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歌声は必然となり予知した
扉を開けると歴史があった
かのような感性が
刻まれるたくさんの歓声
生き様が時間と場所の
一致へと導かれ
喜びと悲しみあるいは
理解しえない感覚さえ
意味を待 ....
あたし
夢のように消えた
夕べの歩行者天国
浴衣の君のように


    美しい国って
    もう来ないんでしょうか
    もうやって来たんでしょうか
    それともと ....
いつか、


絶対に来ない
来ることのないいつかへ向けて

わたしはリンゴを収穫する
重たい実をぷっつとハサミで
ずっしりとしたひんやりが手に
枝はお辞儀をして
チャオ

それ ....
クジラは人間の
小便が好きだった
防波堤の影に隠れて
小便をする人間を見つけては
そおっと近づいて
その慎ましやかな水の流れを
うっとりと眺めた
 もしあそこに
 小さな虹が架かったら ....
窓辺に置いていた
ベゴニアの鉢から
ベゴニアが生えてきたので
窓の外へ投げ捨てた
こうあって欲しいと望んだことが
そうなってしまった悲しみ
小さな風がカーテンを揺らす
窓辺が少し ....
わたしは 向日葵になりたい
テレビの上の花瓶からのぞく ちっちゃなちっちゃな 向日葵でなく

昔、由香と毎日みた 校庭の おっきなおっきな 向日葵に

春、双葉をひょこっとだして 子どもたち ....
あの日
あっというまに難破した僕らは
流木にもなれずに
世界中の海に散らばった

絶え間なく打ち寄せるくらやみの音色に
安心してしまいそうな
ちいさな木片

ほんの少しの誤り
いく ....
51

手に速度が馴染む
坂道は距離のように続き
俯瞰する
鶏頭に良く似た形の湾に
昨晩からの雪が落ちている
ポケットに手をつっこめば
速度はあふれ出し
また新たな速度が生成され ....
即席のバーベキューセットで
思い出を焼いた
崖から海へ降りる際に
つかんだ植物さえ
根こそぎ収穫した
無人島生活は今日で
一ヶ月目になる
暦の上ではすでに
夏は終わっていたはずなのに
 ....
アスファルトに焦げ付いた影を切り取って
家へ持って帰った

壁に立て掛けて
白いチョークで
目を描いた
耳を描いた
鼻を描いた

口を描いた途端
影はしゃべり出した ....
木の幹にとまり 
無心に鳴いて一週間 
地に落ちて 
引っくり返った蝉の亡骸 

無数の蟻に 
体を喰われながら 
丸い瞳に陽の光をうつし 
両手を合わせていた 
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
(風が囁き合う
  あれは羊の群だよ、いや、焼け焦げた霧だよ
   彼は眠っているのかな?死んだから歌っているよ)


風" 連なりs 虚-ろ'mな N聖者ら 占t の  ....
象徴化された
シンパシーが
屋上で欠伸をする

記憶装置が
スキップして
計画と組織は
順序よく
並べ替えられた

戸棚のチーズが
模擬実験的に
世界に調和され

ねずみた ....
夏は
山がすこし高くなる
祖父は麦藁帽子をとって頭をかいた


わしには何もないきに
あん山ば
おまえにやっとよ


そんな話を彼女にしたら
彼女の耳の中には海があると言った
 ....
友達は精神活性剤
どんな栄養ドリンクよりも
確実に着実に
私の心を元気づけてくれる
友達は精神活性剤

好きな人は精神安定剤
ホットミルクよりも
あったかくて安心できて
私の心を休ま ....
幼い頃、年明けには凧上げ。
冷たい北風の中、
小さな手で一生懸命糸にしがみついていた。
その手からざぁっと凧を連れ去ったあの風は、
友達がほしかったのでしょうか。

桜咲く春の日。
鬼ご ....
所狭しと立ち並ぶ家々を見ると
さながら箱庭のよう
走りゆく電車をみれば
そこは鉄道模型の世界
久しぶりに感じた鳥の視点
僕の心は夕焼け空に溶けてった




{引用=
1997
 ....
白いプラスチックの大きな箱の中で
さっきから火事
もうもうとグレーの煙
激しい咳き込み

箱の下からは
ちょろりちょろりと流れ
とても清そう
ひとくち飲んでみたい

箱の上空では
 ....
死にたい と
高齢社会に溶けた脳で
夏の高い湿度の中
叫ぶ
 
肌にまとわりつく
生き甲斐 は
段々と煩わしいものになってゆく
 
 
短い命で
生きることを精一杯謳う
セミに ....
コラボレーションしようぜ
っていわれて行ってみたら
ただのセックスだったりとか
有り金全部花火買って
そのまま公園に捨てたり
タバコの銘柄を気まぐれに変えまくってみたり
目が覚めたら夕方の ....
いつの間にか
喧嘩になった

瞼の奥の埃が積もって
想いが行き過ぎてしまったのか

あどけなく
 
そして

空ろに

互いの気持ちを
飛ばしたね。

だから
言葉が刃 ....
光が伸びていく方に
魂があるように
牛もまた
どこかへ向かって
伸びていった

お母さん
と呼べば
お墓の中から
鳴き声が聞こえる

膝をかかえたまま
じっとして
夏の一日だ ....
  morph
          は腕に軟膏を塗りました
        てらてらと光ったその部分は次第
 ....
{引用=モーリス ラベル


序奏とアレグロ より}


その砂浜の空間に
いくつかの扉が 出現して
それぞれは現実とつながっている

それらはあたしたちの住む
少し湿気た森では ....
ひとりぼっちの あなたとあたしで
手をつなぎながら サーカスの入り口を探している

青いテントのまわりはしんとして
群青色の空と地面と同化する

途方にくれながら 歩き続けて
寂れた柵を ....
古代に誰かが語った
人間は考える葦である
を受けて
近代の誰かが語った
人間はもの思う葦である
を受けて
現代の誰もが語らなくなった
もの言わぬ葦も
時代を超えて
いずれも人間である
空に埋もれた巨きな鳥を
指でたたいて確かめる音
少し傾いだ雨になる


片足を尾のように動かして
屋根の音を追っている
何もない日の生きものの笛


水のなかで抱く ....
八月十五日になると
毎年訪れる浜辺があって
太平洋に面したそこへ
母を連れていくのが
夏の慣例だった


『砂上の手紙』



空襲で
顔面に火傷を負った母は
ひどい弱視で
 ....
  
 
庭に雑踏が茂っていた
耳をそばだてれば
信号機の変わる音や
人の間違える声も聞こえた
ふと夏の朝
熱いものが
僕の体を貫いていった
雑踏は燃え尽きた
かもしれないが
庭 ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13152)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
DIVA- 小川 葉自由詩2*07-8-21
光速の美夏- AB(な ...自由詩607-8-21
いつか- ふるる自由詩8*07-8-20
クジラの小便- Tsu-Yo自由詩17*07-8-20
ベゴニアの鉢- Tsu-Yo自由詩4*07-8-20
向日葵- 池中茉莉 ...自由詩1*07-8-20
難破船- 佐野権太自由詩22*07-8-18
その海から(51〜60)- たもつ自由詩1307-8-18
光速の美夏- 小川 葉自由詩4*07-8-18
焦げ付いた影- なかがわ ...自由詩4*07-8-18
いのり_- 服部 剛自由詩607-8-18
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17
カルテ- 六崎杏介自由詩307-8-17
西暦2007年- 小川 葉自由詩2*07-8-17
つくつくぼうし- yo-yo自由詩23*07-8-17
精神活性剤・精神安定剤- 明楽自由詩107-8-17
風の名前- 明楽自由詩507-8-17
キュウスイトウ- 明楽自由詩407-8-17
火事- ふるる自由詩12*07-8-15
生きたがり屋- 青井 茜自由詩4*07-8-15
パーマネントヴァケイション- 大覚アキ ...自由詩307-8-15
電話- はらだよ ...自由詩307-8-15
牛車- 小川 葉自由詩207-8-15
MORPHO- 鏡文字自由詩207-8-15
あなたの目が_覚めたら___ⅲ- もも う ...自由詩7*07-8-15
あなたの目が_覚めたら___ⅰ- もも う ...自由詩10*07-8-15
もの言わぬ葦- 小川 葉自由詩207-8-14
ノート(夜へ_ひとり)- 木立 悟自由詩807-8-14
砂上の手紙- 蒸発王自由詩9*07-8-14
その海から- たもつ自由詩2207-8-14

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