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もうすぐ明かりが消えようとしている
後に残されるのは、冷たい輪郭、電灯の

もうすぐ明かりが消えようとしている
後に残されるのは、凍える肌、我々の

もうすぐ明かりが消えようとして ....
菅原孝標女が孝標女という名前しか残せなかったのと同じように
私の名前はヘルメスの鳥
藤原道綱母のようにヘルメスの親鳥ともなれば矜持の一つも持てるだろうが
あわれ私はヘルメスの鳥
バーキンでもグ ....
僕らはやって来た
山脈を望む高台で自身の未来を仰ぐべく
正中する太陽の指し示す影を追って

南の肥沃な低地には生命の修羅があって
過剰な欲望が溢れていた

充足の幻影が従属であること
 ....
凪いで
落ちて
止まって
揺れて

何度も繰り返す 小波が
隠れる位置で
音だけを 感じながら
妄想を 始める

今 縞が笑った
小粒の砂が お喋りをした
噂の岩が 無口で抵抗 ....
鉄は冷たいものだと思われるかもしれないが
実は鉄もまた、この惑星(ホシ)の肉であったりするのです。

その証拠に、あの錆びた古鉄をごらんなさい。
酸化した、ドロリとした血が
ぬたぬたと滴って ....
セックスのあとで
めずらしく君が眠っている
男は眠るものだろうか
君は起きていることが多いようにおもう
日常には官能がおちている
おち窪んでいる
せいかいに近づくには
どこかまち ....
鍋焼きうどんという類のものに
憧れに似た思いを抱くのだが

ポップコーンみたいに
コンロの上で振れば良い訳ではないらしい

降り出したら止まらぬ雨のように
かまぼこの切り身の

 ....
物語の主人公で終わるのは当然わたしなのだが
思いもよらず次から次へと脇役に死なれてしまうとは
脚本はやはり書き直すべきだったのだろう。
肉体的に屈強な男だったり
あるいは繊細で我慢強 ....
B・A・N・!
銃口からアルファベットが
弾けて、飛んだ。
はためく万国旗のあいだを突き抜けて
BとNは、きれぎれの雲、そのすきまに挟まり
Aは鋭い先端で、空を直進していた一羽の鳥を
グラ ....
なにかが見えなくなりそうで
やさしいきつねは
雨をきらう

なにかが聞こえはしないか、と
やさしいきつねは
雨をしたう

その
ときどきの気持ちにまけて
やさしいきつねは
 ....
毎日がつまんないと絶望しなきゃなんないからちょっぴりの
事件とウイスキーが必要。つまりはミステリー小説的なうる
おい。地元ではそこそこ名の知れたしがない一族経営の会社
でルーティン・ワークをなに ....
黒い服についた 絵の具の白色

それは汚れでしょ

心を真っ白にして 無になって……

ムラサキ色の心が 決して

虫に食われた イチョウの葉であっては

ならないなんてね
 ....
「借り物は、持ち物以上に大切に。」

子供の頃

そう叱られました。

週に1・2回

ハンドルを磨き

フロントガラスを磨き

付属ミラーを全て磨き

(事故を、起こし ....
固まった落ち葉は
型にはまったモノ

堆肥になるには
対比が必要

退避するには
避難路が必需品

艶のある露が示す路
満ち溢れた葉の上に滴

浮遊することも忘れて
遊びたい ....
キミだって、僕だって
人は、生まれたときには、みな泣いたんだ。
あらん限りの大きな声で
無垢の叫びで泣いたんだ。

「涙」という字は
戻る水と書くように
泣くことで、気持ちも ....
 
 
一週間ほど、産卵床を守り続けていた雌鮭が
力尽きて、下流へ流されていった

鮭の婚活が終わった

命から命へ
そのために、生まれてきたかのように
産卵した雌鮭は、100%、死 ....
なにがほんとうか分からなくなっていた

夢のなかで見たことなのか

現実に起こっていることなのか

ぼくはおかしくなっていた

たぶん夢のなかでの出来事だった

それを現実の出来事 ....
きょうレインボーブリッジを2度とおった
ゴールデンゲイトブリッジは世界有数の橋だが

カリフォルニアの海風は太平洋を渡ってきっと
お台場の空を見ているにちがいない

つかの間サンフランシス ....
一度 潜りたい 凱旋門
頂 立ちたい エッフェル塔等
糖の如くに 積み上げる夢
マロニーの ときめき

ニョッキは 手作り 出来るから
にんまり 笑って こねてみる
ビスケットなら 経験 ....
病気になろうと

ひとに見向きもされなくても

酸性雨に降られても

誰かに傷つけられようと

セシウムを撒かれても

ひとびとに伐採されようと


木はただ木だ

文句 ....
 
やさぐれた町に、カップ酒の男がひとり

あまりにしっくりしていて、存在すらわからない

そのポケットに色あせた息子の写真があるなんて誰も知らないし、興味もないことだ



 
やぶれた帆を持つ幽霊船のような障子から
指穴ほどの照準窓から目が のぞき

その目は 富士山麓の鸚鵡の帰りを待ち
わたしの逃げ場を俯瞰し

すべてのものが 見事に該 ....
何故か浮かんで仕方のない
ネコ娘

大きな目の途中に
何が 映るんだろうと考えながら

ほおばりたいのは たこ焼き
ちょうど 通り過ぎる 瞬間に
君が 呟いたんだ

最近 我が家の ....
抱きしめたくなるような朝だ
今日の空から当番の天使が降りて来て鐘を鳴らす

空色のビイドロ細工の世界はいつものようにカーテン越しに
光の言葉で瞼を押し上げてひと時の旅を促がし始める

こん ....
お前はついに来なかった
その足音をどこかに葬り去ったままで
俺が自分の嘘を屠殺するこの広場まで
稲は刈られ 柿は熟し
だがお前は来なかった
来なかったという銀河を巻き
来なかったという未来 ....
誰にも苦しみや悲しみがある。
でも自分の価値を見出し
自分にしかできない事をして
悔いのない人生を送る

それが来世への希望になり、
最期には安らかに眠りに
付く事ができる。
気持ちだ ....
恋心は宇宙まで飛んでも
跳ね返って来る程の
情熱と力強さに 溢れてる

アッパレ!と  扇子 開く
隙も無き程に
好きと 唱えれば
ぎゅっと搾られる

嘘ばかりの 搾取
言い訳ばか ....
二十一時 十月最後の木曜日
初夏のように澄んだ夜
湖面に映るオレンジ色の灯火は
一列に波紋にふるえ
果てしなく星へと続く道でした

サクリファイス 山と渓谷
地上にて想う
アス ....
金木犀のかおりが郵便受けから流れると鍵をしめた
私は外に出ていたときに
人生で最初の婚姻届の切れ端を届けた
しあわせに封をして焼印を押し君に告げたいことばが溢れた
買ったばかりのダ ....
ひとつの泡
ひとつの滴
止むことのない曲線に降る
すべての冬


宙を羽織り
気を被り
星の履きもの
季節の嘘

森を作る鳥
岩へ至る岩の径
鉱の曇 鉱の ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
let_it_go- rabbitfighte ...自由詩412-10-28
私はヘルメスの鳥。私は自らの羽を喰らい、飼い慣らされる。- 木屋 亞 ...自由詩3*12-10-27
緑の丘を越えて- 梅昆布茶自由詩1312-10-27
満ち引き- 藤鈴呼自由詩5*12-10-27
鉄。- 元親 ミ ...自由詩312-10-27
スマートフォンの向こう側- かんな自由詩7*12-10-27
キラキラ- 藤鈴呼自由詩4*12-10-26
事件とウイスキーと- アラガイ ...自由詩15*12-10-26
事件とウイスキー- sample自由詩4+*12-10-26
やさしいきつね- 千波 一 ...自由詩5*12-10-25
事件とウイスキー- ことこ自由詩6*12-10-25
ステンド・ハート- 芦沢 恵自由詩22*12-10-25
教え- 梓ゆい自由詩4*12-10-24
艶のある露- 藤鈴呼自由詩4*12-10-24
戻る水。- 元親 ミ ...自由詩312-10-24
鮭の婚活- 小川 葉自由詩812-10-23
午前2時33分- 吉岡ペペ ...自由詩712-10-23
レインボーブリッジを渡る風- 梅昆布茶自由詩1412-10-23
マロニーの_ときめき- 藤鈴呼自由詩2*12-10-23
悔しければ泣くな- 吉岡ペペ ...自由詩512-10-23
男がひとり- 殿上 童自由詩21*12-10-22
あなたにパイを投げる人たち- るるりら自由詩7*12-10-22
ごろにゃーん- 藤鈴呼自由詩3*12-10-21
朝の天使が見えるなら- 梅昆布茶自由詩912-10-20
- 葉leaf自由詩712-10-20
生活の質(QOL)- ペポパン ...自由詩1012-10-20
跳ね返らない- 藤鈴呼自由詩5*12-10-20
山と渓谷- カワグチ ...自由詩212-10-19
封をとく- かんな自由詩7*12-10-19
ひとつ_千年- 木立 悟自由詩512-10-19

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