細に
針を打ち込む

壁に拳を壊す
いくつもの
波を立てる
 ....
熱暴走を恐れている
いつブチ切れルかオドオドしながら
キーボードを叩いている

送風口に手をかざし排気の熱さに眉をしかめ
キーボードを持ちあげ底板に手を当てて熱さに一喜一憂する

そんな ....
  

ザリガニ採りに
のぼる坂道
夕日寺公園
一番きれいな
夕焼色の真っ赤ちん
採って帰るから
トンボと一緒に待ってて
幼い頃で
待っていて

いつか僕も
と思っていた
 ....
* そよ風が 頬とカーテン 撫でて行く

夜になると 気温もグッと下がって
汗だくだった身体も 
少しダケ 涼を 取り戻すけれど
ピタッと張り付いた シャツは 脱げない

サラっとした  ....
日は落ちても、
積み荷は減らず、

思考は
水底の虫のように
降り積もる澱のなかに
埋もれてゆく

明日はまた違う明日だとしても
私はいつまでも
変わることができずにいる

そ ....
素直になろう

ココロの底の
声をきいて

素直になろう

諦めきれないのなら
そのままでいい

自分にウソをつくのはやめよう

これだけ焦がれる気持ちには
逆らえない

 ....
今日も
終職できなかった

思いがけず
終職できたという
幸せな人もいるという

わたしは
終職したいのだろうか

まだこの世の中に
未練があるのではないだろうか
 ....
そろそろ(忘れるコツ)を身につけたい僕は 
凹んでしまいそうな夜にこそ 
「Today is anotherday」と言ってみる 

自分の落度に指をさされて 
眉をしかめそうな時にこそ 
 ....
あの日、少年が追いかけて 
精一杯伸ばした、グローブの先に 
白いボールは、転がった――― 

夢中で土の上に飛びこむ少年の姿が 
大人になったこの胸を 
無性に揺さぶるのは、何故だろう? ....
 
 
選手もいない
観客もいない
ただマウンドの上に
白く滑らかな豆腐だけがあって
時折吹く風に
ふるふるとしている
気がつくといつも
そんな球場を眺めている

 
 
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13148)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
滑り台- 小川 葉自由詩311-10-3
あの日から、昨日まで- 高野五韻自由詩311-10-3
彼岸花- 未有花自由詩20*11-10-3
夜へ_夜へ- 木立 悟自由詩411-10-2
レジに並ぶと- たもつ自由詩611-10-2
まどろみの中で- 森の猫自由詩14*11-10-2
童話(鬼ごっこ)- たもつ自由詩811-9-27
春の風、流れ星- たもつ自由詩611-9-24
地下鉄に乗って- たもつ自由詩511-9-23
エノコログサの思い出- 山人自由詩17*11-9-22
『ビニール傘』- あおい満 ...自由詩6*11-9-22
雨宿り- 小川 葉自由詩511-9-22
もも胎児- るるりら自由詩14*11-9-21
蝉の休日- 小川 葉自由詩411-9-20
呪文- AB(な ...自由詩111-9-19
かげろう- たもつ自由詩611-9-17
わたしはひかり- beebee自由詩29+*11-9-17
おもてなしぃ妖怪- るるりら自由詩22*11-9-16
青春遠望_- 服部 剛自由詩711-9-16
ガラス戦争- 千波 一 ...自由詩8*11-9-16
9月/真夏日_針仕事- たちばな ...自由詩17*11-9-16
熱暴走に相対できない- kauz ...自由詩4*11-9-15
のぼる夕日- AB(な ...自由詩311-9-15
ぱや虫- 藤鈴呼自由詩4*11-9-15
水底の虫- 結城 希自由詩511-9-15
素直になろう- 森の猫自由詩12*11-9-15
終活- 小川 葉自由詩311-9-14
はじまりの詩- 服部 剛自由詩311-9-14
野球少年_- 服部 剛自由詩311-9-14
豆腐球場- たもつ自由詩511-9-14

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