すべてのおすすめ
雨ばかり降るこの町では
カーテンはいらない

孤独に悩んだら
さっさと一人で太ってゆけ

緑のソファーは
お尻の形にくぼんでいる

テーブルクロス
は少女のペチコートだったものだ
 ....
新しいお絵描き帳と
クレヨンを持っていった
何も描けなかった
周りの子たちは
鳥も魚も人も
自由に描いた
真っ白く広げられたものの前で
どうしたらよいのか
わからなかった
どうしたの ....
雨が降っていた
陸地のいたるところに
がんもどきと
豆腐は今日も
売られていた

+

暑い日が続き
両親は
学校へと行った
届けたかったのだ
うちわをあなたに

+

 ....
(美しく生まれたかったと
 思ったこともありました)


ある日
一羽のチョウが迷い込んできて
羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なのだというように
ゆら ....
今日もたくさんの道路を見て来たので
君に道路の話をした
色や凹凸について話した
曲がりながら消えていく
その様子や
落ちていたもの
落ちそうになっていたものについて話した
飲食店の前の道 ....
夕暮れ 
いつもの通学路で少年は 
独り咲いている 
紅い花をみつけた 

家に帰り 
父と別れた母に話すと 
「 毎日水をおやりなさい 」 
と言うので、次の日から 
少年はいつも ....
日中の忙しさからすっかり静まり返った 
午後九時過ぎの特養老人ホーム

入院先で亡くなった 
Y爺さんの{ルビ亡骸=なきがら}が入った棺桶は 
施設内の小聖堂に運ばれた 

いつもはほと ....
雨が降ったよ


砂漠に降った


とても痛いよ


慣れていないよ





松尾多聞
草食べて帰ってきたら
ご主人がすてきに見えた
台所で皿を洗う
健康スリッパを履いたご主人の
もっちりしたふくらはぎに
すりすりしてみる


   あっ、おかえり


なにかこわく ....
俺は君の喉奥に居て
いつかの歌を聴いている

いや、ラ
ヴぃ
飲み込んでいる

俺はかつて
空に下りる全ての命は爆弾だ、
と言いかけてやめた
君に会えて嬉しい
四季が蠢いて
 ....
狐が連れてってくれた
クジラの宿
鳩と鴉の交尾が頭の上で起こって巣作り
カモメが卵をさらった
それはフェイクで
本物はチキンと生まれた

ゴリラの渦の中
蟻の生命が花咲き
ウ ....
強い風が叩きつけるように吹く中で
極彩色の旗が暴れている
数え切れない数の旗は
数え切れないほどたくさんの色で溢れていて
極彩色の荒れ狂う海になって
目の前の景色を飲み込んでゆく

きみ ....
ふと気がついたら壁の中にいた
床を歩こうとしても体が動かない
空間の中には入れないらしい
壁伝いに移動するしか手段がない
空間を斜めに進みたいときは
縦と横の二つで動かなくてはならない
体 ....
ひらがなって、やさしい。
かわいい。
おつきさまとか、ことりさんとか、
みんなわらってて、たのしい。

ひらがなって、ざんこく。
こわい。
てんしがね、ぼくを、さしころすの。
ゆがんだ ....
しろいそらから
八百万のちいさな
ちいさなほしが
散弾され、落ちてくる。


かれらはまず
手をふってぜつぼうする、
それからとぶ、およぐ、まぜる、
それから、たびに ....
参加賞として配られた500mlのお茶を傍らに。
1200円のバトミントンラケットと、100円のバトミントンラケットで
下北沢の小さな公園を占拠する。
小さな子供と犬はたくさんいたし、恋人と思しき ....
ぼくは今
2つの分かれ道の前に立っている

1つは青へ
1つは緑へ

その色は心に雄大さを与える
それでいてどこか安定している
思わず吸い込まれそうになる

その色は心に静寂さを与 ....
体のことを思えよ
おれの
体のことを

体のことを思うよ
おまえの
体のことを

体がいいから
おれたちの
体がいいから

おまえの肌のきめを
北から ....
長距離トラックの爆音と
パトカーのサイレンで夜は塗り潰されていって
そのわずかな隙間を縫うように加速して
おれたちはスピードそのものになる

昨日の夜テレビで見た
水銀灯に群がるアルミの蝶 ....
背後から抱きしめられる気配が
して
「だぁれだ?」
そんなのあなたに決まっているのに
他のだれかを想像してみる

雪の降らなかった今年の冬を
ひとりで歩いてみた
行き先なんか
決めた ....
夕方に無性に悲しくなったので
人参と玉葱とジャガ芋と
それから少し高いお肉を買った
湯気で前が見えなくて良かった
テレビがひとり
笑い声をあげている
 僕はいつも喋っている
同級生達が試験勉強している静かな教室で
もう受験諦めたんだ
 勉強している前の同級生にしょっちゅう話しかけては
 日本史演習用プリントの裏に詩を書いて見せている ....
 僕は窓から外の景色を見ている
猛然と吹雪が降り屋敷を地面に叩きつけるような強さだ
ここには僕の幸せ全てが詰め込まれている
 秘境だ
 けどその頃はまだ君を知らなかったから ここにはい ....
 また孤独の時間がやって来る
ぐるりと一周 また一周してきた
 この時間帯になると胸が苦しくなる
 はたから見れば孤独のようには映らないが
 内面から見てみると完璧なる孤独だ
 僕は宙を ....
望んでいる
忘れられていくこと
もう二度と会えない大好きな人に
淘汰されていくこと


居場所を確立するために
あたしは何を頑張れただろう
深く伸びていく腕の切り傷に潜って
 ....
春の気配を漂わせても
外はまだモノトーンの景色

窓辺
揺れる裸の枝先の
まだ開かぬつぼみ

食卓を飾る赤は
花瓶に押し込められた薔薇
生気のない色はイミテーション
ならばまだ ....
朝になれば目が覚める
そこはぼくの家
いや
ぼくの家らしい
今までぼくの家と言われてきたのだから
そうなのかもしれない
生まれてきた時から繰り返したことを済ませ
家を出て学校に行く
そ ....
おねがいです
楽しい歌や
美しい歌など
けっして
歌わないでください

美味しい酒や
贅沢な料理も
ここでは
けっして
食べないでください

家族や恋人同士で
ほほえみを交わ ....
「Le Poete」(詩人) 
という名の店が姿を消した後 
新装開店して「Dio」(神) 
という名のピザ屋になった。 

消えた、前の店と同じく 
ピザ屋は毎日空席だらけ 

カウ ....
地球は丸いものだから
平たい紙に写しても
全て正確には表せない
距離を正しくしようとすると
面積がおかしくなり
方角を正しくしようとすれば
形が崩れてしまう

地図は
もともと全てを ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13130)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
家具について- ふるる自由詩10*07-3-10
- たもつ自由詩1607-3-10
ありがとう- たもつ自由詩17*07-3-9
「チョウ」_(青年詩片)- ベンジャ ...自由詩10*07-3-9
空の話- たもつ自由詩507-3-8
「_青い如雨露_」_〜薔薇と少年〜_- 服部 剛自由詩14*07-3-8
「_遺体の顔_」_- 服部 剛自由詩10*07-3-8
______________________________ ...- 多聞自由詩407-3-8
こはる- とうどう ...自由詩8*07-3-8
飛行兵- 石田 圭 ...自由詩2507-3-8
兎日- ヨルノテ ...自由詩307-3-8
極彩- 大覚アキ ...自由詩307-3-8
平面の中の自分- ぽえむ君自由詩8+*07-3-8
ひらがな- RIKU自由詩3*07-3-8
拡張子- はらだま ...自由詩10*07-3-8
下北沢バトミントンクラブ- ブライア ...自由詩2*07-3-8
ぽえむ君の旅−青と緑−- ぽえむ君自由詩5*07-3-8
眠れ- 水在らあ ...自由詩26*07-3-8
銀色- 大覚アキ ...自由詩507-3-8
だぁれだ?- 恋月 ぴ ...自由詩42*07-3-7
僕はカレーを食べる- プル式自由詩6*07-3-7
回想- はじめ自由詩4*07-3-7
実験的感覚的その2- はじめ自由詩2*07-3-7
愛と死の狭間で彷徨いながら- はじめ自由詩2*07-3-7
お題/そして死ぬとき- 茜井こと ...自由詩2*07-3-7
薔薇と心臓- ベンジャ ...自由詩5*07-3-7
どこにぼくの家があるの- ぽえむ君自由詩10*07-3-7
花葬- 大覚アキ ...自由詩407-3-7
(_ピザ屋_Dio_にて_)_- 服部 剛自由詩11*07-3-6
言葉は丸いものだから- ぽえむ君自由詩10*07-3-6

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