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渋滞続く白い車ばかり あるとき哀しみがやってきて
壁紙を引き剥がし読みかけの
テーブルの上の本を引き裂いてゆく

暗幕で覆われた部屋には夜しかない
そう曠野はいまこのこころに映る風景なのだ

それでも半額のシ ....
「昨日のお休みには何をされましたか」
「地下道の柱に串刺されたしらすのキャラクターの
インパクトから紙媒体を離れつつある広告について
思うところを喋っていました一人で」
「それは誰もいなかった ....
白樺の若葉は濡れてなお淡く
陰りの中に揺れ
畑の麦はより深く  
滲むように息づいた
日差しにかすむものたちが
雨の日には薄められず
沁みて とおる
焦げついた所まで
土の匂い 
湿 ....
人は
ひとひらの
花のように舞い
着地するまでの
風を感じ
陽の光を浴びて

寂滅の歓びの中に埋もれてゆく

歓びも悲しみも
大したことではなく

ひとつひとつの現象がただ通り ....
米粒に似たような雨が
幾つも 幾つも 降り注ぐ
頭を振っても 振り切れぬ粒を
いっそ 固めてしまおうと
雷鳴さまと 約束をした

今から 氷を降らせては くれませんか
その代わり あなた ....
綺麗な泣き方ではなかったかも知れない
鼻水も流れたし ズルズルと音も五月蠅かった
それでも 気持ちの半分だけは
伝わったのではないかと 自負した
半欠の月が 怪しく 笑ってた
反抗心を残した ....
束縛されない生なんて一時も無い
愛しきれたひとなんていなかった

孤独は平気だが
孤立しては生きてゆかれないから

哲学書を逆から読む
偏ったじぶんの人生観の途上で

ニーチェや仏陀 ....
ポケットに
なまりでできたどんぐりをひとつ入れて
川沿いの道を歩いた
地表が
ルーレットみたいにぐるぐる回る朝
僕は ポケットに
色の褪めた赤いどんぐりをひとつ入れて
長い川沿いの道を歩 ....
どこにもいない人
どこにもいなかった人の
残像
ひぐらしうずまくその中で
黒い影が夕日を浴びる

ですらない
どこにもいない人
行く場もなく
たった一人の夢の中
残像は生活し
 ....
CMのとき急に音おおきなんの
どうにかならんかね

わしらCMのとき
音ちいちゃなるね昔から

CMのとき音おおきならんかね

あと
草野球で
代打の波平が滑り込んで
アウトかセ ....
実験工房にて
神学を爆破する導火線に
火をつけてみる

解体工房にて
蔓延するヘイトスピーチの
舌の根を根絶する
スナイパーロボットと
遊ぶ

あの建物は
もう誰もいないのに
 ....
しつこいんだよ
メタルくらくら
背中の甲羅が鈍く光る
痛いね
様子ばかりうかがって
手足が痺れて肩甲骨もまわらない
ここも暗いから
ごそごそと這い出してきては灯りを食べている  ....
人々はカツ丼を食い
もくもくと働く
此処は鉄鋼の街

とにかくオレンジ色に溶けた鉄を
何とかしなければならないので
大盛の食事を食い続けなければならないのだ

生姜焼き定食でも
カレ ....
甘噛みならば 痛くないですよと
あなたは 笑いながら
歯型のついた 白い手を
まるで 誇らしげに 振っている

振り返れば 大きな柱
レール上を 進む訳には 行きませんので
高架橋を ....
二日酔いに覚めた朝
窓際の水槽が透明度をあげ
虹色の群れは餌を待っている

ぼくは重い肢体をもたげ
パラリ パラパラと顆粒状の餌を撒くと
タナゴたちの歓びは丸くて黒い瞳を輝かせていた

 ....
木漏れ日を浴びるには 少し遅い季節
ヒーターの温もりで 身体の冷えを治すように
カーテンの向こうに光る 太陽を 連想している

電線の後が 唯一の文様
横に長いのは キレやすい 私のため
 ....
お前は就職どうするの?
お前こそ就職どうするの?
俺はバイトで計画しながら生活するよ
そんな言葉が飛び交う教室、
就職について先生たち、偉そうに饒舌
考えが甘いとばかり言われる
脅されパソ ....
王様は旅の途中だったようです

お付きの者たちはみな逃げてしまったのだそうです

王様のいびきがものすごいので
ただ歩くだけの旅がつまらないので
王様一人でも大丈夫そうなので
実際悪人に ....
               

玄関へのアプローチはバリアフリー
歳経ればひび割れるコンクリートより
割れ目を隠すタイルが良いと  
ベージュとエンジの市松模様
両 ....
彼らの声を聞いていた
夢みたいだ
夢だった

僕の顔には唾が引っ掛けられて
薄ら笑いだけしか持ち物がなかった
うまくやったつもりで
声は遠ざかる

誰かが今死んだね
ささやき合 ....
鉛筆で、ノートのページに横線を引く。
上に白い入道雲を描く。
太陽は紙の外側にある。
雲と横線の間にもう一本、水平線。
横線と横線の間にあるのは、青い海で、
白く波打つのは風があったから。
 ....
部活帰りに彼と一緒になった

「今日は疲れたから引いて帰ろうよ」と言われ

何だか嬉しくて自転車を降りた


ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

   部活仲間 ....
もしもおまえがひとりで
いけないんなら
おれがおまえといっしょに
いってやってもいいよ

もしもおまえがひとりで
うたえないんなら
おれがおまえといっしょに
うたってやっ ....
ほんの一瞬
暖かな風が吹いた。
「良く来たね。」と歓迎をするかのように。

茶色に広がる裏手の木は緑色に染まり
父が眠る墓石を優しく包んでいる。

「お父さん。行って来ます。」

ぴ ....
一枚の写真を眺めると
緊張した面持ちの5人家族。

この日は主役の末娘が
口をへの字にしてレンズの中心を見つめている。

(少しでも良いから笑えばよかったのに。)
20年後
写真を手帳 ....
日のあたる西の縁側。

誰かの気配を感じて
はっ!と振り返る。

そこには胡坐をかき
半纏姿で茶をすする在りし日の親父が
にこりと笑って手を振っていた。

「元気でやっているか?困っ ....
聖者などに、なれない僕は
凸凹だらけの人間です。

凸凹だらけの僕が、あの日
凸凹だらけの君と、出逢い
凸凹だらけの息子がおぎゃあっと生まれ
歩み始めた、日々の凸凹道。

青春の日、僕 ....
【空】


ねぇエトワール  たんぽぽの君に エトワールって名前をつけたよ
君の 中芯は 中空に在るよ
精一杯 背伸びする風の最果てを
つかめぬものを つかもうとしている

 ....
ボディブローのように
じわじわ効いてくるのは
僕の中にも君が居るから

君の中にも居るらしい僕の片鱗を
君がこよなく憎むように

その嘲りは抗い難い誘惑

拒むにしても
逃げるにし ....
あおばさんの自由詩おすすめリスト(13148)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
渋滞続く白い車ばかり- 北大路京 ...自由詩216-5-7
窓から見える曠野- 梅昆布茶自由詩1416-5-7
こうしてとじるみずしらすの領分」/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩3*16-5-7
雨/みどり- ただのみ ...自由詩10*16-5-7
花埋み- レタス自由詩1216-5-7
はさみーず- 藤鈴呼自由詩1*16-5-7
ぴぃひょろろ- 藤鈴呼自由詩1*16-5-6
使命- 梅昆布茶自由詩1116-5-5
ポケットに- オイタル自由詩116-5-5
どこにもいない人- ふるる自由詩7*16-5-4
CM- nemaru自由詩2*16-5-3
実験工房にて- 梅昆布茶自由詩1116-5-3
腹黒い虫- アラガイ ...自由詩8*16-5-3
製鉄所- レタス自由詩13+16-5-2
赤い実みつけた- 藤鈴呼自由詩4*16-5-2
サティの流れる朝- レタス自由詩5+16-4-29
ファの過ち- 藤鈴呼自由詩1*16-4-29
22歳のリアル- 独奏自由詩316-4-24
王様- ふるる自由詩5*16-4-24
タイルに段差があるなんて_歳と取るとはこういうことか⒗- イナエ自由詩6*16-4-23
ポケットにあるのはポケット以外の全部- 竜門勇気自由詩116-4-23
ひとりでスケッチ- 光冨郁埜自由詩18*16-4-22
自転車を降りて- しょだま ...自由詩116-4-22
RCサクセション- 大覚アキ ...自由詩116-4-22
彼岸の頃に。- 梓ゆい自由詩116-4-22
もと居たところ。- 梓ゆい自由詩1*16-4-22
昼寝の時間。- 梓ゆい自由詩116-4-22
妻への詫状- 服部 剛自由詩216-4-20
喰う寝るトコロに住むトコロ- るるりら自由詩11*16-4-20
君が小さな悪意なら- Lucy自由詩12+*16-4-17

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